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悔恨の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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仮初めの祝言

 8時にあずみに起こされ、焼鮭と目玉焼きの朝ご飯食べて風呂に入った。紋付き袴の着付けをされて、町の美容師さんに頭髪をセットしてもらう。あずみも入浴して花嫁衣装の着付けに結い髪のカツラを被りつの隠しの飾り付けをする。正に神道式の祝言そのものだ。鉄斎も鉄矢も神主、桜も菊乃も巫女さんの格好で準備万端。高弟の幼稚園年長組さんの二人の娘ちゃんが、巫女さんの格好でお手伝いする。参列者は道場の関係者と、蓮の祖母だ。昨日の内に来ていた。

「ばあちゃん疲れて無い?」

「ええ大丈夫。宗家継承者に結局なったね。綺麗な花嫁さんで、ばあちゃん何時お迎え来ても良いねぇ」

「本当の結婚式じゃ無いんだから。長生きしてもらうつもりだよ」

「次はチャペルかね。あずみちゃんは良いねぇ。蓮と色んな挙式挙げられて」

「お祖母様…」

蓮と祖母とあずみが話してると

「そろそろ時間です」

始まった。

 あずみが齋藤(高弟)の妻(菊乃の幼なじみ)に手を引かれ神社に入り、祝詞、三三九度と普通に挙式が進む。違うのは指輪の下りが神道式でもある場合が多いが無い位。そして披露宴ならぬ宗家襲名披露の宴が執り行われる。町から料亭旅館の料理人が出張出前で料理した懐石コースが振る舞わられる。酒も日本酒、ワイン、ビール。未成年者は各種ジュースと本当に宴会だ。そして、いよいよ虹目伝授の儀。

 全員で御神体の前に並ぶ。鉄斎が御幣を2枚切りそれぞれ咥える。左手で御神体を手を当てて触り

「「虹目伝授」」

右手に替えて唱える。ドン、ガラガラグッシャーンと雷が落ちる。蓮の両目が虹色の瞳になる。60代に渡る蒼天流宗家の歴史が蓮のものになった瞬間だ。

「無事宗家襲名相也ました。ありがとうございます」

蓮の挨拶で蒼天流宗家継承の儀は終わった。

 片付けを終えたら皆は、お土産の和菓子の詰め合わせセットを持って解散した。蓮もあずみも祖母も普段着でまったり茶をすすっていた。帰りの電車の時間まで、()が有るのだ。蓮の瞳は茶色掛かった黒である。虹色の瞳では無い。七輪眼を発動して無い時は元来の瞳なのだ。あずみは鉄斎の瞳で気付いていたから

「やっぱり普段は虹色じゃ無くて黒なのね。学校生活問題ないね」

と蓮に声をかけた。蓮は頷く。そこへ、鉄斎が蓮に大事な話が有ると、道場の師範の部屋に誘った。

「スルーしとったが、蓮は異能者よの。人を殺めたか…。ナイツのエージェントで力が必要になって宗家を継いだ。良いんじゃ。因縁深いわ。ナイツには蒼天流の技を4代前に提供済だよ。愛刀あいとう見せてくれ」

蓮はギターケースから取り出して鞘ごと渡す。

「〈(十六夜(いざよい))真打ち〉です」

「うむ。良い刀じゃ。ナイツに御神体の隕鉄提供しているかいが有るの」

鉄斎は十六夜を抜いてそう言った。懐紙で拭って戻し、一振りの日本刀を渡す。

「〈封神(ふうしん)〉初代から伝わる刀。儂が死ねば蓮のものだ」

蓮は封神を抜いて振ってみた。十六夜に酷似する刀だ。瞳が虹色に輝く、ストンと腑に落ちた。蓮も懐紙で拭ってしまう。蓮はあずみと祖母の所ヘ戻り、時間になるとタクシー呼んでもらって電車で東京へ帰った。

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