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6.国王からの頼み

 僕は国王陛下から王族にのみ受け継がれてきた伝統をきいた。


 内容は王族に受け継がれてきたようだがより詳しくは次期国王になる者に受け継がれていた。

 要約すると、この国は一夫多妻が認められているが次期国王のみ一夫一妻である。

 また、子供は長男長女は王城で暮らすがそれ以降の子供は王城を出て信頼出来る者に預け普通の子供として育てられる。ただし例外として普段の態度や行い、適正の儀の結果次第で王族として迎え入れられる。


 といった感じのことが受け継がれてきたようだ。

 理由としては、派閥が出きることを防いだり反乱やクーデターを起こさせないようにとの事らしい。

 ちなみに、預けた子供の態度が横暴だったりいつも暴力を奮っていた場合は永遠に王城に呼ばれる事はない。

 つまり、生まれた順番と王族になった順番は違うのだ。


 「とまぁ、こんなとこかな」

 「ありがとうございます国王様。王家について知ることが出来て良かったです」

 「よいよい、それでなお主は普段の態度も良くてその上適正を2つも持っておった。なので王族として正式に迎えたいと思っておるんだがどうだ?」

 「うーん、とても魅力的なお誘いですが返事は今じゃないと駄目ですか?」

 「そうじゃな、お主にとっては今後を左右する事じゃからな返事は今すぐでなくてよいぞ」

 「それは助かります。実は適正の儀の時にアレルヤ・ランバート公爵様からスカウトを受けていまして半年間魔法を教わる約束をしています。その後は旅をしつつ珍しい動物や強い魔物をテイムしたいと考えています」

 「そうじゃったのか、ではこちらからランバート公爵に話をして宮廷魔導士と宮廷テイマーを送ろうではないか。その後は旅に出ると良い。そうだな…さっきの返事は2年後、お主が成人したときに聞かせてくれ。」

 「ありがとうございます。助かります」

 「アラトとクラハもそれで良いか?」

 「はい、アクラが自分で決めたことなので。自分達はアクラを応援するだけです」

 「私も同じですね」

 「そうか、アクラよ大切に育てられたな。ワシは嬉しいぞ。ではそろそろ帰るとするか。ランバート公爵にも話さないといけないしな。アクラよ2年後を楽しみに待ってるぞ」


 国王様はそう言った後簡単な挨拶をして帰っていった。

 僕達家族はその後は何事もなく普通に過ごしていき気づいたら月末になっていた。


 そして、約束の日が来た。

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