表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/97

095(命の灯火)

ダダ! ケーイチは、テロリストのボスの両腕を撃ち抜く。そこで、バッテリーが切れた。


 テロリストのボスは2階に上がる。その時、ダダ! ゼニアがテロリストのボスの右足を撃ち抜いた。ゼニアのガンドローンもバッテリー切れになった。


 バタバタバタバタ――!


「ヘリコプターだ! 逃がすな!」


 ヘリコプターが銀行の屋上に縄ばしごを垂らす。


「狙撃だ! ヘリコプターの操縦席を狙えー!」


 中谷刑事部長は指示を出す。


 スパン! スパン! スパン! SITがスナイパーライフルで狙撃する。しかし、ヘリコプターは無人だった。高橋が遠隔操作をして呼び寄せた。


「マイ! どうすればいい!? 逃げられる!」

『ヘリコプターは無人操作、ローターに突撃しなさい』


 ケーイチは急いで、ヘッドマウントディスプレイを被り、ガンドローンを飛ばす。屋外にデコイの影響はない。ファースト・パーソン・ビューで狙いを付け、ヘリコプターのメーンローターを撃ちながら、ガンドローンをぶつける。「勝ったぞ。マイ、市子」ヒューン…………ドカーン! ヘリコプターは墜落し、ブレードがへし折れて飛び散る。


「退避しろー!」


 中谷刑事部長が号令をかける。


『私が導けるのもここまで。楽しかったよ。早く市子を助けてあげて。地雷はもうない』

「ありがとな、マイ」

『またね。ケーイチ』


 ケーイチはヘッドマウントディスプレイを外し、プロポを投げ捨て、銀行に入る。


「市子ー! 市子ー!」

「ケーイチ、こっちよ!」


 桜子の声だ。銀行が明転する。


「桜子! 市子は!?」

「脈がない」


 ケーイチは、市子を抱き上げ、救急車まで運ぶ。警官隊も突入してきた。市子をストレッチャーに乗せて病院へ急行した。ケーイチは同乗して、洋介にメールを送る。


『市子がテロに巻き込まれました。重体です。総合病院に来てください』

『分かった、急ぐ』


 心配停止で重体の市子は総合病院のICUで緊急オペを受ける。


 ケーイチは、廊下の椅子に座り、市子の回復を信じて祈る。洋介が来た。


「ケーイチ。市子の状態は?」

「肝臓を撃たれて、重体です」

「まずいな。いざとなれば俺の肝臓を生体肝移植だ」


 ケーイチと洋介は何時間も待った。しかし、いくら待っても処置は終わらない。外科医は手こずっているようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ