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素直ちゃん  作者: 鳥音
素直ちゃん第一章 素野 夏生編
2/7

素野 夏生編第1話

THE ストレート暴言少女 夏生


夏生は素直な子だ、とてもいい子だ、才色兼備な素晴らしい人間なのだ


ただ一つ問題があるとすれば、素直すぎることくらいで、それ以外は何でもできる、本当に素晴らしい子なのだ


…そう、その問題さえ、無ければ



「…………嫌い、死ね」

バンッバンッと銃声が響く、乾いた空気を切りながら弾は一人の男の元へと飛んでいく

そのまま男は成す術もなく脳と心臓を1発ずつ撃ち込まれ、静かに倒れる

間もなく倒れた男の周辺は“ついさっきまで生きていた”という事実の面影をことごとく赤に染め尽くしていった

男は自分の死に納得したような悲しいような、複雑な表情を浮かべながら夏生に手を伸ばす

「な…………お……わ………たし…………の………」

そこまで呟くと男は腕を落とし、呼吸を止めた


それを眺める夏生は至極幸福そうな表情で笑っていた


「じゃあね、たった1人の、私の大っ嫌いな………“パパ”」







今日は日曜日、明日は月曜日、だるくてだるくて仕方が無い


私の名前は素野 夏生、16歳の超絶エリート美少女、誰もができないことも私はできる、私は失敗なんてしないしする必要が無いの。だって私は完璧だから


「お姉様~今日もお美しいですね!!!」


「順音、どうしたの、今日も私より劣ってるね、どうしてそんなにも美しくなれないの?」


「それはお姉様の完璧さが本当に完璧だからですよ、それより今日はピアノのコンクールの日です、行きましょ!お姉様」


彼女は従ヶ(じゅうがさき) 順音(したね)

私の従姉妹であり、完璧な私を慕う才能ある14歳、まぁ勿論私の方が素晴らしいけれど



「そっか、じゃあ行こっか、私の優勝が決まっているつまらないコンクールに」


「そうね、行きましょ!お姉様、こっちですっ!」


順音はそう言うと夏生の腕を引っ張りコンクール会場へと向かう車に2人で乗り込んだ



~1時間後~


「やっと着いたね、遅くて車もつまらないし、もっとなんとかならないのかなーほんとつまらない、つまらないつまらないつまらなーいー」


「トランプでもウノでもテレビゲームでもなんでもできるし最新機種まで揃ってて本も読みたいものは出てくる楽器も弾きたいものは揃ってるそれでも不満なお姉様は最早神様ですね、好きです」


つまらないつまらないと連呼する夏生に順音はそう答えた


「私今貴女に喋ってって頼んでない、ていうかそんなこと聞いてない、私は私が好き、両想いじゃなくて残念だよ順音」


「あぁんもう素直!そんなところも好きですよお姉様~!!」


「ごめん気持ち悪い、従姉妹やめたい」


「従姉妹ってやめれるんですか!?結婚!?結婚ですかねお姉様!?」


息が荒い順音、純粋素直なレズと言うのはこんな人なのだろう


「しない、できない、従姉妹やめるには殺すしかない、私は順音のこと嫌いではないからそんなことしたくないけど、行こ?今日も作業式のリズムゲーだから飽きちゃうけどね」


そう言うとキャーキャーと黄色い声を出しながら順音が後に続く

夏生は素直に嫌がりつつも会場の準備室へと入り、簡素に身支度を済ませる

コンクールは午後2時から始まる、現在は午後1時半、普通の人であれば数時間前から練習など準備をするために来ているが、夏生と順音にはその必要はなかった、いや、正しくいえば必要無いのは夏生だけであるが、その才能に負けず劣らず、常人でない才能を順音もまた持っているのだ




そして時間は過ぎ、現在午後2時丁度…


―二人の出るピアノコンクールが始まる―




父親を殺し、なおも平然と暮らす夏生

順音に対する優しい(?)一面も見せてみましたが如何でしたでしょうか

どちらかと言うとお嬢様のような、完璧少女ですがやはり素直ちゃんということでそれだけでは終わりません

兵器で人を殺め生活をする彼女は果たしてどのように素直に生きていくのでしょうか、次回乞うご期待です!

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