表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹色ハート  作者: 小河原晏奈
10/10

生後7日目

挿絵(By みてみん)

 アンナがこの世に誕生してやっと1週間が経ちました。

 早い1週間だった気がするけど、あまりに内容が濃すぎて1年も過ぎたように思えます。

 今日の血液検査で肝臓の数値(γ-GTP/肝臓や胆管の細胞がどれくらい壊れたかを示す一つの指標)が9938から4466まで下がっていたんだよ。

 普通の人の数値は高くて40です。

 一昨日のアンナは500。

 昨日は10000。

 これは病院の先生ですら見た事がない数値なんだって…。

 つまりアンナはかなり悪いって事。

 そして今日は4466まで回復したんだ。

 ママ、えらいでしょ!

 

 でも、また体がむくんでチアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色である状態)が出てきちゃった。

 透析してるのにオシッコが1時間に3ccしか出ないんだ。

 恐れていた合併症。

 血液が循環しないで腎臓と肝臓の組織が壊れてきています。

 手術をしてもっと元気になりたい。 

 血液循環を良くするには心臓の手術が必要…。

 だけど、心臓の手術をするには数値が悪過ぎるしオシッコが少な過ぎる…。

 オシッコを出すには肝臓や腎臓が良くならなければ…。

 そして肝臓や腎臓を良くするには心臓の手術を…。

 やっぱり、悪循環の抜け道が見つかりません。

 アンナの手術の場合は心臓を止める必要があります。

 まず総動脈幹症の手術自体がかなり稀でむずかしい手術です。

 総動脈幹症の手術だけ行っても大動脈狭窄があり、心臓の弁を取り替えなければ心臓を止める行為にすら耐えられません。

 手術をするなら根治手術(1度の手術で全て治してしまう手術)が必要なんです。

 だけど、その体力がこの子にはないでしょうとお医者さんに言われちゃいました。

 少しだけ回復したので、アンナとママはずっともっともっと先を見てしまっていたんだね。

 アンナには一年後があるのだろうか?

 数ヶ月先の事だって真っ暗な闇の中。

 本当はアンナの明日の命さえ誰にもわからないんだ。

 ママ、怖いよ!

 

 総動脈幹症と大動脈狭窄を合併しているなんて、アンナはまるで奇跡のような心臓の持ち主なんだよ。

 そんな奇跡的なアンナだから、これから奇跡的に完治して、いつか普通に生きる日が来るかも知れない。

 アンナは絶対に希望を捨てないよ。

 ママ、パパ、おねえちゃん、これからもくじけずにいこうネ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ