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四天王と勇者、共に歩む。  作者: ていん
異世界まったり日常編
9/58

9日目

ゼフィトの弱点が出ます。


ゼフィト「おいやめろ」


そんでもって種族スキルの名前がでます。


ゼフィト「あのスキルは常に発動させておくべきだと感じたよ、まあ、ちょくちょく忘れるんだけどな」


実はゼフィトは人間界に何度も遊びに行っています。


ゼフィト「結構楽しかったんだよな」


今回も文章がめちゃくちゃになると思います、あとグロい表現が出ていると思います。ご覧になる方はお気をつけて、それでは今回もどうぞ!!

・・・うう、揺れる・・・。


夏美「ゼフィト、そんなに船ダメだったの?」


今の、現在、の、状況を、伝、える。い、うっ、今俺、は、船の、うっぷ、上に、い、いる。


完全に船酔いしたゼフィトは船の中の部屋に倒れこんでいる。


朝。


ルナ「見てみたい!」


昨日の今日で調子を取り戻したルナは、人間の世界を見てみたいと申しております。


ゼフィト「うーむ」

夏美「それは・・・」

フィオナ「ねえ・・・」

ルナ「・・・だめ?」(´・ω・`)


今にも泣きそうな顔をするルナ、それにより俺たちは折れてしまう。まあ、時には良いだろう。魔王にも伝えておかないといけないな。


そしてゼフィト、夏美、ルナ、フィオナ、セバスのメンバーで人間の世界に行く事になった。そしてゼフィトは人生で初の船な訳だが・・・。


ゼフィト「ほう、これで海を渡るのか、良い気分だ」


そして数十分後に冒頭に戻る。


ゼフィト「書物で、読んだ、事はあるが、こんな、まさか、これが、船、酔い、だというのか・・・!!」

夏美「大丈夫なの?」

ゼフィト「うっ、だ、だめだ!うえ


問題発生、暫くお待ちください。


ゼフィト「そうか、最初からこうすればよかったんだな」

ルナ「ゼフィトにいにすご〜い!」


現在俺は海の上を歩いている。ルナも酔いかけていたため、俺がルナと一緒に海に飛び出した。普通の地面のように歩く為、ルナの酔いも覚める。後は海を渡るのを楽しむだけだった。


船の速度だとかなりゆっくりに感じたから、速度を上げるとルナがはしゃいでいた。それを楽しく感じたゼフィトは更に速度を上げる。その結果、船より先に着いた。


ルナ「ゼフィトにいに、早く着きすぎたね」

ゼフィト「・・・いや、まさかな・・・」


ゼフィトは何故か顔を青くする。暫くすると水平線の先に船が見える。ゆっくりとこちらに近づいてくるが、そのまま港に突っ込んで行った。


ルナ「にいに!お船が!」

ゼフィト「・・・やっぱりか」


俺の種族スキルは、『未来予知』だ。俺の予知では真魔王軍と名乗る一団が船で来て、俺たちの船にある魔法を仕掛ける。魔法の効果は転移と力を封印する拘束具の同時装着、連れていかれた人間は魔神召喚の生贄の足しにされる。その中には勿論ナツミ達も・・・。くそ、未来予知をもっと早く発動させておけば・・・。いや、まだだ、どうやらルナを連れ出した事が功を奏したみたいだ。予知にも別れ道がある、ルナを連れていなかったら召喚はそこで完了してしまう、そして生贄にされた者は全員・・・。現在の予知の続きでは生贄の力が足りなくてまだ召喚には至らないようだ。ならば・・・。


ゼフィト「ルナ、指輪を外せ、ナツミ達を助けに行くぞ」

ルナ「え!?どういうこと!?」

ゼフィト「悪いなルナ、説明してる暇はないんだ、このままだとナツミやフィオナ、セバスにも会えなくなるかもしれない、今は言うことを聞いてくれ」

ルナ「・・・うん、わかった!」


ルナは指輪を外してポケットにしまう。


ゼフィト「これから敵のアジトに転移する、襲いかかってくるのは敵だ、敵は殺すんだ、でも一般人には攻撃をしてはいけない、わかったな?」

ルナ「うん!!」

ゼフィト「ナツミ達を見つけたらこの石を砕いてくれ、俺がルナのところに転移されるから、後、俺が見つけたら逆にルナを呼ぶから覚えていてくれ」


ルナに白い石を渡す。


ゼフィト「向こうに着いたら二手に分かれて移動する、油断はするな、敵は必ず殺すんだ、これが俺からのアドバイスだ」

ルナ「うん、わかったよ!!」

ゼフィト「よし、良い子だ、さあ行こう」


ルナの肩に手を置いて転移する、内装はどこかの城の様だった。


ゼフィト「よし、行こう」


俺がルナと別れて行動する理由は・・・。このクソ野郎どもを一匹残らず始末するためだ。一匹たりとも逃しはしない、俺のナツミを誘拐したんだ。絶対に許さん。


「な!?なんだ貴様!侵入者グボァ」


砕く。


「何者デュアァ」


潰す。


「ば、化け物だ!逃げルュブゥ」


裂く。


後ろから矢が飛んでくる、矢は魔力に阻まれて地面に落ちる。


「!!」


弓を打って来た男が障害物に隠れる。無駄だ、俺は手に魔力を纏って横に振る。すると障害物ごと男は斬り裂かれた。


・・・皆殺しだ。


side夏美


・・・動けない、いきなり辺りが暗くなったと思ったら、次の瞬間には縛られていた。力が出ない、完全に拘束されてしまった。フィオナさん達もいる。すると一人の男がやってきた。


「諸君、よくぞ来てくれた、私は真魔王軍総帥のシラス、諸君は魔神様召喚の生贄に選ばれた、光栄に思うがいい!!」


なんなんだこの男は、ベルさん程じゃないけど、強い力を感じる。


シラス「あとここに助けは来ない、まだ誰も知らない未開の地だからね」

「総帥!報告です!!」

シラス「なんだね君、私はまだ話の途中なんだけど?」

「申し訳ございません、しかし侵入者が現れまして」

シラス「侵入者?何人?」

「二人です、一人は子供の女、もう一人は男です」


その言葉にピクッとくる。二人も同じ様だが二人には静かにしておく様に伝えた。


シラス「二人?さっさと始末しろ」

「実は二人とも恐ろしく強く、もう何人も殺されてしまいました、その中には我が軍で一二を争う猛者もいたのですが・・・それはもう埃を払うかの様に」

シラス「・・・映像はあるのか?」

「はい!」


私は指輪のことを思い出す。私は二人には絶対に静かにしておく様に伝える。考えがあると。映像魔法にゼフィトとルナが映る。


夏美「ゼフィト!?」

シラス「ん?」


私は口を抑える。こうすれば嫌でもわかるだろう、私が彼と知り合いであると、ならばどうするか。


シラス「そこの君、あそこの女を連れてくるんだ」

「ははっ!」


人質になる。死にそうになったらゼフィトのところに飛ばされる私なら、人質にされても死ぬ事はない。そうして私に注意を引き付ければ、みんなを守れる!!


sideゼフィト


・・・指輪がピクピクしている。つまり、夏美に危険が迫っているということ・・・。


ゼフィト「・・・スゥーッ、『纒雷』!!」


バチバチッという音と共にゼフィトの全体毛が逆立つ。


ゼフィト「我が祖先は伝説のニ対、その突きは全てを穿ち、その守護は如何なる攻撃をも遮る、我は白銀、輝きを纏いて我は舞う、力示せ『白銀天舞』!!」


これは、俺のリミッターを解除する詠唱、これもレベルアップで手に入れた力。


一瞬だ、一瞬で終わらせる。この状態の俺には全てが止まって見える。敵が見えたら手を添えるだけ、それだけで、首が飛ぶ、胴体が分かれる。途中でルナを見かけたから担いでいく。


着いた、首謀者はあいつだろう、そいつだけ残してあとは殺した。ルナを下ろして人間達の枷を解く。


ゼフィト「さて、『解除』」

シラス「!?」

夏美「え?ゼフィト?」


彼等には一瞬でゼフィトが現れた様に見えただろう。


ルナ「あれ?ゼフィトにいに、どうなってるの?」

ゼフィト「時間がなくて本気出した」

ルナ「ゼフィトにいにすご〜い!」

シラス「貴様らが侵入者か!お前ら出てこい!!」


シラスの呼び声に答えるものはいない、だって、もうこの世にはいないんだから。


ゼフィト「お前が首謀者はなんだろ?」

シラス「な、なんなんだお前は!?」

ゼフィト「四天王だ、先に言っておく、お前はもう一人だ」

シラス「ちっ、だが仲間は外にもいる、もう既に伝わっている、降参するなら今のうちだ、今度の部隊はここにいる寄せ集めとは別物だからな!!」


・・・大丈夫、どうなるか予知出来ている。


ゼフィト「残念だったな、そっちの連中は既に俺の眷属が全滅させた、もう連絡は取れないだろう?」


俺の眷属、従属させた魔物の事だ。その中で目立ちにくい、ユキと名付けたウサギの魔物を向かわせた。魔界でも屈指の実力を持つダンガンウサギと呼ばれる魔物、四天王でも苦労する魔物だ。


シラス「何故だ、何故こうなった、さっきまではうまく言っていたのに、もう少しで魔神様もお姿を表し、全てが魔神様によって支配される筈だったのに」

ゼフィト「お前の敗因は運が悪かった事だ」

シラス「・・・運、だと」

ゼフィト「ああ、俺がいた船を襲った事、俺の大事なものを連れ去った事、何より俺がいる世界で神という名がつく存在を呼び出そうとした事、呼び出せたとしても俺がいるから詰んでるよな、てかお前がこの世界に生まれた時点で詰んでたんじゃないか?」


俺的にはどこか他の世界で勝手にしてくれって感じがするけど、でもまあ話は済んだことだし・・・。死んでもらおうか。


ゼフィト「もういいよな、お前の野望は打ち砕かれたし、もう、この世とおさらばしてもいいだろう?他の世界にでも転生して、そっちでやってけよ、そこまでは俺も関与しねえから」

シラス「くっ、まだ終わっていない!魔神様から頂いた力で貴様を消し去ればいいだけだろう!!見よ!魔神様から頂いた力、『ブラックホール』!!」


黒い球が出てくる、黒い球が俺を吸い込もうとする・・・。これ魔神の力なんだろ?・・・えい!


ゼフィトが黒い球に触ると、黒い球は消えていった。


シラス「・・・昔の伝説を思い出した、魔神様が唯一恐る存在神殺しの狼『フェンリル』、そういう事だったのか・・・殺せ、もう終わりだ、もう全て・・・願わくば、どうか・・・魔神様をお姿を今一度」


素早くシラスの首を刎ねた。



全ての人間を砂浜に飛ばした。俺達もそれに紛れて町に入り込んだ。


魔族が人間の町に入るとやばいんじゃないか?と思うが、ゼフィト達の場合だとそんな事はない。こっちには獣人と呼ばれる種族が存在する。他にもエルフやドワーフなども存在するがそれは省略する。人間達にとっての獣系の魔族と獣人の違いは姿にあるとされている。主に獣系の魔族、人間は獣族と呼ぶが、こちらは全体的に毛皮に覆われている。獣人は人の体にその動物の耳や尻尾が生えているだけという違いだ。だがゼフィトとフィオナは魔族であるのに獣人側の姿をしている、それは何故か。人間達は知らない事だが、獣族はその者の力によって姿が変わる、強ければ強いほど人の姿に近づく、ゼフィトとフィオナは最上位の獣族、つまりもう獣人とは見分けがつかない。よって町で人と会っても獣人として扱われる。その上獣人は人間達に人間達にはかなり人気が高い、耳や尻尾が可愛いからだとか、アイドルやモデルまで存在するくらいだ。


ゼフィト達は捕らえられていた人々を先導して町に連れて行く。あとルナの角は隠してある。


取り敢えず攫われてた奴らをギルドに届ける。


もう夜中だった、詳しい話は明日に、彼等にはギルドが部屋を提供してくれるらしい。俺達にもと言ったきたが、俺は遠慮することにした。昔こっちへ遊びに来てた時の行きつけの宿がある。


『オオカミのお昼寝亭』という宿だ。ここは店員が全員獣人の宿なのだが、ある日から一定数以上の客は入れなくなった。その理由は・・・。


ゼフィト「久々に来たな」

夏美「あ!ここ、私もこの宿に泊まろうと思ったけど人気過ぎて入らなかったところだ、多分こんな時間じゃ空いてないと思うよ?」

ゼフィト「大丈夫、見てな」


俺が店の扉を開く。呼び鈴を鳴らすと一人の獣人が出てくる。


「すみません、もう店はいっぱいで・・・え?」


ゼフィトは頭の耳をピクピクさせる、一緒に尻尾も振って強調させる。


「た、た、た、大変だ!!」


するとその子は中に走り去っていく。その後ドタドタと沢山の足音が聞こえてくる。女将を筆頭に店の関係者が全員集まって来たようだった。


「「「「ようこそいらっしゃいました!!銀狼様!!」」」」


部屋を空けておく理由、それは俺の為だった。女将が話しかけてくる


「お久しゅうございます、ゼフィト様」

ゼフィト「よう、今日も繁盛してるみたいだな、今日は部屋も空いてないみたいだし、挨拶だけでもしておくよ」

「とんでもありません!部屋は空いております!!どうぞこちらへ」


実は獣人達は伝説の一対の銀狼を崇拝している。その為銀髪の者は縁起がいいとされ、優遇されたりするが、ゼフィトの場合は正体をバラしている、銀狼の先祖返りだとか。よって俺も崇拝対象になるらしい。俺がよくこの宿に来てたから俺の為の部屋を用意したとか、それぞれ部屋に案内され、そのまま就寝に入った。

獣人にとって銀狼は神なんだね。


ゼフィト「そうみたいだな」


じゃあゼフィトは自分に攻撃したら大ダメージ受けるんじゃない?


ゼフィト「それは大丈夫だ、俺は神じゃないからな」


矛盾してるけど・・・。


ゼフィト「それに自分自身の技で死ぬとかおかしいだろ」


それはそうだけど・・・。次回から人間側のギルドにも関与していこうと思っています。


ゼフィト「魔族側のギルドは酷かったけどな」


あれは受付嬢があれだっただけだよ。それじゃあ今回も読んでいただき、ありがとうございます!!

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