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四天王と勇者、共に歩む。  作者: ていん
異世界まったり日常編
7/58

7日目

やっと、7日目出来ましたよー!


ゼフィト「おつかれー、土日も出すのかと思ってたよ」


うーん、土日は定休日のような感じにしようかとね。


ゼフィト「ふーん、出すのは平日だけか、そういえば最近は一日あけて投稿してるな?」


順調に進んでるからね、ネタ切れも近いかもね。


ゼフィト「そうか」


ところで夏美ちゃんとルナちゃんは?


ゼフィト「さっき買い物に出かけたぞ」


そうか、また癒し要素が・・・。


ゼフィト「癒し要素ねえ、女はいるぞ?」

セバス「呼びでしょうか?」


セバスさん!?びっくりした!!


ゼフィト「なんでもない、仕事に戻ってくれ」

セバス「承知しました」


やっぱりなれないなあ、そんな所で、今回もどうぞ!

朝起きると同時にセバスが起こしに来た。朝食が出来たようだ。俺は静かに部屋を出る。するといつの間にか出待ちしていたのかルナが俺に飛びついて来た。


ルナ「ゼフィトにいにおはよー!」

ゼフィト「ああ、おはよう、いつからいたんだ?」

ルナ「セバスねえねがいたのを見たからついて来たの」

セバス「そ、そんな、私としたことが、尾行に気付かなかったとは・・・ルナ様、恐るべし」


ルナの答えを聞いたセバスは膝をついて本気で悔しがっていた。まさか、セバスの姿を捉えて気付かれずに追える存在がいたとは・・・。俺が戦慄していると。


セバス「ルナ様、素晴らしいです」

ルナ「えへへ」(*´ω`*)


と可愛らしく照れていた。うむ、関係ないな、ルナは可愛いそれだけだ。


食堂へ向かっているとメイドのシャルルとナツミが歩いているのを見かけた。


ルナ「あ!ナツミねえねだ!!」

夏美「あ!ルナちゃんとゼフィト!」


駆け寄ってくるナツミ、俺はゆっくり近づいていく。すっと足を後ろから払う。


夏美「え?」


するとゼフィトは突然夏美をお姫様抱っこする。


夏美「え?なになに!?」

ゼフィト「昨日ナツミはしっかり俺を堪能しただろ?」

夏美「う、うん」

ゼフィト「今度は俺の番だ、俺がナツミをたっぷり堪能する」

夏美「え!?ちょっ!?」

ゼフィト「ルナ、セバスについて行くんだ」

ルナ「うん、わかった!」


ルナはセバスと一緒に食堂へ向かった。


ゼフィト「さあ、あの部屋に行こうか」


ゼフィトはナツミを抱えたまま近くにある誰もいない部屋に入って行く。


ナツミ「ちょ、ちょっと待ってえええええ!!」


ゼフィトが落ち着くまで少々お待ちください。



ナツミ「くすぐったかったー、撫でたり匂い嗅いだりして」

ゼフィト「なんだかナツミを膝に乗せて頭撫でたり匂いを嗅いだりすると落ち着くんだ」


二人は部屋を出て食堂へ向かった。食堂へ入った途端、ルナがナツミに飛びついた。


ナツミ「ルナちゃん?」

ルナ「おかえり!ご飯食べよ?」

ゼフィト「食べていなかったのか?」

ルナ「うん、みんなで食べた方が美味しいから!!」


ルナ、なんて、なんて良い子なんだ。みんなから撫でられてルナはヽ(*^ω^*)ノとしていた。


ゼフィト「んー、そういえばルナとナツミ、二人ともちゃんとした衣服とか持ってなかったよな?」

ナツミ「え?うん」


ナツミはいつも勇者としての甲冑を身につけている。ルナに至っては合う服がないから当時のままだった。


ゼフィト「金は俺が出すから買って来い、セバスは二人の案内」

ナツミ「ゼフィトはどうするの?」

ゼフィト「今回は俺が留守番だ、服の買い物は女同士の方が何かと都合がいいだろう、下着とかの事を考えたら特に、な?」

ナツミ「う、うん、わかった」


それに、なんだか俺はここにいないといけない気がする。


ナツミ「それじゃあ行ってくるね」

ルナ「いってきまーす!」

セバス「いってまいります」


俺は笑顔で送り出した。最近自然と笑顔になれている気がする。これもナツミのおかげか。


sideフィオナ


久々に帰ってきた。この屋敷も全く変わっていない。


「ねえね!可愛い服あるかな?」

「きっとあるわよ、どうかな?セバスさん」

「はい、ルカ様によく似合う服を売っている店、可愛い服の店、ナツミ様によく合う服を売っている店、全てリサーチ済みです」

「あ、だから今日セバスねえねはルナ達がご飯を食べている時に館を出てたんだ!」

「な、なんと、流石ルナ様です」


二人の女性と一人の女の子が談笑しながら屋敷から出てくる。一人はセバスさんかな?あの人色々とミステリアスだったな・・・。残りの二人は誰なんだろう。


話しかけずについ隠れてしまった。セバスさんとは目が合ったからおそらく、ていうか絶対バレた。これで出向かないって手段は無くなった・・・。屋敷の扉の前に行く。


フィオナ「・・・スー・・・ハー・・・」


静かに深呼吸をする。そしてゆっくり手を扉に近づける。


コンコン


ノックをする。通常ならこんな音ではわからないはずだが、この屋敷ではノックされたら近くの人物に伝えられるようになっている。


「はい、どちら様で・・・え?ふぃ、フィオナ様?」

フィオナ「久しぶりね、シャルル」


出てきたのは僕の妹分だったシャルルだった。まだ小さい頃は頭を撫でたりしてやってたかな。


シャルル「フィオナ様!!よ、よくお戻りに、な、なられ、まじだ!!」


シャルルは涙を流しながらフィオナに飛びついた。


僕はそんなシャルルを受け止めて抱きしめて頭を撫でる。


シャルル「フィオナ様・・・」

「ん?あ!!」


声がする方を見る。あの人がいた。


ゼフィト「またお前に会えるなんて、最近の俺はついているようだ」

フィオナ「ご無沙汰、しております、お兄様、あの時は申し訳ありません」

ゼフィト「あの時のことは水に流そう、お前だって俺を思ってくれての言葉だっただろう?立ち話もなんだ、中に入って続きを話そう、お前がどこでどんな事をしていたのか知りたいしな」


僕はお兄様に促されるまま中に入っていった。


sideゼフィト


まさか、妹が帰ってくるとはな・・・。


数十年前


フィオナ「兄貴!どうしてバカにされても何も言わないんだ!!」

ゼフィト「バカにされても別にいい、俺が強いからといってどんどん使われてちゃ新参が働けないだろ?」

フィオナ「そんなのおかしい!兄貴は実力があるんだ!それを評価されないなんて許せない!!」

ゼフィト「影から支える、これってかっこよくないか?」

フィオナ「兄貴のバカ!!」


現在


そうして出ていったっけな。そういえばあの頃は四天王じゃなかったし一般の一番下の兵だったかな?戦争も参加してなかったし、その日暮らしするためのバイトぐらいはしてたか、今の魔王になってから魔王に実力を見破られたんだよな・・・。


フィオナ「お兄様、あの時のこと、やっぱり怒っていらっしゃいますよね?」

ゼフィト「いいや、俺が気になってるのは、昔はそんなに礼儀正しくなかったなー、と思ってな」

フィオナ「ぼ、僕にもきっちりする時だってある!」

ゼフィト「そうそうそんな感じ、なんか別人みたいに感じたからさ、そう気を張るな、久々の帰郷なんだから」

フィオナ「うむむ、バカ兄貴」


するとフィオナが中を見渡す。


フィオナ「ふーむ、今は裕福に暮らしてるんだな」

ゼフィト「ああ、四天王になったからな」

フィオナ「え!?マジ!?遂に兄貴の実力が評価されたんだな!!」

ゼフィト「今の魔王にだけな、周りからは最弱の四天王と呼ばれている」


すると嬉しそうな表情から怒りの顔付きに変わる。俺が頭を撫でてやると治った。


フィオナ「ところでさ、さっきセバスさんと一緒にいた二人は誰?」

ゼフィト「一人はナツミ、俺の婚約者だ、もう一人はルナ、俺が引き取った妹みたいなものだ、言ってしまえばお前の妹でもあるぞ?」

フィオナ「本当!?あんなに可愛い子が僕の妹!?」


但し妹には神殺しは遺伝されていない為、ルナの方が強い。大体フィオナは夏美とどっこいぐらいの強さだ。


フィオナ「それにしても・・・兄貴に婚約者か・・・相手人間だろ?何か人間との交渉とか?」

ゼフィト「いいや、彼奴は勇者だ、お前も知ってるだろ?アレスと同じ存在だ」

フィオナ「アレス?ああ、あの人か」


フィオナも昔あった事がある。


ゼフィト「それにこれは単純に想い合っているだけだ、お互いにな」

フィオナ「え!?あの恋愛に疎い兄貴が!?」


するとフィオナはこうした様子で詰め寄ってくる。俺ってそんなに疎かっ、いや全然分かってなかったな。


フィオナ「なあなあ!それってどっちが惚れたんだ?どっちからの告白なんだ?」

ゼフィト「うーむ、どうだろうか、最初から両想いだったみたいだし、告白も、俺がよく分からない内に想いを伝えられてたし、その後改めて俺から告白したんだよな」


顔を赤くしながら話すゼフィト、話を聞くフィオナも顔が緩んでいる。


フィオナ「兄貴が幸せでよかった」

ゼフィト「ま、まあな、ところで、今回帰ってきたのは何か用事でもあったのか?」

フィオナ「ないよ、ただ、兄貴に謝りたかったのと会いたかった、ぐらいだな」

ゼフィト「ならこれからの予定は?」

フィオナ「兄貴が許してくれるならこっちに滞在しようかなと思ってる」

ゼフィト「許可なんて必要ない、ここはお前の家だ、お前の家なんだから遠慮する事はない」


フィオナはそれを聞いて安心した顔をした。


ゼフィト「そういえば、言っていなかったな、おかえり、フィオナ」

フィオナ「うん、ただいま、兄貴」


最近、運が良すぎる、そう思うのは俺だけだろうか。


お昼には三人共帰ってきた。フィオナとナツミ達はすぐに打ち解けた。特にルナは本当によくフィオナに懐いた。


ルナ「ゼフィトにいにと同じ匂い!落ち着くー」


と(*^ω^*)この表情、兄妹だからな。


フィオナ「兄貴、ちょっと試合しない?」

ゼフィト「んー、そうだな、今回は・・・ナツミ、やってみろ」

夏美「え?」

ゼフィト「フィオナ、ナツミは俺の弟子みたいなものだ」

フィオナ「ほんと?じゃあナツミちゃん、やってみよ!!」


庭に出る、俺がルナと一緒に結界を張る。これで周りには被害が出ない。


フィオナ「悪いけど、僕は本気で行くよ?」


すると剣を抜く、あれはうちの家系に代々と伝わる剣、狼牙シルヴァリオだった。


ゼフィト「へえ、なら、ナツミ、この剣を使ってみろ」


俺は一本の刀をナツミに投げ渡す。これは元々アレスが使っていた刀だ、俺の魔力を加えながら打ち直しておいた。


夏美「え?刀!?」

ゼフィト「名は正宗、いや、命名するなら『白銀狼正宗』だな」


もちろんこの世界に刀は存在しない。アレスが特注で作らせた武器だ。


夏美「えへへ、手に馴染む」

フィオナ「うう、兄貴の名が入ってるって事は兄貴が手を加えたんだな・・・そんなの反則じゃないか!!」

ゼフィト「お前だって剣を抜いたじゃないか、しかも勝手に持ち出した家宝を」

フィオナ「うう、よ、よし、僕だって一人の戦士だ、簡単に負けはしないぞ!!」


二人が向かい合って立つ。夏美も剣を抜く、すると夏美の黒い髪の間から白銀の犬耳がぴょこんと飛び出す、一緒に尻尾も。


夏美(あれ?辺りの音がよく聞こえる、感じる、地脈の流れ、いつもより調子が良い?いや違うね、何か格段に集中できる・・・あれ?みんなどこを見てるんだろう、頭?それと後ろ?・・・あ!!)


夏美が耳と尻尾を触る。


「生えてる!!」


それが全員同時に声に出たとは仕方ない事だろう。


まさかそんな副作用があるとは思わなかった。その中でルナは一人。


ルナ「ナツミねえねかわいい!!」o(≧ω≦)o


うん、お陰でみんな落ち着いた。確かに可愛い。


夏美「何故だかよくわからないけど、始めましょうか?」

フィオナ「そ、そうだな」


二人共構える。


side夏美


感じる、剣によって感覚が研ぎ澄まされているのかな。


フィオナ「それじゃあ僕から」


フィオナさんが突っ込んで来る、消えた!?ゼフィトと同じだ!右?左?それとも後ろ?・・・左から殺気だ!


フィオナ「残念」


上から声!?なんとか避けれた、この剣がなかったら今のでやられてた。目では追えない、なら・・・。


フィオナ「次行くよ!」


またフィオナさんが消える。まだ追えないなら見るな、全神経を集中に傾ける。・・・前からの殺気、これはフェイクだ、正解は後ろ!!


フィオナが目に見えない速度で夏美に迫る、が、夏美は剣を受け流し、流れるような動きでフィオナにカウンターを打ち込んだ。


フィオナ「う、急所に入ってたら今ので、落ちてた、かも・・・ゴホッ」


フィオナは咳き込む、夏美は目を開く。


夏美「ウォーミングアップは終わったよ、次からこっちも行くね、纒雷!!」


夏美の体に雷が纏わりつく。まるで雷の衣のようだ。


フィオナ「そ、それ、兄貴の・・・」

ナツミ「うん、ゼフィトが得意だった技、私も使えたの、すごいよね、あれほどの早い動きにまだまだ上があるなんて」


これで同等、勝負だよ、ゼフィトの妹、フィオナ!!



もう目に追える戦いではなかった。銀色のせんと黄色い線がぶつかり合う。線を追うのがやっとぐらいだった。


ゼフィト「・・・ナツミが、不利だな」

ルナ「そうなの?」

ゼフィト「ああ、纒雷は魔力の消費が激しい、常に雷の上級魔法を放ち続けてる様なものだ、長くは持たない、その上纒雷は魔力だけじゃなくて体にも大きく影響が出てくる、一方フィオナは打ち負けてはいるが消費は少ない、いつも通り動いているだけだからな、ナツミが勝つには短期決戦しかない、にしても、こうも簡単に俺との約束を破るとはな」


はあはあ、もう持たない、次で終わる・・・。私は静かに剣を収める。


フィオナ「ん?終わり?」

ナツミ「・・・」


姿勢を低く、目を閉じて集中。


フィオナ(すごい集中、これはきっとこの戦いを決める最後の一手、彼女はきっとそれ以上は動けない、これを避ければ僕の勝ち、何か来ると分かっていれば避けるのは容易い・・・フザケルナ!!避けるなんて冗談じゃない、彼女は本気の本気で今まで戦ってきた、身を削ってまで、なら僕はそれに応える、彼女がこれで決めてくるなら、僕はそれを全力で打ち砕く!!)


フィオナが向かって行く。


フィオナ「全力で行く!!」

夏美「・・・片平流」


フィオナは剣を構えて真っ正面から突っ込む。


フィオナ「餓狼剣!!」

夏美「絶」


ナツミの手が消える、それと一緒にフィオナの剣も消え、剣の刃が粉々に砕き散る。それと同時に雲をも吹き飛ばす程の衝撃が辺りに響く。


フィオナ「く、けふっ」


フィオナには当たっていない、でも衝撃だけでこのダメージ、フィオナは吐血する。


ゼフィト「そこまでだ、二人共よく頑張った」


それは即止めに入り、すぐに回復魔法を掛けた。二人共そのまま気を失った。


sideゼフィト


驚いた、ここまでの技を持っていたとは、俺に追いつけるか、そんなレベルの技ではない、あれが使いこなせたら俺なんて簡単に倒せる・・・。俺も修行しておかないとな。


このままでは本当に守られかねない。俺は夜中に屋敷を抜け出して一人修行を始めた。

フィオナ「あ、兄貴、何してるんだ?」

ゼフィト「ん?フィオナか、ちょうど良い、今回から初登場だった・・・あれ?前回にもいたっけな」

フィオナ「何の話だ?」


カクカクシカジカ?


フィオナ「なるほどな、何だか、照れるな」

ゼフィト「そういえば、お前、ロック達とも交友があったよな?」

フィオナ「ああ、良い飲み友だ!」

ゼフィト「酒、俺苦手なんだよな・・・」


僕は未成年だから飲んだことないよ。


フィオナ「ん?飲んでみるか?」


お断りします。酒は成人してから用量を守って楽しく飲みましょう!!


フィオナ「つれないなー」


では!今回もありがとうございました!!

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