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それゆけ! ナギサ探検隊!

 田舎への多大な憧れを抱いた父により、椎木公也はバスすらろくに走らないど田舎に都会から引っ越ししてきた。
 ネットもない、携帯もろくに繋がらない。隣町へ行くには自転車で一時間。大学へ行って街へ戻ろうと考えても、あと二年はここで生活しなければならない。
 大きな学校のないこの村には、昔の名残である通信制の高校しかない。よそに通学しようとしても、遙か彼方の片田舎の高校へ通うのは気持ちが折れる。
 やむなく通信制の高校へ通うことにした彼が転校手続きのためそこに訪れると、この田舎で暮らす最後の子供である三人の少女と出会った。快活な少女、ひねくれ口を叩く少女、そして大人しげな少女。
 女性とあまり話したことが──なんて言う間もなく、快活な少女、凪沙に親しげにされ、彼は村の仲間として歓迎された。
 凪沙に仲間として迎え入れられた公也は、彼女から驚くべき発言を聞かされる。「この村には平家の残した財宝の伝説があるんだよ!」呆れる公也を後目に、ひねくれ口を叩く少女、美月がその信憑性について語った。
 公也が来たことで、火が付いたと語る凪沙は、大人しくしていた年下の少女、香琴と、来たばかりの公也を巻き込み、平家の財宝を探す「牟佐凪沙探検隊」の結成を宣言する。
 このだだっ広い田舎で、資材もなしにどうやって財宝を探すのか。都会暮らしに慣れた公也に、凪沙が微笑んだ。「見つけるために、頑張るんだよ!」
 都会ではほとんど女の子と接したことのない彼は、思わぬところで少女三人と接し続ける毎日を突きつけられることとなった。
 こうして海と山の広がる田舎での、思いがけない宝探し生活と、廃校間際の通信制高校で三人娘と過ごすほんの小さな冒険物語が始まった。
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