初めての舞踏会へ
ある日の昼下がり、屋敷に一通の手紙と招待状が送られてきた。
内容はノルン王国からで明日、舞踏会を開催されると記されていた。
「セレス、リアーナ。せっかくだから二人で行ってきたらどうだ?」
「お父様、よろしいのですか?」
「たまにはゆっくりして来なさい、それにお前たちも社交デビューしないとな」
セレスとリアーナは互いに顔を見合わせた。
「じゃあ、ここはお父様の言葉に甘え行きましょうかリアーナ」
「はいっ セレスお義姉様!」
私とお義姉様はこの前、新調したばかりの清楚な白のドレスをクローゼットから出し装飾品とメイク道具も用意し明日に備えた。
そして、舞踏会当日、私たちはお義父様に挨拶を済ませ屋敷を出て
城下町の馬車で一時間かけノルン王国へと向かった。
──ノルン王国。
日が暮れ外は月明かりが綺麗な夜へ。
会場は既にたくさんの貴族やご令嬢で大いに盛り上がっている。
豪華なシャンデリアとテーブルクロスに並ぶ食事と飲み物。
二人にとってこれが初めての舞踏会、社交デビューである。
「これがお父様が言ってた社交パーティーなのね」
「は、はい。それにしても凄い人ですね」
私たちはその人の多さと派手なパーティーに目を見開いてしまう。
「リアーナ、私から離れちゃだめよ」
「分かりました、お義姉様」
なんとか、人と人の間をかいくぐるが、セレスとリアーナは運悪くはぐれてしまうのだった。




