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25(完) 俺の神獣ハーレム生活

 俺たちが『闇の獣』と教主ゾルダンを倒したことで、『黒の爪』は完全に瓦解した。

 王国の憲兵たちが派遣され、すぐに残りの構成員たちは捕縛。

 事実上、教団は壊滅状態になった。

 そして俺と神獣たちは、教団の魔の手から世界を救った英雄として、王国からはもちろん世界中から賞賛された。

 で、王国からは広大な領地と伯爵位を授けられることになった。

 まさかの貴族様になってしまったわけだ。

 前世じゃ、うだつの上がらないサラリーマンだったのになぁ。

 転生したとたんに大出世である。




 そんなわけで、俺は貴族としての新しい生活を始めた。

 貴族の仕事って何をすればいいんだろう? という感じだったけど、その辺も王は考えてくれていて、優秀な執事を何人もつけてくれた。

 実質、彼らにほとんどお任せ状態だ。

 まあ、俺も単なるお飾りだとアレだし、自分なりに貴族の仕事を勉強している最中だけれど。

 与えられた領地はすごく豊かで、立派な屋敷もついてきた。

 もちろん、俺の大切な神獣たち――ルシア、フィーネ、リリナ、ライムも一緒に住んでいる。

 そうそう、ジュディスは教団壊滅への功績が大きかったことで、かつて教団に所属していたことは全て不問となり、王国の諜報機関みたいなところに配属になった。

 暗殺者として磨いた技能を、今度は諜報関係の仕事で発揮することになりそうだ。

 カインも今回の戦いで多くの褒賞を得たようだ。

 みんな、それぞれの場所でがんばっている。

 そして今日も――。

 と、

「久しぶりね、アルク――いえ、伯爵閣下」

 やって来たのは、そのカインと同じ騎士団長であり、以前に一緒に戦ったこともある女騎士団長、レオナだった。

「レオナも元気そうで」

「旧交を温めたいところだけど、今日は緊急の王命を伝えに来たのよ」

 と、レオナ」

「緊急の……王命?」

 なんか、嫌な予感がするんだけど――。

「北の海洋から新たな『闇の獣』……氷を操る超巨大な亀型のモンスターが目覚めたという情報が入ってきたわ」

「えっ、また『闇の獣』!?」

 あいつ、一体だけじゃなかったの!?

「はあ!? また神獣!?」

「それだけじゃないの。西の山岳地帯で火山が噴火して、溶岩でできた竜型姿の『闇の獣』が出現したとか。さらに東の田園地帯をゴーレムタイプの『闇の獣』が進撃していて、南からも――」

「いや、何体いるんだよ、『闇の獣』!?」

 まるでバーゲンセールみたいな出現の仕方だ。

 せっかく平和な時間を満喫しようと思ったのに……。

「ふん、面白くなってきたではないか」

「私も『闇の獣』の呪いが解けて、足は万全」

「あらあら、忙しくなりそうですわ」

「アルクさん、またがんばろうね~」

 ルシアたち四人は元気いっぱいで、やる気に満ちていた。

 まだまだ休めない……か。

 俺は苦笑しつつも、可愛らしい俺の『しもべ』たちを見ていると、新たな気力が湧いてくるのを感じた。




 こうして。

 俺の騒々しくて、ハーレム感にあふれた無双の異世界ライフは――まだまだ続いていくのだった。

 (完)


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