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プロローグ

プロローグ：山田宣、転生前

山田宣は不思議な夢を何度も見ていた。

眠りに入ると、彼はゲームのような世界にいた。そこでは、心の奥に巣くう“眠れない原因”たちが、一つ一つ怪物のような形で現れた。それらを倒すことでしか、彼は本当の眠りを得られなかった。

悪夢の中で戦い続けること、数年。

ついに最後の敵を倒したその夜、彼は生まれて初めて深く眠ることができた。

そして――夢の終わりに、それは現れた。

まばゆい光。

パチンコ台のような演出音。

7が9個並び、銀玉が無数に弾け飛ぶ。

それは現実とは思えないほどの圧倒的な祝福だった。数十箱の銀玉が、彼の前に差し出された。

「おめでとう。君は眠りを制した」

そう言って現れたのは、どこかスキルっぽい雰囲気をまとった、少しイケメンの男性神だった。彼は微笑みながら、宣に言った。

「褒美として、エクストラスキルを授けよう」

そして始まりの装備も――

持ち込みアイテム＆スキル一覧

持ち物：

六連星（六角形）ペンダント

魔法袋に入れた金貨100枚（本人は5枚しかないと思っている）

エクストラスキル：

マジックバック：持ち物無限収納

専門家召喚：あらゆる分野のプロを呼び出せる

師匠召喚：スキルを鍛えてくれる師匠を召喚可能

レベル指定のパーティー召喚：名前指定、同名別人も可能

転生直後の状況

装備：

鉄の剣もしくは銀の剣

皮の鎧（足甲付き）

名前：山田宣 → ケビ（本名：ユーンソン）

彼は異世界に転生した。神から与えられた力と、深い眠りの末に得た自由を胸に、新しい人生が始まろうとしている。