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遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?  作者: EPO
第03章 高校1年 2学期

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第23話-4 他校の文化祭に行ったよ-4 バスケ部の出し物参加中2

 うちのキャプテンが他の高校の人と話してたようだけど……それより試合に集中しよう。

 今のところ咲良ちゃんの健闘で5点先行してる。咲良ちゃんの体力次第だけど負けないと思う。


 東山がオフェンスで美亜ちゃんがボールを取りに行って、私が立花さんへのパスコースをつぶすようフォローしてる。ゴール下の方へも1人行ってるけど咲良ちゃんがマークしてる。

 ドライブで美亜ちゃんを抜こうとしてるけど抜けずゴール下の味方にパスを出したけど、咲良ちゃんがこれをスティール。今度は自分で3Pラインまで移動してシュートし…………入った。


 ここで第1ピリオドが終了。


「はぁ〜、服部さん、あの人誰?普通に3P決めてるけど」

「同じクラスの橋本 咲良ちゃんだよ。オカルト好きの」

「橋本……橋本……咲良……聞いたことは……」

「立花、ミニバスで上手い奴にそんな名前の選手がいたと思うけど」

「そうなの?」


 ハーフタイムの間にちょっと話したけど、咲良ちゃんはバスケの経験がありそう。でも、大分離れてる時期が長そうだから体力は落ちてるだろうから、今のセンターでゴール下を護って時々こっちのフォローもしてもらうのがいいかな。


 この後も、咲良ちゃんにパスすればノールックで美亜ちゃんにパスするし、リバウンドを取ればそのままシュートを打つし、スクリーンでフォローしてくれたりもして……得点に絡むプレーが多かった。素人とは思えないほどのプレーをしてくれる。

 ああ、かなり助かるなぁ。私も美亜ちゃんもいつもより楽出来る。


 立花さんが「バスケ部員じゃないって言ったのに」って文句を言われた。

 それでも運動不足の上に坂道を上がって来たから早々にバテたけど。


「今度こそ勝つつもりだったのにぃぃ」


 と、ゴール下で立花さんがレイアップでゴールを決めに来たけど、咲良ちゃんがボールを叩き落とした。


 結局、咲良ちゃんという伏兵のために東山の方は終始ペースを乱され、その上で私と美亜ちゃんがいつものように中からも外からもシュートを決める展開になり最終的に8点差で勝てた。

 ストリートの3on3で10点差は通常のバスケだと16点差になるかな。

 立花さん的には予想外に完敗したって感じになってしまったようだ。




「橋本さんだっけ?ミニバスやってたって本当?」

「はぁはぁはぁ……小学生の頃にやってたね。中学に行ったら辞めたけど」

「咲良ちゃん、何で辞めたの?」

「はぁはぁ……最初はやってたんだけど、勝ち負けにうるさい先輩がいてみんなギスギスしてたから面白くなくなって辞めた」

「それで中学時代に全然名前を聞かなくなったんだ。ミニバスやってた時にその時の監督がすごく上手いって言ってたんだけど」

「あの時は勝敗とか気にせずやってたから面白かったんだけどなぁ」


 3on3が終わって東山の子達と咲良ちゃんにバスケのことを聞いてみた。

 咲良ちゃんも私と美亜ちゃんと同じでバスケが楽しくてやってるだけで、特別強くなりたいとかそれで進学したいとかってわけじゃなかったらしい。

 たまたまここで同じチームになったけど気が合うからだったんだろうね。




「おい、佐藤。お前のとこの1年どんだけ上手いんだよ。それに部員じゃない1年も。あの連係いつから練習してるんだ?」

「橋本は全然練習に参加してねぇよ。ここでぶっつけ本番でやってるはずだけど?」

「マジかよ。東山ってこの辺だけじゃなくて、県内から選手集めてたよな?」

「そうだな。今年はあの2人を逃したけど、立花とか県内で上手い奴をスカウトしてる」

「それでこれかよ。佐藤、もう1人もバスケ部に入れるつもりか?」

「どうだろうな。本人のやる気次第だから無理には誘わないよ」

「もったいねえな」


 キャプテン達が私達のことを話してる。咲良ちゃんのことはノーマークだっただけにかなり驚いてる。私も美亜ちゃんも驚いてるけど。

 鈴木キャプテンがやっぱり私達をくれってうちのキャプテンに言ってるけど、ここまで来るのは遠いし毎日この坂登るのはやだよ。山田さんの実家に下宿でもしないと通いたくないね。


 立花さんも咲良ちゃんを入れたのを卑怯とか言ってたけど、私達も知らなかったんだから仕方ないよね。

 でも、これならもうすぐある球技大会のバスケは優勝出来そうだね。楽しみだ。


 それとは別に女子がほとんどのこの場所で、直くんと大ちゃんの男子2人が目立ってる。

 他の高校のキャプテンや部員がひそひそ話しをしながら、声をかけようと狙ってる感じ。直くん達は全然無視してるけど。

 するとキャプテンが……


「はいはい、この2人にはあまり近づかないように。

 服部の婚約者と三条の彼氏だからね。観るだけ、観るだけだよ~」


 なんか直くんと大ちゃんが見世物小屋の珍獣になったみたい。

 彼氏はまだいいけど婚約者となると、聞いていない他の高校の人達は皆驚いてる。

 当の本人2人は苦笑いして立っていた。




 その後は各校のキャプテンが揃って3on3をするエキジビションマッチをすることになった。

 チーム分けはうちのキャプテンと東山の、後もう1校。こちらは◯ー◯ー◯ー◯のコスプレ衣装でうちのキャプテンが◯ーンで、もう1人がマー◯ュリーの衣装に着替えてた。

 対戦相手は残り高校のキャプテン達。コスプレ衣装はお◯ャ魔女ド◯ミで最初の3人の色にしていた。

 キャプテン以外の他校の部員がププッっと笑ってて、キャプテン達が顔を真っ赤にして怒ってるのが見えた。


 試合はキャプテンばっかりということもあって上手い人が多い。それぞれ役割分担をしつつ、タイミングを見てポジションチェンジしたりと違う学校なのに連係が良かった。


 これまでよく相手を見てたからなのかな?

 参考になるプレーが多くあって、次の試合に活かしたいね。

 ただ、プレー中スカートがひらひらめくれ、下のスパッツが見えたりして私的には恥ずかしい状態だったけど、真剣に戦ってたキャプテン達は気にしてなかったよ。


 試合結果は1点差という僅差でうちのキャプテン達の◯ー◯ー◯ー◯チームが勝った。

 それでも攻守共にいいプレーが多かった。隣にいた立花さんもおおっとか歓声をあげながら見てた。




 その後は東山のキャプテンは部員に出し物を任せて、私の手土産のパウンドケーキをつまみながらキャプテン同士で情報交換してた。

 ちょうど他の高校のキャプテンもいることだし、いまうちの体育館に居着いてる幽霊について心当たりがないか聞いてみようか?


「すいません。何年か前くらいまでにバスケ部員で亡くなった方っていますか?東山にすごく勝ちたがってた人で、多分ポイントガードだと思うんですけど」

「「「「「??う〜〜ん」」」」」

「服部、なんでそんなことを聞くんだ?」

「春先に東山が練習試合に来た時に連れて来た幽霊さんが、うちの体育館に居着いてるんですよ」

「は?そんなのがいるのか?」

「はい」


 いるから私が体育館裏でその幽霊と話をしてて、なぜかいじめでもされて泣いてるとかって話が出たんだよね。

 別にいじめられてはいないけど、大っぴらに体育館内で幽霊と口論するわけにもいかないんだよね。その方が余計に変な目で見られちゃうし。


「佐藤、お前のとこのルーキーは視えるのか?そういうの」

「ああ、うちのルーキー2人共視えるよ。夏休みの合宿で出るとこに泊まったけど、2人のおかげ楽しい合宿になったよ」

「なんだよ、それ。出たんだろ?普通に怖いんじゃないの?」

「最初はおばあさんが怖かったけど、小さい子はバルーンアートやぬいぐるみみで遊んでくれて可愛かったよ」

「「「「「はぁ?なんだそりゃ」」」」」


 他校のキャプテンとかが来てるからもしかしたら情報が得られるかもって思ったんだけどな。

 今のところ何か思い出す人がいない。

 あれなら高校生の時に亡くなってる人だと思うんだけど……


 来てる高校の中でそれらしい人がいたっていう所があった。

 なんでも5年くらい前に亡くなった人だそうで、部で1番上手くやっぱりポイントガードをしていたんだとか。

 他の人達も結構上手かった年だったから打倒東山!で頑張ってらしい。結構いいところまで行ったらしい。


「……東山との決勝前に病気で入院して亡くなったって話です。若年性のガンらしくて進行も速かったとか」

「そうなんですか。写真とかは……」

「部室にあったと思う。後で送っておくよ」

「ありがとうございます」


 これで体育館の幽霊がその人か確認出来るかな。美亜ちゃんと照合しないとなぁ。

 もし当人なら本当に東山に勝つまでうちの体育館に居着きそうだな。

 でも……なるべく早く東山に勝てるようにしたいな、出来るなら……




 そろそろいい時間なので帰ろうかな。直くんも大ちゃんも暇そうな上に回りに女子ばっかりで居心地悪そうだし。


「立花さん、私達そろそろ帰るね?」

「え〜?もう帰るの?もう1戦くらいしたかったのに」

「直くん達がもう限界そうだから」

「仕方ないわね。連絡するからまた勝負するわよ。今度こそ勝つからね!」

「分かったよ。でも、東山に勝たなきゃいけない理由を再確認したから負けられないよ。

 じゃあ、またね」


 立花さんに別れの挨拶をしてから私と美亜ちゃん、咲良ちゃんと衣装を着替えに行った。

 だけど、立花さんが直くんと大ちゃんの方に近付いて行ってるのが見えた……


『服部さんの婚約者くんと三条さんの彼氏さんだったわよね?』

『『そうだけど?』』

『2人にいかがわしい事をしたら殺すわよ!!』

『『え?』』

『エッチな事をしてバスケが出来ないような身体にした日には…………分かるわね?』

『『ああ、うん』』

『…………服部さんの純潔は私が頂くんだから!』


 戻ってきたら直くんと大ちゃんが呆然としながら苦笑いして立っていた……


強豪校の文化祭に英子達が遊びに行く話です。

英子達の高校の名前を決めてないのに強豪校の方の名前を付けました。

前の作品は他校との繋がりはなかったこともあり、自分の高校の名前すら出してなかったんですよね。

名前を付けたキャラを増やし、ちょっと難があるライバルになりそうです。


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