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遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?  作者: EPO
第02章 高校1年 夏休み

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第19話-4 夏休みの終わりの花火大会-4 恋バナをしよう

 花火大会終了後、歩いて私の家まで戻って来た。

 途中それぞれペアになった男子と女子がいろいろ話ながら、多分この先の約束とかしてるのかもしれない。

 私は直くんといつものように他愛のないことを話してた。


「みんなお疲れ。まだ時間があるならなんか食べてく?父さん達の飲み会用のおつまみがあるはずだけど」

「俺はいいや。女子と楽しんだ余韻を噛みしめながら帰るよ」

「ちょっとキモいぞ。まぁ、でも俺もそんな感じかな。せっかくの時間が夢でなかったことを思い出しながら帰る」

「「2人とも大して変わんねぇ。確かにそのくらい楽しかったのは確かだからなぁ。俺達も帰るよ」」


 という事で男子は河合くんが残るだけで、女子は元々山本さん達全員が残ってお泊まりしていくことになってます。

 男子4人が帰った後、しばらくうちで甘い物を食べながらお茶して、男子は直くんの家に移動していった。




▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷

直樹Side

 英子ちゃん達と別れて、大輝と潤と一緒にうちに来た。

 父さんと母さんはまだ正直さん達と呑んでるから家にいない。多分今日は帰って来ないだろう。


「おじゃまします。宮崎の両親は帰ってこないのか?」

「ああ、花火大会の日は次の日も休みだからって大輝の家に泊まって呑んでるよ」

「宮崎家は服部家と仲いいなぁ」

「そりゃあ、父さん同士は小学生から、母さん同士は中学からの付き合いだからな。正直さんなんか父さんの方のおばあさんとも仲いいからなぁ」

「それなら宮崎と服部さんが婚約者ってのも本当に納得できるよ」

「ははは」


 僕と英子ちゃんが仲が良いからなんだけど、そうじゃなかったら婚約者ってことにはならなかったよ。そんな無理はうちも正直さん達もしないし。

 僕は英子ちゃんが大好きだからね。英子ちゃんも僕を大好きって言ってくれてるから、僕は英子ちゃんを生涯大事にしたいよ。


 僕の部屋で落ち着いたら河合が宿題で分からない所を聞いてきて、教えながら話を始めた。


「そうだ、大輝。三条さんと本当に付き合ってるのか?」

「え?」

「え?じゃないよ。あれ嘘だよな?」

「何で?」

「付き合ってる風を装ってただけだろ?いつもよりはくっついてたけど」

「バレてるな、大輝。

 そうなんだよ。三条さんとはちゃんと付き合ってないんだよ。他の人から聞かれるのが面倒だから誤魔化すために付き合ってるって言うことになったんだ。

 その原因が小学生に聞かれて面倒だってんだからな。情けないだろ?」


 ついでに他の人から言い寄られないように、それに三条さんに言い寄ってくる奴が来ないようにって予防線を張る意味もあるんだろうけど。

 でも、それは三条さんに失礼だと思うんだけどな。


「大輝、それは三条さんが可哀想じゃね?

 三条さんって絶対大輝のこと好きだろ。早く告ってきちんと付き合えよ」


 みんなそう思ってるよ。分かってないのは大輝だけなんだよね。

 サッカーや他の事には的確な判断を下すのに、三条さんのことだけダメとかどんだけなんだよ。


「俺のことより潤の方はどうなんだ?勉強会に来てる女子達とも普通にしか接してないだろ、他の奴らに譲ってるし。

 女子と付き合いたいとか思わないのか?」

「そんなことはないんだけど、ピンとこないんだよね」

「もしかして……ゲイとかなのか?俺達はそういう気はないけど、偏見はないから普通に友達付き合いはするが……」

「いやいやそれもないから。男はそれこそ恋愛対象じゃねぇし」

「じゃあ、どういう子が好みなんだよ?英子とか三条さんなのか?」

「英子ちゃんとか言ったら……全力で潰す」

「言わねえよ。いい子たちだと思うけど大輝達と取り合いたいと思うほど好みじゃないな」


 なんとなく失礼な潤の発言だけどまあ許す。いい子だと思ってくれてるから。

 でも好みじゃないと……じゃあどんな子が好みなんだ?


「誰ならいいんだ?」

「強いて挙げるなら……河野えりす先輩かな。あの人、性格が良いよね」

「良いよねって言葉通りじゃないよな?ずる賢いとか策士的な『性格が良い』だよな?」

「うん。人を見透かしたような裏で何か狙ってますって感じなのが良い」

「人の好みはそれぞれだと思うけど、妙な人が好みなんだな?」

「まあな」


 あの人は確かにそんな感じの人だ。今日も隠れてる僕達にすぐに気付いてたし、それをありす先輩に隠して楽しんでるみたいだったし。

 英子ちゃんがいなかったら、えりす先輩と付き合うのも楽しかったかもしれない。そう僕も思うよ。


「まあ、頑張れ。そういう人と付き合えるといいな?」


 その後も男ばかりなのに恋バナで盛り上がって、寝るのが遅くなってしなった……




◁◁◁◁◁◁◁◁◁◁◁◁◁◁

英子Side

 直くん達が自分の家に戻ったから、私達7人も勉強部屋に布団を敷いてそこで話すことに。

 修学旅行や合宿みたいだよね。

 こうなると当然盛り上がるのは百物語……ではなくなる恋バナ。咲良ちゃんがいろいろ怖い話を仕込んでたのにと悔しそうだった。


「ねえ、三条さん。どうして服部くんと付き合ってることにしたの?

 三条さんが告れば普通に付き合えたはずなんだけど。わざわざこんな中途半端な状態じゃなくて、それこそ婚約者的な関係になれたのに」

「だよね~」

「私から告白するのはまだ恥ずかしい、大輝くんが本当に私のことが好きなのかよく分からないし」

「「「「いやいや、あれはどう見ても三条さんが好きでしょ!」」」」

「うんうん、英子達と遊ぶようになってすぐに分かったけどね。あれほど分かりやすいのもいないんじゃない?」

「「「「だよね~」」」」


 2人を見ればよほど鈍感な人でもないと気付くよね?

 うちの家族も気付いてるし、美亜ちゃんのお父さんも気付いてる。分かってないのは美亜ちゃんと大ちゃんの2人だけ。

 パパやママはいつの間にか美亜ちゃんのお父さんに婚約者の両親として挨拶に行ったらしいし。美亜ちゃんのお父さんも大歓迎だったらしいし。

 もう外堀は埋まってるってやつなんだけどなぁ。


「三条さん達、うちの妹達と夜店に行ったよね?」


 篠岡さんが聞いてきたけど、この間行った夜店のことだと思う。

 みんなが「誘ってくれればいいのにぃ」って言うけど子供達の面倒を見てたんだから。


「うん、直くんの弟の友達を連れて行った時ね。篠岡さんの妹が秀くん狙って咲良ちゃんと勝負してたけど」

「うちの妹が男の子を争って勝負してたの?まだ小5なのにませてるなぁ。

 いや、そっちは置いといて……

 妹に聞いたんだけど、三条さん金魚すくいの時に後ろから服部くんが密着して手を取って教えてもらってたんだって?

 もうすごく羨ましがってたよ」

「「「きゃあああ〜〜、いいな。イチャイチャしてて」」」


 やっぱりみんな羨ましいよね、3人が大きな声をあげてた。

 家の中ならともかく外でそんなことするなんて、とかも言ってた。

 下からママに「夜も遅いから静かにね」って注意された。今、下では服部家・宮崎家・三宅家で飲み会の真最中。


「いいなぁ、そうやって手取り足取り腰取り教えてくれるなんて、ほんとに付き合ってることにしてるだけなの?もう、本格的に付き合ってるで良くない?」

「服部さんのおばあさんの家にも一緒に行ってるんでしょ?」

「服部くんってば三条さんに告らないの?三条さんはどう見ても服部くんの事が好きなのは分かるでしょ?」

「ああ、大ちゃんは恋愛方面臆病なとこあるからなぁ。相手から告られすぎたし、いろいろ問題起こした子も多かったしね。

 今回自分から美亜ちゃんを好きになったんだけど、相手の気持ちがよく分かってないから自分から行くのが怖いっぽいよ。美亜ちゃんの気持ちなんかモロ分かりなのにね?」

「「「「「うんうん」」」」」


 やっぱりヘタレだよね。玉砕覚悟で告っちゃえばいいのに、どうせフラれないんだし。

 みんなですら美亜ちゃんの気持ちがよく分かってるのに、いつになったら……


 あと、咲良ちゃんも私と直くんのキスのことは話さないでいてくれるらしい。


『英子、宮崎くんから撮った写真送るようにって言われてるけどいいよね?』

『え~、恥ずかしいよ』

『いいじゃん、2人の記念なんだし。英子にも送るからね』

「橋本さんと服部さん、こそこそ何話してんの?」

「「何でもないよ」」


 やっぱり恥ずかしいもんね、人前でキスするの。しかも証拠写真を抑えてあるしさ。

 とにかく今日はバレたくないよ。


「それよりみんなの方はどうなの?遊ぶ約束くらいしたんだよね?」

「「「「えっ?それは……」」」」

「あれだけ仲良くしてたじゃない。残りの休み中遊ぶんじゃないの?」

「「私は約束したよ」」

「「え〜、私はしてないよ。宿題終わってないからって」」


 男子の側に問題があったんだね。それなら……


「図書館で宿題を一緒にとかって言えば会えるじゃないの?」

「「ナイスアイディア!早速連絡するよ」」


 早速一緒に勉強をする約束も取り付けたみたいだし、残りの夏休みも楽しく過ごせそうだね。

 その後も井上さん達が男子とどんな話をしたのかとかいろいろ話をして夜が更けてく。




 後日談……

 夏休みも終わり、更に時が過ぎそろそろ年末という時期にいつものように心霊動画の鑑賞会を行った。

 最近は咲良ちゃんも参加して楽しんでるところ。

 今回は新作「本当にあったかもしれない呪いのビデオ205」。


 流れた心霊映像の中にドローンによる花火大会の空撮映像があった。

 地元の夏の花火大会でもドローンによる空撮をした時に変なことを言ってたなぁと思ってたら……


「英子、美亜、これって夏の花火大会の映像だよ」

「「え?」」

「あの後ドローンの空撮映像を探したんだけどさ、花火大会のしかなくて。で、前半の映像は公表されてる映像と同じだった」

「じゃあ、あの時回りで騒いでた映像がこれなんだ。わぁぁ」


 その映像はブラックホールのような夜より暗い穴の中から無数の手が伸び、ドローンを捕まえて握りつぶしながら暗い穴へと引きずり込むものだった。

 河に落ちる寸前まで録画されていて、河の上を漂う無数の人魂や幽霊も映っていた……


 神ちゃん曰く、鎮魂のために打ち上げられ始めた花火だけど、時が過ぎて娯楽になってしまって、更にはドローンによる上からの空撮に我慢が出来なくなったんだろうと解説された。



夏の定番花火大会です。

最近は人があまりたくさん集まっているところで花火を観なくなりました。あまりに気温が高くなったのもありますけど。

最後の方の大玉の連射は凄く綺麗なんですけどね。


今は娯楽となった花火大会ですが、調べてみると隅田川花火大会など慰霊とか供養が始まりの所が多いようです。

作中では空襲よる被害を受け、その慰霊に始めたものになってます。

そんな花火大会も最近は規模が縮小されたり開催しなくなったりといった状況にあります。

前にテレビで観たのですが長岡の花火大会だったかは、それぞれ個人でお金を集め花火を買うような感じで出資してるところもあるそうで盛大な花火大会になるようです。

観覧席で収益を上げるのではなく、他もそうすればもう少し派手な花火大会が出来そうに思うんですけどね。


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