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第13話-2 1学期終業式2 ファミレスで打ち上げだ

 部活の方も終わって教室に戻るとみんな残ってた。

 男子バスケやサッカー部はすぐに部活は終わったみたい。あっちは合宿はないみたいだけど練習試合には行くって言ってた。


「ただいま、部活終わったから行こう?」

「うん、行こう行こう、お腹も空いちゃったし。服部さん達、何食べてもいいから」

「ほんとにいいの?」

「いいのいいの。お母さんからもその分お小遣いもらってるから」


 仕方ないなぁ、大人しく奢られることにしましょう。


 みんなで近くにあるファミレスに歩いてく。

 このファミレスはパパやママが高校生の頃からあるファミレスで、ママや直くんのお母さんも終業式の日とか定期試験の最終日とかよく来て打ち上げしてたって。パパも大学生時代にバイトしてたって聞いてるよ。

 ちなみにパパ目当てに来てたお客さんも結構いたんだって。


「さて何にしようかな?美亜ちゃん、何にする?」

「若鶏のみぞれ煮定食とこっちのでっかいパフェにしようかなと」

「いいね、パフェ。私はこっちのチーズinハンバーグ&焼肉セットにライス。後は私もでっかいパフェ、別のフレーバーのを」

「英子、一口よろしくね」

「いいよ」

「仲いいね。私達も頼みますか」

「「「うん」」」


 大ちゃんと直くん、委員長は隣の別テーブルでメニューを見てる。

 大ちゃん達はお肉やご飯類をいくつも頼んでみたい。育ち盛りだからとはいえ容赦のない注文になってるよ。


「服部さん、明日から女子バスケ部の合宿なんだって?」

「うん、湖のそばの廃業した旅館を借りて泊まるんだって」

「見晴らしがいいらしいよ。咲良が探してきたんだって」

「「「……橋本さんが……?それってヤバいとこだったっけ?」」」

「そう、この間言ってたとこ。事故物件だってSNSにも書き込みがいっぱいあった」

「「「ああ~、やっぱりそうなんだ」」」


 みんなの認識が一致したみたい。咲良ちゃんが心霊とかオカルト好きなんだって。みんなも結構そっち方面好きっぽいけど。

 なんというかそんな人がクラスに割と多いのかな。文化祭も私達がいるからお化け屋敷をって意見が結構あったし。

 まあ、変に嫌われなくて良かったけど。


「いいじゃん、夏なんだし。合宿するなら夜は肝試しくらい普通じゃない?」

「橋本さん、そうかもしれないけど」

「霊障があったりしたら怖いでしょ?」

「その辺はリサーチ済み。心霊好きなのがいっぱい泊まりに来てるけど、霊障はないらしい」

「ならいいけどさ、服部さん達だって絶対大丈夫なわけないよ?」

「それは私も分かってるって、英子や美亜に無茶なことはさせないよ、友達だもん」


 ダメそうなら元から断るけどね。

 神ちゃんだって私達のことを気にしてくれてるから、何かありそうなら注意してれるよ。美亜ちゃんもその辺は直感的に分かるから止めてくれるし。

 今回の合宿の宿泊施設も今のところヤバいことはないみたい。祓ったりする気はないけど大丈夫だって。


「そうだ、夏休みに他に予定は?プールとか泳ぎに行かない?」

「いいね、服部くんや宮崎くんや河合くんも一緒に……」

「ぜひぜひ行きたいよ」

「英子、合宿の後は田舎に行くんだよね?その後は花火大会くらいの予定だよね?」

「うん、泳ぎに行くなら田舎に行った後かな。水着買いに行きたいし」

「じゃあ、合宿の後に水着買いに行こう!私も新しいの欲しいし」

「「「いいね」」」


 前の水着はちょっと小さいよね。それに今までワンピだったから他のが欲しい。

 直くんに可愛いのを見てもらいたいし。

 美亜ちゃんも大ちゃんを悩殺出来るようなのを選ばないとね。


「大ちゃん、直くん、田舎に行った後に一緒に泳ぎに行かない?」

「僕はいいよ。英子ちゃんに変なのが寄って来ないか心配だし」

「直樹、目的が違うだろう。ボディガードが目的で行くんじゃないぞ」

「そうだけど文化祭の時みたいに、絶対に変な野郎が寄ってくるよ」

「そう?あれはたまたま近くにいたからナンパしてきただけでしょ?」

「英子……自分がモテることを自覚した方がいいと思うぞ?」

「そうだね。英子は学校でかなり人気があるんだよね。後夜祭で宮崎くんとダンスして落ち込んだ男子がどれだけいたか……」


 そうなの?中学時代もモテてなかったのに?

 それとも隠れてずっと見てる人がいたとか?それはちょっと……


「潤も行くよな?出来れば知り合いの男の人数を増やしておきたい」

「ああ、その頃は特に予定はないから日程が決まったら教えてよ」

「分かった。

 後、サッカー部とかバスケ部で何人か呼んでいいか?」

「バランス的に3人か4人って感じかな。無茶しない人でよろしく」

「分かった」


 じゃあ、水着を買いに行く予定はここで決めて、プールへ行く日にちはその時に決めることにした。大ちゃん達以外の人はその日に行ける人ということになりそう。

 そのまま買うつもりの水着について話して、こんなのが欲しい、あんなのはちょっと恥ずかしいとスマホに表示させた水着を見ながら話を長々として。


「美亜ちゃんは胸が結構あるから、ビキニなんかどう?大ちゃんを悩殺できるんじゃ?」

「もう!今は英子の方が大きいでしょ。私はお腹があんまり出ないタンキニとかの方ならまだいいけど……」

「どうせラッシュガードを着るんだろうから、もっとこう露出の多いのにして大輝くんや宮崎くんだけに見せればいいんじゃない」

「「でも、恥ずかしい」」


 他の人に見せなくても、流石に今の状態で身体のラインを見せるのは直くんにでも恥ずかしいよ。昔は一緒にお風呂に入ったりしたけどね。

 美亜ちゃんはもっと恥ずかしいよね。うちでもそんなに薄着の姿を見せてすらいないし。


 どちらにしても今ここで買うわけじゃないから、決着は水着を買うショッピングモールで付けることにした。みんなで自分が選んだ水着の品評会で。

 どんな水着があるかな、楽しみだ。


 ここらでスイーツを頼んで打ち上げのスパートをかける。

 頼むつもりだったパフェを美亜ちゃんと頼んだ。みんなもこちらに合わせて注文していく。

 そして、一旦おしゃべりも休憩となった。

 隣のテーブルを見ると、大ちゃんや直くん達は唐揚げやフライドポテトを食べてた。


 パフェがしばらくしてテーブルに届いたけど、予想以上に大きかった。確かに高めだと思ってたけど、思ってたサイズの1.5倍くらい。食べ応えありそう。

 みんなはケーキや和菓子なんかを注文してた。


「「はぁ、美味しいよ〜」」

「美亜ちゃん、はい、あ〜〜ん」

「英子もあ〜〜ん」


 美亜ちゃんのパフェも美味しいね。

 隣の直くんにもお裾分け。


「直くん、あ〜〜ん」

「英子ちゃん……美味しいね。お返しにポテトでも、あ〜〜ん」

「あ〜〜ん、ポテトも美味しいよ。甘いものの後にしょっぱいものは無敵だよ。えへへへ」

「「「「「「「………………」」」」」」」


 あれ、みんな呆れてる?


「花火大会って8月の最後の日曜だよね?」


 呆れてたのから復活するのにしばらく時間がかかり、ようやくみんな戻ってきた。大ちゃんは気にしてなかったけど。


「え?え?何があった?花火大会は……そうだよね。英子達は4人で行くんでしょ?」

「秀くんも一緒かな。

 5人で河川敷で観るつもりだけど、咲良ちゃん達はどうするの?」

「例年は離れた高台で私は観てたけど、高校生なったしね。みんなで観に行くのもいいよね?橋本さん」

「秀くんも来るの?なら、英子達と一緒に行ってもいい?」


 咲良ちゃんは秀くんが好きだよね。最初は直くんが良かったみたいだけど。


「誰?秀くんって?」

「直くんの弟。小学生5年生の子だよ」

「橋本さんってショタなの?」

「何を言ってるのかな?秀くんはすごく可愛いんだからな。やらないぞ」

「橋本さん、秀は僕の弟だからね?」


 ははは。これで花火大会に行くのは大人数になりそうだね。

 毎年家族 (直くん達と美亜ちゃん含む)で観に行っていたけど、今年は賑やかになりそう。

 みんなで手分けして屋台でいろいろ買えるよね。大きいレジャーシートを準備しないと。


 パパとママは別に行くみたいだけど、もしかしたら勇さんとこも来るのかもな。


 そのまま花火大会に何を着ていくかとか、屋台に何があるかとか、いい場所確保しないととか、いろいろ女子だけでスイーツを食べながら打ち合わせしました。

 高校初の夏休み、いろいろ予定が決まって楽しみ。新しく出来た友達と遊べるよ。

 心霊現象の解決依頼が多くなければ……


「夏休みの予定が決まったけど……みんな、宿題はきちんとやるよね?

 宿題が間に合わないとかになるとプールや花火大会の参加メンバーから外すからね?」


 後々面倒なことになりそうなので、今の内釘を刺しておこう。


この物語はフィクションです。

夏休み前日の話です。この次の章 高校1年 夏休みでの話の予告が書かれてます。

夏なので間に怪談話でも間に挟めればいいのですが。

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