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第06話-1 文化祭1 出し物は?

この物語は当然フィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

オカルトなどの内容についても、世間での通例の解釈でないこともありますのでご了承ください

 ゴールデンウィークが終わっちゃった。

 家族や友達と釣り堀で釣りやBBQをしたり、巫女のバイトをしたりだったけど楽しい休日だった。

 小林さんのお父さんのお祓いをしたけど、それでどうにかなるものじゃなくて病気だと思うって話をした。その後、瑛太大伯父さんと同じ病気なんじゃないかと話をした。今はまだ説得中みたい。

 同じ病気なら治らないかもしれないけど、頭痛が出ないようには抑えられるはずなんだって。




 学校がまた始まって今日のホームルームは文化祭の話をすることに。

 学級委員長の河合くんが仕切るよう先生に言われて黒板の前に立ってる。


「じゃあ文化祭に何やるか決めるぞ。やりたいことを挙げてくれ」



「「「は〜い」」」


 席の前後で話をしたりしながらやりたい事をあげていく。

 喫茶店、飲食店、屋台、お化け屋敷や迷路、ゲームセンター、バルーンアート、何もしない……

 よくある出し物だった。流石に劇や動画作成までは出なかったけど。


「どれがいいか軽くプレゼンしてくれ、喫茶店や飲食店はどんなのをするかある程度分からないと票が入れられないだろう?

 その後多数決取るぞ」

「飲食店ならカレーとか良くね?確かこれまでの文化祭で最高記録出したのもカレーショップだったよな?」

「喫茶店や飲食店ならウェイターやウェイトレスは目立つ衣装にしない?鉄板だけどメイド服とか執事とか」

「いいね。服部さんや三条さんのメイド服姿が見たい」

「宮崎くんや服部くんや河合くんの執事やギャルソン姿が見たい」

「僕もか?」


 委員長の河合 潤くんは普段メガネをかけた優等生な感じの人。大ちゃんと一緒にサッカー部に所属してる。メガネ姿が執事向きかも。

 直くんや大ちゃんには敵わないけど、ファンがいるらしくて皆隠れファンらしいよ。


「屋台は射的とか輪投げとかくじかな。金魚すくいやヨーヨー釣りは水が溢れたりで厳しいかな?」

「屋台はたこ焼きや焼きそばも有り?」

「ゲームセンターはモニターとゲーム機を揃えればあとは楽だよん」

「何もしないってのはもっと楽だぜ」

「ああ、先生から一言言っとくが……何もしないって選択肢も有りだが、その場合生徒会の手伝いで準備や片付けが待ってるぞ」

「「「えええぇぇ~」」」


 何もしないで楽をするというのはダメなんだって。

 それなら他の出し物で楽な物にしようと考えたと思う。そうなるとゲームセンターかな?


「服部兄妹や宮崎くん、三条さんが料理できるって聞いたけど」

「それなら服部さんと三条さん、橋本さんがオカルトに詳しいって話なんだけど?」

「私達?私達部活の方も多分あるからそんなに手伝えないと思うよ?」

「ああ、どちらをやるにしても……みんなやる気になってもらわないと出来ないんだけど」

「服部兄妹がああ言ってるけど?僕も部活の方があるからね。みんなの協力は絶対に必要だよ」


 それでも、最終的にメイド&執事喫茶とお化け屋敷で決戦投票になった。

 ゲームセンターの方が楽なのに、なぜ喫茶店やお化け屋敷にする気になったのかな?

 私達はずっとクラスの方はやれないと思うけど。


「服部さんや三条さん、他の女子のメイド服姿が見れるんだぞ?メイド喫茶一択だろ?」

「服部さんと三条さんがいたら超常現象が起きるかもしれないんだぞ。この機会に以外ないんだぞ?逃していいのか?」

「いや……超常現象なんか起きないよ?」

「河合くんと服部くんと宮崎くんが執事をやってくれる機会の方が超常現象より大切だ」


 この後、もう大差で喫茶店の方になりました。

 接客の人の衣装は、女子はメイド服で、男子が執事服かギャルソン風になります。

 この後は役割分担を決めることに。


「私が衣装の手配するよ。伝手があるから」

「橋本さんいいのか?手間がかかるだろ?」

「ここの卒業生の知り合いが、ちょっと古いのを廃棄する前に使ったりしないかって」

「それならいいけど。そんな都合良くメイド服や執事服があるんだ?」

「ちょうどそういうコンカフェを手広くやってる人なんでね」

「助かるわぁ。咲良ちゃん、後でお礼をしないとね」


 メイド服かぁ。クラシカルメイドの服がいいな。派手にならないし。

 これで衣装はなんとかなりそうだね。後は接客と調理と内装かな。


「接客は服部兄妹と宮崎くんと美亜は接客よろしくね」

「咲良ちゃんもやるんでしょ?」

「しょうがないなぁ。委員長もやってよ、河合くん」

「接客だけだから。クラスのことも部活の方もあるから」


 クラスの男子からも女子からも歓声が上がった。

 そんなに期待されてるのかな?美亜ちゃんや直くんならお客さんがいっぱい来そうだけどね。


 他に調理が重要なんだけどどうするのかな。


「調理の方は……大輝と宮崎、頼めるか?2人がいなくても作れるように」

「接客も一緒にか?」

「このクラスの面子で大輝と宮崎以上に料理の出来る奴はいないだろ?それにこの学校で大記録を打ち立てた人の弟子なんだから出来るだろ?」

「英子や三条さんも協力してくれないと無理だろ」

「協力はするけど、こっちも女バスがあるからね。ね、美亜ちゃん」

「……うん、私は英子ちゃんのお母さんにお教えてもらってる最中だからどこまで出来るか分からないけど」

「おやおや、もう嫁姑が仲良くされてるのですな?」

「もう、咲良、からかわないで。必要だから教えてもらってるだけなんだから」


 回りがザワザワとざわついてる、男子も女子も。

 回りで「服部と三条さんは付き合ってる?」「服部くんは三条さんをお母さんに紹介してるとか?」「ああ、三条さん狙ってたのに」とかいろいろ美亜ちゃんと大ちゃんのことをこそこそと話してるのが聞こえる。

 多分美亜ちゃんも聞こえてるみたいで、顔が真っ赤になってるけど。

 まぁ、うちのママは美亜ちゃんが大ちゃんのお嫁さんになってくれると思ってるみたいだよ。優子おばあちゃんも英代おばあちゃんもパパとママが早く結婚すると思ってたみたいだから、血筋の影響なのかな?


 内装や他の接客や調理の人を決めて、今日はここまで。

 他の接客や調理の人を確認してから、部活に美亜ちゃんと向かう。




 女子バスケの練習をしに体育館に来た。

 今日は早めに終わって文化祭の打ち合わせをすることになってる。

 いつも通りランニングからドリブルやパス、シュートの練習をして、オフェンス、ディフェンスの練習で終わり。

 そのまま文化祭の出し物についてキャプテンが話し始めた。


「例年はどこかに来てもらって試合か、フリースローゲームくらいだね。

 今年も同じのにするかだけど……」

「どこかに来てもらうって、いつも通りあそこでしょ?先生」

「そうだね。この間来てもらったとこ。あそこくらいしか気楽に頼めないのよ」

「強いからいいですけどね」


 ゴールデンウィーク前に練習試合した所みたい。先生もあまり知り合いの学校は多くないのかな。

 あそこと試合なら、勝てば成仏してくれるといいんだけどね


「でもね、フリースローゲームもいいけど毎年同じで面白くないんだよ」

「それは分かりますけど」

「クラスだとメイド喫茶とかでメイド服着るじゃない?女バスでもそんなことしたいのよ」

「クラスの方でやれよ、キャプテン」

「クラスはバルーンアートに決まったのよ」


 キャプテンは可愛い格好をしてみたいらしい。他の先輩はそうでもないらしくてぎゃあぎゃあやり合ってる。

 じゃあってことで、2年の先輩がメイド服着てフリースローゲームって言ったらそれも面白くないって。


「でもやれることって限られてるじゃん」

「いっそのことメイド服来てバスケでもする?」

「それ……いいね。それにしよう。1on1とか3on3でお客さんと対戦するってことで」

「衣装はどうすんのよ?どこかのパーティーグッズみたいなミニスカメイドにすんの?それはちょっとやだなぁ」


 クラスでもメイド服着て、ここでも何か着てお客さんとバスケの対戦かぁ。

 衣装さえどうにかなれば当日以外に時間を取られないのはいいかな。美亜ちゃんはどんな衣装か分からなくて恥ずかしいのは嫌みたい。


「衣装についてはまあ後で考えようか。誰か知り合いに借りるとかちょっと調べてみてちょうだい」

「「「「「はい」」」」」


 これで今日の部活は終了。各自文化祭の準備で衣装を準備出来るか考えなきゃいけなくなった。

 買うとかなるとも金額的に部費では出せないし、自腹になっちゃうからパーティーグッズみたいな安いのになっちゃうよね。アレは生地も薄かったりで、スカートがめくれたりしそうでやだよね。


### 続く ###


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