03-7
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"某実験の対象者が魔力の隠蔽を行っていたことにより、本来求められていた実験基準を満たしておらず、最終実験中に魔力暴発を起こした。
その暴発により研究所は壊滅、暴発による力の乱れと研究所の破壊音を観測した国が現場にいた研究所員を捕縛した。現在国は、研究所から逃げた残党を捜索している模様。
この件の内容を国は公表しておらず、実験中に巨大な魔力を観測したがすでに対処済みであるという内容が後日発表された。
実験対象の魔力暴発が発生した後、第六研究所跡の調査を行ったが対象の姿を確認することはできなかった。
最後に対象の存在を視認していた者によると、急激な魔力の増加の後何かが爆発するような音が聞こえ粉塵が舞った後、対照の姿と力が消えたことが確認できた。
その場所から続く物理的痕跡や魔力痕跡はなく、力の乱れ方から転移の可能性もなかったことから、上層部の者は対象が完全消滅したと判断した。
発生直後は国の捜索も入っており、現在も研究所周辺は立ち入りができない状態になっている。
そのため詳しい確認はできていないが、第六研究所で行っていた某実験に関する重要資料は回収済み。
第六に配属されていた研究員は、国から目をつけられている者は別の研究所へ行き、それ以外の者は街に身を隠している。国につかまった者は契約の執行により自我と記憶の損失が行われた。
この実験の失敗により計画は一時中断、代用として…
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03 第一章 ao end