表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/21

05-4

 どれくらい時間が経ったのだろうか

 ただ座って虚空を見つめているだけの時間が過ぎていく


 元々の性格上俺は死ぬ道を選ぶことはなかったが、それでも何もできないというのは流石に精神的に疲弊した




 何かを考えることなくただその場所にいるだけ

 そんなふうにしていたある時、急に空気が揺れた


 外から時空の牢獄が開かれた

 その開かれた場所の方に目を向けると誰かがいる


 3つ4つくらいの人影が見えたかと思うと、そのうちの一つが俺の前に飛んできた


 その影の正体は俺について来ていた彼女だった

 彼女は俺に飛びついて、言葉にならない声を発しながら泣いていた


 ああ、彼女も生きている


 俺らと同じようにちゃんと感情を持っている、持つことのできる存在だった


 俺はそう思った


 それは普通のことだと思われるかもしれない

 けれど彼らのことを見て来た俺からしたら、その行動はとても驚くものだった


 俺がいなくなったことに悲しみ、俺が無事だったことに安堵し喜び泣いてくれている

 不謹慎かもしれないが、それがとても嬉しかった


 彼らも俺と同じ生きている存在なのだと分かったから


 俺を救ってくれたのは組織だった


 ○○の拠点の一つ、かつて俺がいた拠点を特定した組織が彼らの少ないタイミングを狙い、回収された魂を解放しに来たらしい


 そのとき組織の者と会った彼女は、その者たちに俺を助けてほしいと願ったようだった

 そこから彼女の記憶と痕跡を頼りにあの空間を見つけた


 そんな風に、組織に救われた俺は、その組織に入ることを決めた

 それが俺の組織との出会いとはじまり


ーーー

ーーーーー


 05 第一章 i end…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ