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・プロローグ・
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悪臭漂う暗い街。
見放された街。
歩く人々はやせ細り、骨の浮き出た体に虫が舞う。
ここはグロウスリー街。
小さな教会で祈るは民の安寧、そして手の届かない金持ち達への静かな復讐。
人々が倒れ、原因の分からぬ疫病に、罰当たりな祈りをしてしまったからかと、教会を埋め尽くし苦しむ人々を見ながら後悔するまでもう少し。
国から見捨てられたこの地に、もう救いなどないのだと、諦める。
そんなグロウスリー街に光が指すまであと少し。
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