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2−2 装備のレベルアップ

 数日でマイ体力ステータス(隠れパラメータ)が上がる筈はないので、

道具のステータスとか説明を細かく読んでみる。

ステータス・ウィンドを開くと、変化があった。


「魔術姫は僕の花嫁part2

 プレイヤー名:イブ・バークリー

 左腕装備:なし 

 右腕装備:なし

 服装備 :なし

 収納  :村正lv2

      無限手裏剣lv2

      忍者装束lv2」

使ってない装備もレベルアップしてる!!!

超嬉しい!


「村正lv2

 特殊機能:自動防御

      ヘイト値を満たすと特殊攻撃が出来る

      lv1:ダッシュ斬り

      lv2:流水剣 漣斬り」

…水を斬るんかい!

細かい説明が無いよこの特殊機能…

まあ、流れる水の様に斬るんだから横薙ぎの剣だ。

相手の足止めとかに使うんだろう。

首刈りしようとしても致命判定されて運営に魔法で妨害されるからね。


「無限手裏剣lv2

 特殊機能:無限に手裏剣を投げられる」

      lv2:自動追尾」

来たー!自動追尾!

始球式で投げる事があったとしても

絶対ベースに届かないだろう私としては

これがないと手裏剣を投げる意味がない。

さあ、このニンジャマスターの手裏剣を恐れぬのならかかって来い!

…手裏剣だもんな。そんな威力ないからかかって来られちゃうよな…

とは言え、手裏剣は手裏剣だ。

使うとニンジャマスター(笑)と言われる呪いがかかっている。


「忍者装束lv2

 特殊機能:防御+5

      lv2:女子高生らしい臙脂色が選べる」

わ〜い、オシャレ〜。

使えねぇ。使わないから良いけど。


 とりあえず手裏剣が使える目処がついたのが嬉しい。

それはともかく、漣斬りの為に横薙ぎの素振りを多めにする。

ホームランを打つわけではないのでレベルスイングを心がける。

ああ、そろそろ夕方だから外周を走りに行こう。


 侍従に言って、古着のズボンとシャツを分けてもらったのを着て、

厩舎近くの馬場に向かう。

ちょっとからず臭いんだけど、一応子爵家だから狭い馬場があり、

その外側が通路になっていてそこそこの距離があるから目を付けたんだ。

狭い小学校の校庭のトラックの半分位の面積があり、

まあ、ダッシュアンドジョグに良い位の距離だ。

ダッシュ〜。現世でこんな長い距離走った事が無いよ。

これは不味い。前回、あっと言う間に足に来た訳だ。

5セットでもう足が上がらない…

今日はお馬さんを見に来たんです!

と自分に言い訳して散歩に切り替える。

クレアお姉ちゃんが何故かやって来る。

「どうしたの?

 そんな格好で?」

決めておいた言い訳をする。

「ほら、学院で巻き添えを食って怪我した生徒がいたでしょ?

 だからそういう時に逃げられる様にダッシュを磨いていたの。」

くすくすと笑うお姉ちゃん。

美人が笑うと世界が輝くなぁ。

「そんな事はもう無いと思うわ。

 そんな事をすると目立って狙われるから。

 月曜の朝には3回戦の結果が一つ書かれると思うの。」

「どういう事?」

「つまり、もうその娘は参加者だと分かってしまった。

 確か、武器ももう分かってしまった。

 相性が良い武器か魔法を使う人が、

 いいカモだと思って月曜の朝一番に襲うでしょうよ。」

「武器の相性って、どんな事があるの?」

「確かメイ・ブラックドッグは長剣使いだって言ってる人がいたから、

 もっと長い得物を使う人に襲われて一方的に倒されるでしょうよ。」

「長剣?」

「両手で持つ剣。但し、大剣より軽いから大剣には弾かれてしまうし、

 棒とか槍系の人にいきなり攻撃を受けて防御をしたら、

 後は長さの差で近づけずに倒されるでしょ。

 元々、正体が分かってしまう様な表での勝負をしてしまう考えなしだから、

 技量が上の人には敵わないでしょう。」

…むっちゃ思う事はあるけど、そこには蓋をして、

聞くべき事を聞いておこう。

「ところで、魔術姫トーナメントなのに武器主体の人が参加しているのはどうして?」

「もちろん、最終的には魔法が得意な人が勝つにしても、

 公平に勝負させないと文句が来るから、

 一応参加させてみるの。」

「そんなに魔法の方が有利なの?」

「国民に広く魔法を学ばせる学院はあるのに、

 武道の学校はないのだから、

 どちらが有利と思われているのかは明らかでしょ?」

…じゃあ、何で魔法を殆ど覚えていない私が参加者に選ばれ、

村正が与えられたんだろう。

当て馬として半殺しにされる為?

…暗澹とした気持ちでその日は床についた。


 数日でも柔軟体操の効果は出た気がする。

股割りの角度が10度は増えた気がするよ(微増)。

筋力トレーニング類は1ヶ月単位で効果が出るから、

上位に進出出来れば効果が出るだろう…上位って何だっけ?

魔法対決がともかく考えようが無い。

魔法が有利…そりゃそうだよね。要は飛び道具なんだから。 


 そして金曜にはロジャー・ヘイスティングから招待状が来た。

「土曜の夕方、17時の鐘までに第3球技場に来る事。」

第3球技場?ソフトボールが出来る位広いよ?

現世にソフトボールは無いけどさ。

 魔術姫トーナメントの内容が分かりづらいというご指摘を頂き、

1−1および1−2に少し追記しました。

参考までに纏めると、以下になります。


魔術姫トーナメントは魔法学院(高校)の女生徒256人で最強を競うトーナメント。

王国王太子が2年になった時に開催する。

立会の騎士の判定または片方が戦闘不能になった時に勝敗を決する。

入学式があった週から毎週1回ずつ対戦が必要になる。

週末までに公開試合をしない場合、

土日に非公開で王国側の決めた組み合わせで試合を行う。

参加者は非公開の参加希望者と非公開の王国選定者。

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