7−2 それでも明日はやってくる
さて、死命を決する武器ステータスの確認だ。
「魔術姫は僕の花嫁part2
プレイヤー名:イブ・バークリー
左腕装備:なし
右腕装備:なし
服装備 :なし
収納 :村正lv7
無限手裏剣lv7
忍者装束lv7」
村正が今度こそ範囲魔法対策でレベルアップしてくれると良いんだけど。
「村正lv7
特殊機能:自動防御
ヘイト値を満たすと特殊攻撃が出来る
lv1:ダッシュ斬り
lv2:流水剣 漣斬り
lv3:断水剣 アイスバーグ・スラッシュ
lv4:一意専心 ハートブレイク・キャノン
lv5:昇龍剣
lv6:断鉄剣
lv7:インビジブル」
見えない斬撃!?
刀を振れば分かると思うんだけど…
使ってみないと分からないよ…
最後まで範囲魔法対策はしてくれないのか…
どう見ても物理攻撃用の道具だからか。
「無限手裏剣lv7
特殊機能:無限に手裏剣を投げられる」
lv2:自動追尾
lv3:水中ホーミング機能
lv4:短刀型と形状を選択出来る
lv5:透明化
lv6:徘徊型手裏剣
lv7:手榴弾」
手榴弾?
それは手裏剣なのか?
敵味方の識別なんか絶対しないぞ、これ。
使えねぇ…。
「忍者装束lv7
特殊機能:防御+5
lv2:女子高生らしい臙脂色が選べる
lv3:水遁の術装備
lv4:脇腹と太腿部に穴が開いたセクシー仕様
lv5:鈎爪付きロープ装備
lv6:土遁の術装備
lv7:防御+15」
防御+5がどの程度か分からないが、
これに加えて防御+15って事だよね?
…例え殺されても原型は止めてくれるレベルなんだろうか…
公開処刑状態になっても顔だけは守ってくれるだろうか…
公開試合でどうやら忍者装束デビューとなりそうだ…
重い足取りでダッシュアンドジョグをする…
3回で足が上がらなくなった…
私、なるほど甘ったれだ。
あんなにまで言われたのに、
あんな目に遭わせたのに、
まだお姉ちゃんの言葉を欲しがっている…
お姉ちゃん…
立ち止まり、俯き、両手で顔を覆う私に話しかける人はいなかった。
木曜にはロジャー・ヘイスティングの呼び出しを受けた。
「今度の土曜は学院の授業は休みになります。
午後からトーナメントの準決勝が2試合行われるのに備えてです。
その第1試合に出場する事になります。」
「はい…」
「公開試合となりますが、
負けるまでは名前の非公開と、顔を隠す事は許可されます。
名前と顔を隠しますか?」
「はい、お願いします。」
もし勝った場合に敗者の一族から命を狙われるのは怖い。
負けるまでは謎の女、サムライ・プリンセスで通そう。
「顔を隠す場合、何か道具をお持ちですか?」
「まあ、全身を隠す服がありますので、それを使います。」
+20の防御は絶対に欲しいし。
まあ試合が始まれば観客からの呼び名が
サムライからニンジャに変わる呪いの装備なのだが。
せめて自分の死体が原型を止めていて、
ちゃんと蘇生してもらいたい。
「そうですか。
一つお話ししなければならない事項があります。
試合前に貴族の手の者の襲撃を受ける可能性がある事です。
今までも陰ながら守っておりましたが、
今後は更に襲撃が激化する可能性があります。
特にこの土曜に勝った場合には。
その時に備えて1年女子6人に協力してもらっており、
先週もダミーとして夕方に学校に来てもらいました。
この土曜も6人には会場に入らないで隠れてもらいます。
そういう訳で来週の生命の確保については一定の確率で保証しております。
心置きなく勝って下さい。」
無茶言うなよ!
四強がどう戦うかすら分からないのに!
死体の原型確保で呪いの装束を着るっていうのに!
と言う訳で、
土曜の試合は第1試合で多分四強と戦う事になった。
せめて第2試合なら風魔法か土魔法か判断が付くのに…
仕方が無い。
土なら対塹壕戦か土の壁相手だ。
もう手榴弾連投で決定だ。
投げ返されると痛いけど。
風魔法なら只管、村正の扇風機で対抗するしかない。
バトンを回した経験は前世でもないからちょっと心許ないが、
まあ何も決めないで試合に臨むよりは良い。
…今まで何も決めないで試合やってたなぁ…
たまに短刀の後ろに爆弾付けてるものを投げる忍者がいると思いますが。
それどうやって投げるんだよ、と思います。




