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エリちゃん ごめんね  作者: あおい空
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第2話 ボールで遊ばなかったエリちゃん

エリちゃんを迎えてしばらくすると、兄妹の母親は会社員として勤めに出始めました。

兄妹の兄(勝)はというと県外の学校に下宿してたまにしか家に帰ってきません。

兄妹の(さち)は地元の中学校にも慣れて、高校への進学のために勉学にいそしむ日々です。


エリちゃんはどうしているのでしょうか?


仕事が忙しい母親は夕方「(さち)エリちゃんの散歩に行ってきて」と言います。

学校が楽しくて仕方がない(さち)は、平日は散歩に行っても家のすぐ近くの田んぼに行き、エリちゃんが用をたすと、直ぐに家に戻りました。


何かのドラマでボールを投げると取ってくる犬を見た(さち)はボールを持って散歩に行きました。

ポイっと投げてもエリちゃんはとって来ることがありません。「な~んだ、つまらない。なぜエリちゃんはボールで遊ばないのだろう?」

(さち)はガッカリしてしまいました。

休日には少し遠い公園まで散歩に行くこともありました。

エリちゃんは、ひとりで何処かに行くことはなく必ず歩く速度にあわせて着いてきてくれます。リードをつける必要がないお利口さんな犬でした。


大きくなると、母親は部屋の横に建てた物置小屋にエリちゃんを置きました。部屋の窓を開ければエリちゃんを見ることができますが、家族が帰るまで、ほとんどの時間を物置小屋で過ごすようになりました。


部屋の入り口から物置小屋に入るために何足かの履物が置いてありました。

すると、母親の履物だけをエリちゃんはボロボロにするのです。

母親が物置小屋を掃除している時に「エリ、ホウキで掃くからどいてどいて」と厳しい口調で言っているのを聞いた事があります。

そのせいかな?と思った事があります。母の履物以外は無傷でしたから。


夏休みの部活動のない日はさみしくてリコーダーを吹くと『ウォーンウォーン』とエリちゃんは鳴きました。それがエリちゃんとの楽しく悲しい思い出となりました。


では、その後のエリちゃんについては次のお話しで。

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