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30/202

30.  虹色模様

 ガッカリしてしまった僕は疲労を隠せない。 とぼとぼと通路を出口に向かって歩み始めた。

 そうやって歩いていると、普通の石でもない少し大きめの岩、しかも少し青い色が混ざっている奴を見つけてしまった。

 今度は床にあるのだが一点だけ壁に接している。


 僕はため息をついた。

 またか、また戦うべきなのか。 僕はツッツキ君を握りしめた。


 ガシュッ、ガシュッ、ガシュッ、

 ガシュッ、ガシュッ、ガシュッ。


 30分経過して止めようと思ったその時に、その岩はエネルギー石に変わったのだった。

 そしてレベルが2上がり、ドロップ品は、オーブ4個、スキルオーブ1個、大き目で虹色模様の入ったスキルオーブが1個だった。


 お、おう。 これはもしかしたら?


 僕は期待に胸を膨らませて、虹色模様のスキルオーブを使った。

 頭の中でいつものメッセージが鳴り響いた。


 <ユニークスキル、<ダンジョン内探知>を取得しました>


 やはりそうか!



 つづけて普通のスキルオーブを使った。


 <スキル、<俊敏2>を取得しました>


 そしてオーブを前のと合わせて8つ使った結果、僕のステータスは以下のようになった。


 LV 28


 HP   133

 MP   194

 STR  156

 VIT  230 + 140%

 AGI  134 + 40%

 DEX  161

 INT  119

 MND  160

 スキル: 頑健7(ON)、俊敏2(ON)、アイテムボックス2 (10/10)

 ユニークスキル: 急所突き、ダンジョン生成、ダンジョン内探知


 スキルの数だけはトップ冒険者並みじゃないだろうか、……本当のところは知らないけど。

 ステータスだって、今までにオーブを12個も使っているからLV40相当だ。

 LV40といえば下位の中堅冒険者並みだろう。


 それからの僕は一旦ダンジョンからでてから、<ダンジョン生成>を使い、石や岩の魔物を探したのだった。

 <ダンジョン内探知>を使うことにより、石の魔物の場所も分かるのだ。 これはもはや反則だ。


 新たに生成したプライベートダンジョンの石や岩の魔物は前回と異なるところにいた。

 そして疲れ果てるまでダンジョンを探索して、石の魔物を4体倒したのだった。

 途中ダンジョン内で()()()()たので誰もいないダンジョンの中で用を足したことは秘密だ。


 結局レベルは8だけ上がり、ドロップ品はエネルギー石4個、オーブ16個、剣2つ、エムレザー3枚が得られた。


 オーブはその場で8個使った。 残り8個はマリ(泊里)に使ってもらっても良いと思っている。 アイツを育てて雑魚を任せたい、そんな腹黒いことを考えたのだ。

 スキルオーブは出なかったが、そんなものかも知れないと割り切った。


 そして僕のステータスは以下のようになった。


 LV 36


 HP   170

 MP   194

 STR  195

 VIT  283 + 140%

 AGI  250 + 40%

 DEX  200

 INT  162

 MND  167

 スキル: 頑健7(ON)、俊敏2(ON)、アイテムボックス2 (10/10)

 ユニークスキル: 急所突き、ダンジョン生成、ダンジョン内探知


 オーブも今までの累計で20個使ったので、レベル56相当のステータスだ。

 スキルは3種、ユニークスキルも3種類習得済だ。


 <ダンジョン内探知>は、ダンジョン内にいる魔物の位置を約500mまでの範囲で見つけることができる能力だった。 ストレート型ダンジョンでは遠くまで見渡せるので、あまり必要のないスキルだが、()()()を見つけるには都合がよかった。


 今日の結果に満足した僕は疲れ果ててアパートへ帰ると、携帯端末への着信も見ずに寝てしまったのだった。

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