プロローグ 18歳①
結構頑張ったのに3人しか開いてくれてなくて悲しなってたorzけど昨日の投稿したと思うだけでしてなくてなんとも言えない気持ちになりました
(><)
村の境界を示すために村を覆っている木の囲いに4人が集まっていた。
「なあなあ、みんなで村の外行ってみないか」
「ダメだよ、村のみんな外は危ないからダメだって言ってたじゃないか」
「そうよ、外はダメだってみんな言ってたじゃないの」
「なんだよ、みんな怖がって。大丈夫だ!みんな俺が守ってやる!だから探検しようぜ」
そういう少年は木刀を振りながらそういった。
「お兄ちゃんが守ってくれる……」
少女は少年の手を握りながら2人に言った。
「でも危ないよ……」
と金髪の少年がそう言った。
「俺たちは最強の冒険者になるんだろ!だったらこんなことでビビってたらなれないぞ。ほんだら行くぞ」
と言って木刀を持った少年は少女の手を握って村の外へ出ていった。
「もう待ってよ」
「怒られても知らないんだからね」
緑髪の少女と金髪の少年も続いて村の外に出た。
「やあ!ほらやった倒せた。ほら、みんなも倒してみろよ」
スライムという最弱のモンスターを倒した少年はドヤ顔でそう言った。3人はそれに続いてスライムの魔石に向かって木刀をぶつけた。その3人もすぐにスライムに倒せた。
「案外私たちいけるのかも」
「私たち最強……」
「うん、勝てたね」
3人も満足そうに、そして嬉しそうにしていた。
「ここら辺のモンスターだったら相手にならないなもう少し遠く行こうぜ」
と言いながらすでに少年と銀髪の少女は歩き始めていた。
「うん少しなら行ってみてもいいかも」
「さすがにこれ以上は危ないよ。もう話聞いてよ」
緑髪の少女は乗り気に、金髪の少年は不安に駆られながらもみんなについて行った。
「そろそろ帰らなきゃ父さんと母さんにバレるな。よし帰ろう!」
と村から出て30分くらいたってから少年は言った。村が見えるか見えないかくらいの距離に少年達はいた。
「うん、そうだね早く帰ろう。なんか嫌な予感がするし」
「なんだよ。ここら辺のモンスターなんて雑魚しかいないし心配することなんてないよ」
「そうだけど、胸のモヤモヤが全然晴れないんだ」
「まあ、そろそろ帰りましょ」
そうして少年達が帰ろうとした時だ。急に少年達の前に黒い靄が立ち込めてネイルベアーというモンスターが生まれた。モンスターの爪は長く殺すことだけを目的としているようだった。モンスター目からは明確な殺意がヒシヒシと少年達に伝わっていた。
「うわぁ!」
「ひぃぃ」
金髪の少年と緑髪の少女の声は恐怖に震え目も恐怖に染まってしまっていた。銀髪の少女は声を出さないでいたが恐怖で体が震えているのを少年は分かっていた。少年は自分が震えるのを堪えて3人にこう言った。
「大丈夫だ!俺が初めに言っただろ!俺がお前たちを絶対に守ってやるって!それに俺は最強だからこんなやつに負けないから先に村に帰れ!」
「で、でもそれだったらダンが」
「うるさい!俺がこんなやつに負けるはずがないだろ!お前らは邪魔だから先に帰れ!」
金髪の少年が言った言葉を跳ね除けるように少年は3人を村へ帰るように言った。少年達はこのモンスターには勝てないということが分かっていた。だが恐怖に負け少年を残して村に助けを呼ぶことを選択した。
「絶対助けを呼んでくるから」
「喋らないでさっさと行け!」
少年は今にも襲ってきそうなモンスターに目を向け木刀を構えた。
「おらいくぞ」
そうして少年はモンスターにかけていった。
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背中の痛みにより俺は目を覚ました。
「何が守るだよ……結局助けられてるじゃねえか」
モンスターに向かって行ったあと避けるのが精一杯で転びそうになったところに背中を引っかかれ大怪我をおった。食われそうになっているところを駆けつけた父さんと母さんに助けられた。今でも背中に付けられた傷は傷跡となり背中に3本のせんとなって残っている。
「今でなんか守るっていうのもおこがましいぐらい実力の差が開いているじゃねえか……下級職なんかじゃみんなを守るなんか夢でもみれやしねえよ」
天職の儀からみんなは王都で強くなるための特訓をしている。俺も村に帰り猛特訓をした。だけどいくら特訓してもスキルは芽生えず能力も低いままで村のみんなからは親は上級職なのにあの子は下級職であの二人が可哀想だわなど陰口をずっと叩かれ続けている。それでも負けずに特訓したがつい最近3人の戦いを王都に行った時見る機会があったが天と地の差があり、みんなを守ろうにもみんなの方が圧倒的に強くなっていて自分の努力をしている意味も価値も分からなくなっていった。
「はぁ、ほんとうに何もかも嫌になる」
そう口にしながら俺は1階へ降りていった。台所には母さんと父さんがいた。
「はっはっは!今日も元気かダン!一緒に特訓するか!」
「ダンそろそろ冒険者なんかやめて畑とかしない?案外畑もたの」
「うるさい!」
「あっちょっと待ってダン!朝ごはん用意してるの」
俺は母さんの声に振り向きもしないでいつもの村の近くの山に向かった。山にやってきて俺は木刀を構え木に斬りかかった。
「クソックソックソックソッ!どうして俺が下級職なんだよ!どうして俺は頑張ってるのにスキルが芽生えないんだよ!どうして!どうして!なんであの2人はこんな無価値な俺なんかに優しいんだよ!」
俺は心が叫ぶまま木に斬りつけた。2人の優しさが心を抉る。2人は王都に呼ばれているのに俺を気にして村に残っている。そんな優しい2人に迷惑をかけている自分が本当に嫌になる。何をしても何も出来ない自分への怒りと2人への罪悪感がごちゃ混ぜになり俺へ纏わりつく。2人の優しさがなぜ俺に向けられているか分からなくなる。
しばらく思いのまま木を斬りつけているとドーン!と村の方から尋常ない衝撃音が聞こえた。
「なんだ?なにがあったんだ!?」
俺は村までなかなかの距離があるから全力で村まで走った。音は大小あるが衝撃音は続いていた。急いでいるのに全然速度がでないのにイライラする。すぐに息切れをおこす自分の体の弱さに腹が立つ。
走って走って村が見えてくるところまでやってきた。見えてきたのは地面が抉られ凹み建物は崩れボロボロになった村。
「父さんと母さんは大丈夫なのか!?」
村の柵があった場所に砂埃たっていたところがあった。俺が砂埃のたっている方向に走り出そうとした時、ドカン!という音が聞こえ目の前が真っ暗になった。
次回は父さん(アスケラ)視点です。