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プロローグ 12歳④

今回教会の儀まで終わらせたかったので長いです。

魔動馬車に揺られて7日が過ぎて俺たちは王都の門の前についた。


「おお!たっけー!行列なっげー」

「ええ、ここまで高いものなのね」


俺は王都の城壁の高さに驚いた。俺だけでなく母さんと父さん以外は驚いてた。王都へ入るための長蛇の列に並んだ。




そこから長い時間待ち王都の門手前についた。門番がそこにはいて不審な人間かどうかを検査していた。


「魔動馬車の責任者出てきなさい」


と門番が言ってきたので母さんが魔動馬車から降りていった。


「はい、私です」

「うん?あ、貴方様はもしかして20年前のドラゴン襲来のときに活躍された銀の賢者様ではありませんか」

「いちおうそう言われてます」

「おお!私あなたのファンです。貴方様は変なことするはずがないので通ってください」

「いやいや、一応検査はしましょうよ」

「大丈夫です。上から銀の賢者様と漆黒の剣様は通してもいいとお達しがきているので。門から入って右に行くと魔動馬車を置く場所があるのでそこに置いていてください」


「えっ!あの銀の賢者様と漆黒の剣様が来てるの」「今来たってことは息子さんたちの天職の儀にきたのか?」などと噂れていた。俺たちはすぐに通された。

周りを見渡せば高い建物ばかりで驚いた。


「おお!ここが王都すげぇーでけぇー」


王都についてから俺は王都の広さと建物のでかさ、そして人の多さに驚き続けていた。


「もう!そんな田舎者っぽいことばっかり言わないでよ!」


「お兄ちゃんうるさい…」


「はは、まあ僕達は王都にはじめて来たんだから驚くのは仕方ないって。まあこれは驚きすぎだと思うけど」


アイビーとジアに酷いこと言われてもこの時の俺の耳には入ってこなかった。街の真ん中にそびえる城に驚いていた。



西側にある教会に移動して行った。そこにある教会は真っ白でとてもでかく雰囲気に圧倒されそうになった。

そこから教会に子供だけ入り1人1人個室で職業を授かるための列に並んだ。順番は前にジャンケンで決めててアイビー、ジア、ジニア、俺の順番だ。


「とうとうこの時がきたわね。泣いても笑ってもこれで未来が決まるわね。私が例え下級職でもこれからも友達でいてくれる?」

とアイビーが言ってきた。その顔は涙が溜まっており緊張で顔が強ばっていた。だから俺はこう言った。


「大丈夫だ!俺たちなら絶対最上位職をとれるからな!それに俺たちの絆は魔王でも神様でも切れないよ!」

そしたらジニアがこう言った。


「どんな職を授かったとしても僕達の絆は決して切れないから安心していけば大丈夫だよ。今までもみんなで助け合って乗り越えてきたんだらからどんな結果だろうとこれからも乗り越えられるよ」

「みんな仲間……ずっと一緒」

「うん!みんなありがとう!」


アイビーが笑顔で言った後教会の人がアイビーを呼んだ。


「じゃあ行ってくるね」

そう言ってアイビーは個室に入っていった。


しばらくしてアイビーが涙を流し笑顔を浮かべながら走ってきた。


「私拳聖だった!上級職だったよ!」

「やったじゃん!」

「おめでとう。今までの努力を神様が見ていてくれたんだよ」

「よかった……次は私……行ってくる」

ジアが教会の人に呼ばれたからそう言って歩いて行った。


少し時間がたちアイビー歩いて帰ってきた。

「賢者だった……」

「なれたいやつになれてよかったな!」

「おめでとう!さすがジアね」

「おめでとう。じゃあ次は僕みたいだね。行ってきます」

そう言ってジニアも歩いていった。


それから時間がたち教会の人達が慌ただしく何かをし始めた。ジニアがそれからしばらくしてなんとも言えない顔をしながら帰ってきた。

「どうだったんだ?そんな顔して悪かったのか?」

「ちょっとダン!もう少し聞き方!」

「いいや上級職だったんだけど……」

「なんだよ言い淀んで。上級職だったらいいじゃん」

「いいやそれが勇者だったんだ」

「ええっ」

っとアイビーが声を出して驚いている。ジアも少し顔が驚いている感じがする。たぶん……だけど2人とも渋い顔をしている。


「伝説の勇者ってすごいじゃん!なんでそんな顔なの?」

「勇者はすごいけど勇者が出たってことは魔王の封印が解けるかもしれないってことなの」

「ええ!魔王ってあの!?」

「うんそうだね。その魔王だよ」

「魔王の封印が解けたらモンスターが大量に生まれたりするんだっけ」

「そうよ。だからこんなにも教会が慌ただしいのね」

「いつ封印が解けるか分からないけど対策しなければならないからね。すぐに王宮へ召喚されることになるけどみんなにこのことを言いたくてサルビアさんとアスケラさんに引率できてもらってるから話してくるって言って出てきちゃった」

「戦わなくてはいけない……」

「すごい戦いばっかりになっちゃうのかな?少し怖いな」

アイビー達が緊張しているのが伝わってきた。


「みんな上級職だったから魔王の戦いに出されるんだよな。だったら俺もジニア達と戦うために上級職を授かってくるよ!だからみんな待っててくれ!」

俺は上級職を授かるために個室に向かった。


個室の中は案外小さくて真ん中に水晶が置かれているだけだった。教会の人が

「水晶を触ると職業を授かることができるので触ってください。授かってからはステータスオープンで職業やステータスを確認できます。今回は水晶に表示されますので水晶に手を置いてください」

と言ってきた。だから俺は剣聖を授かる水晶に手を置いた。水晶が光文字が現れるのがわかった。そこに表示されていたのは


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

種族 人間

名前 ダンギク

職業 剣士

HP 30

MP 5

攻撃力 15

防御力 10

すばやさ 12

器用さ 8

幸運 2


スキル スラッシュ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


という表示だった。

剣士は下級職の分類です。

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