プロローグ 12歳③
次の話でやっと説明の話が終わるっす。
魔石は人でも魔力を圧縮させて作ることができます。魔動ってついてるやつは魔石を燃料にして動いてます。
父さんと母さんが笑顔で帰ってきた。
「ただいま」
「はっはっは!運動できてちょうどよかったな!みんなモンスターは怖くなかったか!」。
「うん!全然怖くなかったよ」
「私も怖くなかったわ」
「みんながいたから怖くない…」
「僕も前より怖くなかったよ」
「はっはっは!それでこそ俺たちの弟子なだけある!」
俺たちは1度村の外を出て魔物に襲われたことがある。俺は傷をおったが2人が駆けつけてくれて助かった。まあそのときすごく怒られたけど。あの時の2人は本当に怖かったなぁ。襲われた時のことを気にしてくれて怖いか聞いてきたのだろう。
ふとモンスターがいた場所をみるとそこにはあったはずのモンスターの死体がなくなっていた。
「あれ?なんでモンスターの死体がないの?」
「魔王の魔力によってモンスターが生まれるって話はアイビーがしてくれたわよね」
「うん。それは聞いたよ」
「その後のダンの質問の答えにもなるんだけど、モンスターは魔力の塊なの。魔王の魔力が周囲の魔力を集約することにより魔石を作り、肉体を作ることによってモンスターとなるの。魔王の魔力で作られた魔石が肉体を保つ役割をしてるから魔石を壊すと肉体が崩壊するの。素材を剥ぎ取っても魔力だから消えていくし魔石を放置してたらまたモンスターが生まれるから壊さなきゃだめなのよ」
「へぇ、そうだったんだ」
うん!さっぱりわかんないな!そしたらアイビーが笑いながら
「ダン絶対分かってないでしょ。変な顔してるし」
「はぁ、分かってるし!つまりモンスターの魔石は壊さなきゃダメってことだろ」
「もうそれさえ分かってればいいか」
と母がため息をつきながら言った。
「サルビアさん質問いいですか?」
とジニアが母さんに聞いた。
「ジニアでも知らないことってあるんだな」
「ハハッ、僕なんてまだまだ知らないことだらけさ」
ジニアやフリージアは何を聞いてもすぐに答えを出してくれるから分からないことがあることに俺は驚いた。
「いいよ。何が知りたいの?」
「魔王の魔力で体を作っているんだったら聖属性を持っている伝説の勇者様や聖女様が聖属性魔法をモンスターに撃ったら簡単に倒せたりしないんですか?」
「倒せないわ。正確にはその方法では倒すことが難しいの。周囲の魔力を使って魔物の体は構成されてるから聖属性の魔法を魔石まで届かせようとしても邪魔して届かないの。圧倒的な聖の力をぶつければ魔石の魔王の魔力が祓われてモンスターは跡形も無く消え去るわ。もちろん少しは影響が出て動きが鈍くなったりはするから無意味ではないわ。それに聖属性を加えた攻撃だと上位のモンスター魔石も簡単に壊せるらいしし」
「つまりたたっ斬ったり炎魔法とかで攻撃した方が早いってことだな!」
「ダンにしてはよく理解できるじゃない」
「ダンにしてはってなんだよ!」
アイビーの軽口に俺は返した。戦いを見てそしてモンスターの話をして早く職業を授かって戦いたいと思った。