(暗黒微笑)
怒涛の連続更新終了!
文化祭編からは週一更新予定です。次回は9日夜頃更新します。
「真宮、放課後は生徒会だ。お前も来い」
「────へ?」
聖櫻の生徒会は少し特殊だ。
うちには他の学校にはある委員会というものは存在しない。全て生徒会が取り仕切るからだ。
会長に3年の学年代表、副会長に3年の次席と2年の学年代表、会計と書記に2年と3年を1人ずつ、そして1年の学年代表。これが中心メンバー。
そして、委員会にあたる"部門"に各学年1人ずつ。
部門は"風紀""保健""文化""図書""美化"と5種あるので15人。
計23人が生徒会メンバーとなる。
ちなみにこのメンバーは各クラスから平等に選ばれる。クラスSだけに偏っては学院運営に支障が出るとの考えからだ。
4月頭に顔合わせをしてからずっと部活に精を出していたからかすっかり忘れていた。
この時期だときっとこの議題だろう。
文化祭。
正門に植えられた桜『白雪姫』に因み、通称・白雪祭と呼ばれるこの行事は、7月に行われる。
なんでも受験や夏の大会に集中させるため、早めに行われるらしい。
野球部夏の県大会中では?????????
毎年上手いこと試合日程から外れてるらしいが。
そして、軽音楽部最初の壁である。
「毎年講堂使用申請が多いが、これ以上多くすると使用時間が短くなり、模擬店も減ることから枠はそのままにした」
「バランスとしてはこれが最適だな。運動部も余裕があればやってくれ。模擬店の数は多い方がいい」
「伝えておきます」
「して、抽選だが───」
過去の議事録を眺めながら、原作を思い出す。
たしか、まともな大会がない軽音楽部は、これが終われば3年は引退。残るは蒼空、蒼海、諒太郎のみとなる。
たった3人では存続はできない。白雪祭が終われば廃部と副会長に言われる。
そこで悟は賭けに出る。管弦楽部と軽音楽部、どちらがより観客を満足させられたかを。
その満足度が高い方が勝ち、軽音楽部なら存続、管弦楽部なら廃部の勝負となるのだ。
そのあと休日に駅前や大通りなどでゲリラライブを行い懸命に集客したことと、観客を巻き込んだパフォーマンスが幸をなし、満足度が高かったとして軽音楽部は存続となる。
ちなみに夢小説では準備で残ってるところを犯されたり、街に出てる時に犯されたり、このあとすぐの連休中に合宿で回されたり…ととんでもないことになる。軽音楽部じゃなくて良かった!!!!
しかし、学年代表は困ったなぁ…。
本来学年代表だった諒太郎は補正が掛かってる───違う、私が書いたんだった。そのため美化部門に。生徒会長の悟は言わずもがな。
そしてもう1人────
「では、例年通り柔道部と剣道部に巡回を依頼しとくね」
「あぁ、頼む遥斗」
東妻遥斗。
4月頭は風邪を拗らせていたので顔を合わせなかったが、ようやく治ったようだ。
風紀部門3年のクラスS特進コース。軽音楽部のキーボードで、Praveの音楽の要である。
その昔は神童と呼ばれる程の腕前を持つピアニストだったが、衝突事故に巻き込まれたのとその後の医療ミスのため左半身が満足に使えなくなってしまった。
日常生活には差程影響しないようだが、今も歩く姿には違和感を感じる。
体力も常人より少ないため、今回のように風邪をひくと長引くらしい。それもあって歌えないんだよね。上手いのに。
さらりとした触り心地良さそうな緑みの黒髪に蜂蜜を溶かしたようなタレ目。常時笑顔である事から、ファンの間では"微笑みの貴公子"なんて呼ばれ、初期の人気投票ではぶっちぎり1位を獲得している。
そんなことから夢小説の数はプレ夢では1番だろう。
そして、裏夢も。
「真宮さん」
「はっ、ひゃいっ…!」
「そういえば僕だけ初めましてだよね。東妻遥斗です。よろしくね」
「はっ、よ、ヨロシクオネガイシマス…」
正直、あの5人の中では1番会いたくなかった。出来るなら関わりたくなかった。
なぜなら彼は、腹黒ドSキャラとして(暗黒微笑)を使い、1番えげつない犯し方をするからだ───!!!!