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第5話 汝、隣人と語らえと

そこには赤髪の少年がいた。


右側のベット…木でできたベッドに腰掛けて、短刀…サーバルだろうか…を磨いている。


「あ、どうも。ルートと言います」


礼をする。少年とはいえ、先輩だから


「俺はガルだ。しかし、お前、やけに礼儀がいいな。あ?どこ出身だ?」


短刀を鞘に入れ、まあ座れた合図してきた


「名もなき村ですよ。ガルさんは先輩ですね、よろしくお願いします」


「へへ、そうか。俺は先輩か!こいつはいいや」

ガルは嬉しそうに笑った。


「これから短い、あるいは長い間、冒険者をやらせていただきます」


「短い?するとなんだい?商人にでもなるつもりかい?」

驚いたようにみてくる。


「出来たらそうしたいと思っています」


「ふーん。でも商人は勧められねぇな。税だのなんだのアホみたいに高いし、商人同士も繋がってるし」


「税についてはしょうがないにしても、商人同士で繋がってるとは?」



「んー…例えば俺が宝石を拾ったとする。とびっきりのだ。商人の売値は100万Gだとしよう。そうすると俺は80万Gくらいで商人に売ろうとする。まあ、妥当といえば妥当だな。しかしどこに行っても買取は20万Gくらいだ」


「ガルさんが直接他の人に売ることは?」


「そいつがバレたら、手を斬られる。比喩じゃないぞ。しかもここは精霊安息都市だからな、壁に耳あり障子に目あり、天井には精霊ありだ、すぐにバレる」


「そうですか。商業権があるのですか?」


「そうだな。そこらへんはよく分からんが、国営商業団が権を発行するらしい。そこはルートが調べたほうがいいぞ。俺は別に冒険者で食っていけるからな、商人の知識は最低限でいい」


「食っていけない人もいるのですか?」


今日だけで、1日生活できるだけの額は稼いでいるから、おかしいような


「そういうのは馬鹿ばっかだ。自分の力量がわからず格上クエストなんかを受けると失敗する。違約金を払わされて自分は怪我を負い…そうなりゃ最悪だな。他には妻子を養うことができねえってやつもいる。まあ、初心者のうちは薬草を摘みつつ、スライムを叩き切るのがちょうどいいな」


「そうですか」


それは、自分に合っているような


「スライムの体液と薬草でポーションになるからそれを納品するのもありかもしれん。まあ、作れるかどうかは分からんが」


「なるほど」


「それで新人冒険者ルート。何か他には聞きたいことはあるか?」


「あ、レベルってどれくらいで上がりますか?」


「人それぞれだな、あとレベルにもよる。1レベルから2に上がるのは簡単だ…それこそ気づかない間に上がっている。レベルが上がる条件は言わなくてもわかるだろ?100レベルから上げるのは不可能とさえ言われる。もしかしたら上がるのかもしれないがな。龍討伐したやつも80くらいだ。レベルアップによって上がる能力も人それぞれだから能力に関してはレベルは参考にならない」


「うーん。そうですか。それにしてもガルさんは物知りですね」


「馬鹿、普通だ」


しかし知識には書いていなかった。そこら辺の基準もよく分からない。


ポーションの作り方も載っていなかった。

案外てきとうなのかもしれない。


それか、知識の使い方をよく知らないのか…


少し考察してみよう。

今の俺のレベルは1だ。

レベルを上げる方法は分からない。

多分一般常識なんだろう。

だから、人に聞くことはできない。


至極真っ当に考えれば、魔物を倒す。


これが1番、可能性が高い。


では?魔物を倒す機会がない人はどうする?

いや、それでも上がるのだろう。

日常生活を送るだけでレベルが上がるのではないか?

その場合は絶望的だ。

レベル差は埋まらなくなる…


いや、日常生活を送るだけでも上がるが微々たるものなのだろう。


冒険者は若い人が多いからだ。

つまり、魔物を倒す>日常生活 という式なんだろうな。


薬草採集ではレベルが上がらないと思う。

上がったとしても、遅すぎる。


最初は簡単だという言葉を信じれば、薬草採集では上がらないと見た方が良いだろう。

つまり、魔物を倒さなくてはいけない。


なに、手始めにスライムでも倒そうじゃないか。

それこそ冒険にふさわしい

R15であるということはグロテスクな描写がある程度含まれる、ということです。


まえがきに


今回はグロテスクな描写がある


などと書いても興醒めですので書きません。

これから魔物と戦うことになるので、そういった描写があります。


性的描写はタグの通り一切出てきません。

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