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魔法が使えない剣聖の弟子!  作者: 葉月みかさ
第1章
3/3

初めて魔物と出会う


「………っ、…ん…?」


「お、目が覚めよったか?」


目の前の老人?にそう話かけられた。


「えっと、あなたは?あとこれはどういった状況なんですか?」


「わしはアラン・ミラウェルじゃ。お主が怪我して森で倒れていたので、とりあえず応急処置だけしてわしの家に運んどいた。ところでお主のほうは名はなんという?」


「そうですか…、ありがとうございます、僕の名前は……」


(……あれ?名前は…何だっけ?)


「ん?どうしたか?もしかして自分の名が思いだせないのか?」


「はい…」


「そうか、ならば他に思いだせることはないか?例えば親とか、家がどこにあるとか」


「………」


(なぜだろう、全く思いだせない)


「そうか、思いだせないって感じじゃな。じゃあ、とりあえずここから一番近い街まで行ってお主の親を一緒に探してみるとするかの」


「ほんとですか?ありがとうございます!」


「じゃがここから近いって言っても、2、3日はかかるぞ?」


「え?そんなにかかるんですか?」


「うむ、ここは山奥じゃからな」


そうなのか、だとしたらなんでこのおじいさん山奥に1人で住んでるんだろう。なんか理由でもあるのかな。


「とりあえず今日はもう暗い、明日の朝にでも出発するとしよう、お主はベットを使ってくれてかまわん、わしは床で寝るからのう」


怪我のせいか、なんなのかは分からないが、貸してもらったベットはふかふかで気持ちよくてすぐ寝れそうな感じだ。助けてくれたのが心優しいおじいさんで本当に良かった。近くの街までも一緒に行ってくれるっていうし、親も探してくれる。おじいさん、本当にありがとう。


そして夜が明けた。


「準備できたか?」


「はい!」


「そうか、では行くとするかの」


そこで僕はふと気づいた、おじいさんが腰からさげているものに


「あの、おじいさん。その腰からさげているものはなんですか?」


「ん?これか?これは剣じゃよ、剣。このあたりには魔物が住みついていての、さすがに武器無しというのはこの歳じゃと厳しいんじゃよ」


「魔物って?」


「あぁ、そうか、お主は記憶がないからの。魔物とは生き物が必要以上の魔力を体内に留めてしまったときにできる生き物なんじゃよ。そのうえ凶暴で、人を襲ったり、殺したりしてしまう迷惑な生き物じゃよ。」


「魔力とか分からない部分もありますけど、とりあえず危険、なんですよね?」


「そうじゃのう、まぁ危険じゃのう」


「そんなものと戦っておじいさんは大丈夫なんですか?」


「わしの心配をしてくれるのか?ほほぉ、それは嬉しいことじゃの」


なんで心配してくれるだけで嬉しいんだろう。そんな危険なものと戦うなんて、きっと誰でも心配するのに



歩き始めてから2日がたった。ここまて魔物は一体も見ていない。おじいさんが言うにはあと半日もあれば着くらしい。


「まさか、魔物と全く会わないなんてことがあるなんて思わなかったの」


「魔物ってそんなに出てくるものなんですか?」


「あの家の近くはいつもならうろちょろしてるはずなんだが、2日も出くわさないなんてこと、これまで一回もなかったんじゃが」


「そうなんですか…」


そう言った次の瞬間、突然大きな声がした。

低いけど響く、地鳴りのような声だった。


「お、とうとう来よったか。少年よ、ここからすぐ近くに魔物がいるらしい。おそらくこれは熊型の魔物の声じゃな。わしの後ろにしっかり付いておれよ」


「は、はい分かりました」


そうして少し走ったあと、そいつはいた。

熊の型をとどめてはいるものの、その体からは紫色のような黒のようなオーラが漂っていた。


「こいつは久しぶりの大物じゃのう。腕が鳴るわッ!」


そういっておじいさんは剣を抜いて魔物に立ち向かっていった。そして一太刀振った直後、魔物の体が直線に真っ二つに割れていた。


僕が発した一言それは


「かっこいい」


そう、ただただかっこよかったのだ。


「そうか?それは嬉しいのう」


おじいさんは嬉しそうな顔をこっちに向けてきた


「とりあえず街まではあと少しじゃ、気をつけながら向かうとするかのう」



少し量多めで書きました

一定の期間で更新できていなくて申し訳ないです<(_ _)>

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