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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
八月、葉月、August…
98/240

98.論争(?)

まだまだ暑い日は続きますねぇ


「どうしても……ダメだって言うんだね?」

「ああ。樂といえどもこれは譲れない」


 張りつめた空気。外でリア充になろうと必死に鳴くセミの声だけが、室内に響く。


「交渉、決裂だな」

「……僕は槙がそんな人だとは思わなかったよ」

「それは樂の認識不足だな。俺は元来こういう性格だ」

「でもね、槙……」


 一歩間違えば即刻負けが確定する。でも、僕は次の言葉に全てをかける。槙に悔い改めてもらう!



「ア◯スの実なんだから、一粒くらいくれたって良いじゃないかっ!」

「やかましい!昨日俺のアイ◯の実一人で全部食ったお前が言うな!!」



 ――負けました。


 いや、うん。僕が悪いんだけどね……。 誘惑に勝てなかったんだよ!冷凍庫の中から「食べてよぅ……食べてよぅ……」って聞こえたら食べる以外ないでしょ!?


「知らんそんな事情」

「読心!?」

「一人で食ったお前が悪い。だいたい人ん家の冷凍庫から勝手にアイス出して食うなよ」

「呼ばれてたから……」

「とにかく、これはやらん。柚にはやるが」

「酷い!?」


 ひ、贔屓だ!柚だけ贔屓してる!


「つーか何度やったら懲りるんだお前は!何度目だよこれで!」

「えーっと……167?」

「なんでそんなに数多くて細かくてしかも疑問形なんだよ!100回超えてたら普通懲りるだろ!」

「僕は普通じゃないのさ!」

「そうだな、だいぶ普通じゃないな」


 そこは否定して欲しかった!


「なんか『否定して欲しかった』みたいな顔してるな」

「だからなんで分かるの!?」

「否定なぞしねぇよ!お前は普通じゃない!柚も普通じゃない!ついでに俺も普通じゃない!」

「柚じゃなくて槙がついでなの!?」

「そもそも普通ってなんだ!!」

「槙そろそろ落ち着いて!」


 何取り乱してるの!?大丈夫っ!?


「という訳だ。諦めろ」

「突然平常になった!というかもうアイス無いし!」


 見れば袋はぺちゃんこ。明らかに中身はない。


「うう……食べたかった……」

「昨日食ったろ」

「ただい……どしたの」

「おかえり」

「うわーん!柚ぅ〜!」

「えぇ?一体何があったのさ」


 柚に泣きついてみる。しばらく事情説明。


「――自業自得かな」

「うわーーーん!」


 結論!


 盗み食いはやめようっ!



食い物の怨みは恐ろしい☆

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