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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
八月、葉月、August…
96/240

96.そろそろ終わる

何が?


……そう、アレです


「ぅわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――」

「朝から人の耳元で叫ぶな騒々しい」

「……ボク耳痛いよ」

「あ、ごめん」


 朝。


 槙の部屋で目を覚ました僕は、ある重大な事に気付いてしまった。


「うわあああああああああああああああ――」

「せい」

「うぎゅ」


 叫んでいたら、槙にベッドから蹴落とされた。良い感じに蹴ってくれたようで、たいして痛くは無かった。


「何するのさ!」

「うるさいから蹴った」

「声のボリューム落としたのに!」

「それはそれ。これはこれ。そして十二分にうるさかった」


 うう……槙が非情だよぅ……。


「というかいい加減言わせてもらうけど、お前らうちに来すぎ。最近なんか頻度高いぞ」

「具体的には?」

「月9〜10日が、泊まりの平均日数な。それが今月はここに泊まる事が多くて、もう5日になる」

「いつもとあんまり変わらないね」

「………………どっちにしろ来すぎか……」


 槙が納得した。まぁ少しくらい多く来ても良いじゃない。誰の家に泊まるかなんて三人の気分だし。


「問題は暑いって事だよ……最近は涼しくなってきたけど」

「なら良いよね」

「つかお前ら寝てる時に俺に蹴り入れるのやめろ。夜中目が覚める」

「失礼な。蹴るだけじゃないだろう」

「そうだな。チョップとか肘鉄も飛んでくるな」


 ああ、たまに槙の方から微妙なうめき声が聞こえるのはそれが原因か。なるほど。


「――って、うわあああふぼっ」

「再開するな」


 ベッドの上から掛け布団が落ちてきた。槙が落としたのだろう。


「だって、だって!」

「予想はできてる。どうせ今日で夏休みが終わるのに気付いて絶望してるんだろう」

「分かってるなら止めないで!」

「近所迷惑」


 一刀両断された。


「まぁ諦めな」

「そういう槙は良いの!?夏休み終わって!!」

「諦めた」

「ザックリし過ぎだよ!」

「だいたいな、そんなに変わらないだろ?」


 ……ん?何が?


「俺ら特に何もしてないからな?休みの間。ずっとやる事なかったじゃないか」

「……………………」

「気分的にはアレだろうけどさ、暇な時間が多少減る程度で大した変化ないだろ」

「………………あっ」


 考えてみれば……。

 たしかに僕達は毎日、少々の勉強をした後は暇をもて余してる。そんなに変わりは無い。


「だから諦めろ。そして柚寝るな。ほっぺつつくぞ」

「んう〜……」

「うん……そうだね。諦めよう」

「それが良い」


 なんだ、はじめから心配する必要はなかったのか。良かった良かった。


 安心して今日を過ごそう。課題も終わった僕に死角は無ぁい!!(※昨日終わらせました)




樂「さ、何して遊ぶ?」


槙「どうするかねぇ」


槙の心の中


 ――うーん……流石は樂だ。俺の穴だらけの理論を真っ向から肯定するとは。悪いヤツに騙されないか心配だよ……。


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