95.海から帰ろう
遊んでる描写はほとんど無いけど、
本当はしっかり遊んでますからね!
朝の10時頃。僕達は特に意味もなく、海を眺めていた。
「どうだった?久しぶりに来た海は」
「久しぶりっていうか前に来た時の記憶はかなり曖昧だぞ」
前に来たのは何歳の頃だっただろう。記憶に靄がかかっているようで思い出せない。菖さんと槙の会話を聞きながら考える。
「泳ぐ目的以外なら割りと来るんだけどな。ここじゃないけど」
「……何しに」
「海岸で翡翠拾ったりとか」
槙の家ではヒスイを取りに海へ行ったりするらしい。僕はついて行った事はないけど、結構簡単に見付かると槙が話していた。
「ていうか菖ちゃん、なんで今日はこんなに遠いところまで来たの」
「んー、気分?」
葵ちゃんの問いかけ。そして菖さんの雑過ぎる返答。しかも疑問系。適当な性格してるなぁ……。
「昨日菖さんにいじめられてたけど、その疲れは取れた?」
「それなり。完全ではないから帰りの車で寝てくよ」
「それは私に槙で遊んでも良いよって言ってるんだよね?」
「そうだな」
「えぇ!?」
柚に、槙の見事なカウンターが直撃。
まぁ、僕も疲れてるし、寝て行こうかな……。
「そいじゃ、帰るよー」
「「「へーい」」」
今から帰らないと夜になる。移動に6時間ほど使うのだ。ちょっと名残惜しい気もするけど、諦めよう。また連れてきてもらえば良いから。
微妙に気だるい空気を醸し出しながら、僕達は車に乗り込んだ。
槙「あれ、樂課題終わってたっけ?」
樂「うわあああああああ」




