表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
八月、葉月、August…
94/240

94.海で遊ぼう

泊まりで海とか……

泊まりで海とか……!!



―――朝。


 疲れの溜まっていた僕は、未だ夢と現の狭間をさ迷っ……


「ほらほら起きろ。そうやって昼まで寝てる気か?」


……ていたかった。


「ううー……ねむい……」

「良いから起きろよ。もう朝飯の時間だぞ」

「あとで食べるからいいよ……」

「……お前今日の目的忘れてないか……?」

「え?」

「……ここ、海のそばのホテル……」

「ん?」

「まぁ樂が良いなら置いてくけどな。一人で惰眠貪ってりゃ良いわ」


 ……槙の意地の悪い笑顔。何かある時の顔だ。なんだろう?


 愀のセリフを思い出してみる。えっと……海のそば?ホテル?そういえば自分の部屋でも槙の部屋でもない。窓の外を覗いてみる。日の光を反射して輝く海面が見えた。


 と、言うことは……


「サプライズか!」

「目覚ませ」


 違うらしい。槙に一刀両断された。


「はよ着替えろ。飯食いに行くぞ」

「はいはい」


 着替えシーンは割愛。見たって何もおもしろくないと思うし。


 着替え終了。廊下に出る。


「……女性陣は」

「なんか遅いな……呼びに行くか」


 移動。およそ5メートル。


「呼ぶか」

『ちょ、ちょっと二人とも!起きて!もう朝ごはんの時間だから!』

『……………』

『……あと三日……』

『長いよ!』

「「「………………」」」


 ……柚も、苦労してるんだな。

 今、三人の意見はぴったり一致した。……気がする。

 

ガチャ

「槙!この二人起こして!」

「ええー……」

「ほら早くっ!」

「うわぁ」


 ……随分と焦っている柚に引かれて、槙が部屋に入っていく。最後まで発音し切れなかった悲鳴(?)を残して。


――――――――――


 朝ごはん終了。ようやく落ち着いて状況を思い出した僕は、すでに海へ向かうため海パンに履き替えていた。


「槙、愀、早く!」

「落ち着けよ」


 まだ女性陣が来ていないからとたしなめられ。


 ついに、海へ!!


「ウェミダー!」

「オイオイヨ?」

「……オエガバッスダ」

「愀よくネタわかったな」

「ていうかなんだいその会話」

「じゃ、僕は飛び込んでくる!」

「おう。いってら」

「いや止めてよ!」


 そんなやり取りと準備体操の後、適当に泳ぐ。


 愀が頭からバケツ(どこから持ってきた!?)で海水かけてきたり。


 槙が仰向けに浮かんで(何故沈まない)くつろいでいたり。


 柚が砂で万里の長城を作ろうと奮闘していたり(流石に無理だと思う)。


 葵ちゃんと菖さんが人のいないところで砂浜にコートのようなモノを描いていたり。


 葵ちゃんと菖さんがポールとネットを持ってきてさっきの場所に張ってたり。


 ……ん?この流れは……。


「準備できたよー」


「…………はぁ」


 近くで、槙が小さくため息を吐いた。


――――――――――


「という訳で」

「どういう訳だ」

「ビーチバレー開始!」

「聞いちゃいねぇ」


 槙が何やらボヤいているが、気にしたら負けな気がする。


「チーム分けは?」

「菖姉vs他全員で」

「……ダメでしょ」

「じゃんけんで良いじゃない」

「さーいしょーは」

「いきなり始まった!?」


 じゃんけんの結果。

 僕、柚、葵ちゃんvs槙、愀、菖さん。


「うわー、菖さんあっちかー……」

「どこまで抗えるかな……」

「槙君を狙って行こう」

「「ラジャ」」


「もう俺動く必要なくね」

「夕飯抜きで良いならね」

「よし頑張ろうか」

「…………」


 愀は知らないと思うが、菖さんは妙にスポーツに強い。代わりと言うか、手先は不器用だったりする。槙とは正反対だ。

 という訳で僕のいるチームには負けフラグが立っている。できるだけ抵抗しようと思う。


「サービス誰……」

「ちょうどボール持ってるし、槙君で良いと思うよ」

「俺かよー……」


 地味に文句を言いながらコートの外に出る槙。苦手なだけで、スポーツができない訳ではないので侮れない。


「てい」


 そんな槙の軽い掛け声とボールを叩く音によって、戦いの火蓋は切って落とされた。




―――――夕方、ホテル―――――


樂「つ……疲れた……」


愀「…………もう寝たい」


槙「なんで味方のはずの俺達まで菖姉に遊ばれてんの……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ