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92.それは突然の出来事で
あ、そろそろ夏休み編終わるみたいですよ
「あ゛つ゛い゛〜〜〜〜……」
「グッタリし過ぎだろ」
「いやだってこの暑さだよ?グッタリしなきゃやってられないよ!」
「通行の邪魔だ。蹴るぞ」
槙の家の居間。僕は床に転がっていた。槙に文句言われたけど。
「確かに、この暑さは酷いね」
台所の方からコップを持った柚が現れる。アイスティーが入っているようだ。たぶん槙が淹れたものだろう。
「こんなに暑いと、どこかで泳ぎたくなるね」
「そうだな……ていうか、俺達この夏休みの間どこにも行ってないよな」
「微塵も夏をエンジョイしてないね……」
「連れてってあげようか?」
その時、僕達の夏は変わった。
――明日へつづく
続きます




