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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
七月、文月、July…
82/240

82.暇人達は今日も駄弁る

ここ最近で一番まともな文字数



「いやぁ……暇だねぇ」

「俺は暇と言うより眠い」


 昼過ぎ。暇人である僕達は居間でくつろいでいた。……何?昨日とやってる事変わってないだろうって?知らないよ。僕だってやる事があればそっちやるよ。課題以外は。


「どっか出かけるか?適当に」

「めんどくさい」

「だよなぁ」

「このクソ暑い中出かけたくない」

「例の場所なら涼しいだろうけどな」

「行き帰りの道が地獄かな」


 ていうか自殺行為だよ。少し前よりは(体感では)涼しくなったけどね。


「これだけ暑ければ猫もバテるだろうな……」

「君ホントに猫好きだね」

「んー?まぁ、そうだな」

「親バカってやつ?」

「違――うとも言いきれないか。いつの間にか情が移ってるかもな」

「あはは」


 あれ、猫と言えば……。


「槙、昨日柚が言ってたんだけどさ」

「ボクがどうかしたかい?」

「うわっ!?」

「せめて鍵開ける時くらい音立ててくれ」

「良いだろう?何か困る事がある訳でもないし」

「少なくとも樂がビビる」

「楽しいじゃないか」

「ちょ、柚!?」

「あー、それもそうだな」

「槙っ!?」


 うう……二人して僕をいじめる……いや、いぢめる?どっち?確かこの二つ、なんとなく意味が違った気が……。


「で、柚が何言ってたって?」

「あ、それそれ。昨日柚が『槙のモテ期が始まった』って」

「はぁ?」


 うん、まぁ当然の反応だよね。柚が椅子を引っ張ってきて座る。……元の場所に戻しておいてよ?


「なんでまたそんな話に」

「成り行き」

「いやその過程を説明しろと」


 ごもっとも。


「昨日なんか猫の話になったんだよ」

「おう」

「あの猫はオスなのかメスなのかと」

「どっちなんだろうな?」

「今度見てみたら?」

「やめとくよ」

「それで、もしメスだとしたら槙にもモテ期がと」

「はぁ?」

「もう少しかみ砕きなよ……」


 流石にそれじゃ分からないって。一番大事な部分すっ飛ばしてるから。……一番でもないか。


「えっと、説明面倒だね」

「いやいや……」


―――――説明中―――――


「――という訳で」

「なんで俺動物限定のモテ期始められてんの?」

「当然の反応だよね……」

「ていうかサラッと人にモテなくしてるよな?永遠の非リアじゃん」

「その辺はボク達も似たようなものだろうという事で」

「片付けるなや」

「動物にモテるだけ良いじゃん。僕達は両方ダメだよ」

「アイス食って良いか?」

「僕の話聞いてた?」


 何流してるの?それ絶対わざとだよね?


「……まぁ良いけどさ。出してくるよ」

「「かたじけない」」

「柚も!?」

「そうだよ。何か悪い?」

「悪くないけど、槙と同じタイミングで言ってよ」


 何があったかな……。……というか、何かあったかな?なければ氷持っていけば良いか。

 冷凍庫オープン。なんかよく分からない棒アイス発見。三本引っ張り出す。ちょうど無くなったので箱を潰してダストシュート。居間へ。


「おまた」

「さんきゅ」

「あ、ツッコミは無しなんだね」

「最近ツッコむのめんどくさくてさー」

「あ、ボクもそれ」

「だからって僕にツッコミやらせるのは間違ってると思う。それと柚はろくにツッコんでないでしょ」


 二人にアイスを渡して自分の分の袋を開ける。……ゴミ箱少し遠いな。


「良いだろ別に。長期休業なんだしツッコミ休ませろ」

「関係無いし長いよね。せめて一週間にして」

「いやいや、最低一ヶ月だろちょっと待て」

「ん?」


 何事かと槙を見ると、何かの棒を持っていた。ちょうど今食べるところのアイスのそれによく似ている。そして槙の左手にはアイスの袋。中にはアイス。……棒無し。


 ……棒が取れたんだね。それもただ抜けただけじゃなくてアイス突き破って取れたんだね。ドンマイ。ちなみに柚は静かに爆笑している。


「どういう事だよ……」

「……諦めてそのまま棒をスプーン代わりに食べなよ」

「無茶いうな。あと柚笑い過ぎ」

「ふふっ……いや、だって、棒が……ふふふっ」

「ツボってるし……」


 いやぁ……今日も平和だねぇ。



※実話

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