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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
七月、文月、July…
81/240

81.猫を分けて以下略

槙君、うらやましいですねー……



「雨だねぇ」

「そうだね」


 月曜日。今日は雨が降りました。僕は外に遊びに行きたかったのでとても残念だったです。


 まぁまだ朝だけど。もしかしたらこれから雨止むかもね。


 今僕の家の居間で柚と二人、くつろいでいる。槙?今日もバイトだって。散財気味だったみたいだし、良い稼ぎになるんだろう。時給高いし。


「雨だとどこにも行かれないねぇ」

「別に良いんじゃないかな。どうせボク達なんて例の場所くらいしか行かないし」

「それもそうだね。あの場所行かれないって結構大きいけど」

「ふふっ、猫もいるしね?」

「触らせて貰えないけどね」


 もう少しなつく素振りくらい見せてくれても良いじゃないか。いくら僕でも傷つくよ?


「ところでさ」

「ん?」

「前も話した気がするけど、あの猫オスかな?メスかな?」

「さぁ……どっちだろうね?槙も知らないらしいし」

「なんか失礼な気がするとか言ってたよね……」

「槙はそもそも“可愛ければそれでいい”って言うもんね……」


 なんせ好きな食べ物聞かれて迷わず『美味しいもの!』って答えるのが槙だからね……。気持ちは分かるけどさ。


「今度行った時に調べてみる?」

「できるかねぇ……」

「…………」

「まず逃げられるしさ……」

「…………諦めようか」

「それがいいよ……」


 僕達にはどうしようも無いもの。


「まぁ、仮にメスだとしたらさ」

「うん」

「ついに槙にもモテ期が」

「柚何言ってんの?」


 相手は動物ですよ?動物にモテてどうするの。


「だから槙に動物限定(人間は除く)のモテ期が」

「しかもそこ限定しちゃうんだ?人間っていう望みまで取り払っちゃうんだ?」

「槙が人にモテるのはまだ早い」

「あ、モテる予定はあるんだ」

「来世から」

「現世は無し!?」


 酷い言われ様だよ槙!黙ってていいの!?


「まぁ人生どう転ぶか分からないから」

「フォローの入れ方が雑だよ柚……」

「でも動物限定のモテ期ってのはあながち間違いでもないと思う」

「そうかなぁ……」

「だって樂、槙が鳥に襲われてるの見たんだろう?」

「あー……それは見たけど」

「なら、集団に襲われるレベルのモテ期なんだろう」

「……今“襲われる”のニュアンスに違和感を覚えたのは気のせいかな」


 気のせいだよね。うん、気のせいだ。


「モテ期はともかく、僕も猫になつかれたい……」

「代償として人にモテなくなるよ?」

「元からだよ……」

「ふふっ」

「笑わなくても良いじゃん……」

「樂は何にもモテないんだね」

「……柚だってそうだよね?」

「「…………」」


 …………………………。


「……この話やめようか」

「……そうだね。お互い虚しくなるだけだ」


 なんかもう……槙殴りたい。



あ、私ちょっと槙君殴りに行ってきます

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