69.そして授業日
み……短い……
最近短い……
「うわぁああぁぁぁぁあぁ……学校だるい……」
「やかましいな」
朝。学校の教室。今この状況で言いたい事は1つ。
帰りたい。
いよいよダメ人間と化している気もするが、帰りたいものは帰りたい。
「だって槙……昨日まで休みだったんだよ?」
「なら学校来たって良いだろ。てかまでって事はお前、文化祭は休日扱いか?」
「もうずっと休みで良いよ……」
「なら自宅警備でもしてろ。精神的に激務らしいがな」
「やだよ……」
「じゃあ夏休みまで我慢しな」
「最近槙が冷たい……」
少し前までは天使のような感じだったのに。もう完全無欠の慈悲深さだったのに……。いったい何が槙を堕天させたんだ!
「堕天ってなんだよ。そもそも天使ですらねぇよ。中二男子か」
「読心!?」
「更に言わせて貰えば慈悲深くもねぇよ」
「今はね」
「今も昔もだよ」
「どうしてそんなに荒んでしまったの……」
「知らんわ」
槙の反応がドライだ。めちゃ乾いてる。
「良いじゃん。天使くらい自称しなよ」
「中二男子か」
「違うの?」
「さあな?」
「うわぁなんか予想外で無責任な返事返ってきた」
「気のせいだろ」
「そうか、気のせいか」
なんだ、なら良いや。何も問題ない。
「一限なんだっけ?」
「確か生物だな。なまもの」
「漢字にしたら違い分からないよね」
「よくあるよなそんなん」
「臭いとか」
「顔とか」
「えっと」
「頭とか」
「なんでそんなに微妙なところばっかり……」
「気のせいか。なら良いや」
それなら何も問題ない。
「それにしても、今日も暑いねぇ」
「まったくだ。朝からこんなに暑かったら昼はどうなるんだ」
「なんか今年は40度超えるらしいじゃん」
「死ぬだろ……」
「死ねるね……」
「本当に誰かクーラード◯ンク開発しないかな……」
「あれば安泰だよね」
火口付近にいて問題なくなるんだから。……まぁハンターが元々超人だって事もあるけど。
「まぁ仕方ないから諦めよう」
「切り替え早いね……」




