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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
七月、文月、July…
64/240

64.文化祭一日目 その2

日付は7月7日ですが七夕ネタがまったく出てきません!


視点 愀



『盛り上がっていこうぜーーー!!』

わあああぁぁぁぁぁ……


 文化祭。時刻は午後1時18分。

 少し前までは客なんていなかったのに今は気持ち悪……おびただしい数の客が押し寄せている。正直なところ手が足りてない。完全に人手不足となっている。


 そろそろ景品も無くなってきた。補充しないと無くなる可能性がある。


 そして、中庭のメインステージでは軽音楽部のライブが行われている。時々聴いた事のある曲が流れてくる。聴いた事があるだけで曲名は知らないけど。


 ……いい加減景品がない。いや、あるけどない。まだ一般公開は三時間もあるというのに……。どうするのだろう。


 だいたい客が来すぎなんだ。さっきまで来ていなかっただろう。これが槙の言うところの“波”か。理不尽だ。


 景品が出るのに無料な上何度でも挑戦可能なのもおかしい。一回百円でも取れば良い。隣のクラスの奴が荒らしに来ているじゃないか……。


「景品そろそろ無いけどどうするよ……」

「今次のやつ出したら明日の分無くなるよな……」


 受付の二人が話しているが、問題はそこなのだ。残念ながら一般公開&クラス展示は今日だけではない。明日もある。しかも今日より一時間多く。


 どうしろと言うのだ。


「……ずいぶん賑わってんな」

「……背後から気配消して近づかないで」

「すまん。別に気配は消してないけど」


 後ろから槙が声をかけてきた。

 本人は否定しているが間違いなく槙は気配を消せる。それこそ黙っていたら誰も気付かないだろう。


「賑わい過ぎて景品なくなってるんじゃないか?」

「……ご名答」

「かと言って明日の分引っ張り出してくるのもなぁ……」

「だから、困っている……」


 誰しも考える事は同じ。……この場合当然か。


「流石に今から買い出しに行くというのもなぁ」

「……校内から出してもらえるかどうか」

「なんとか持たすしかないか」


 確かにそれ以外に道はない。なんとかしてこその商売人だ。




 ……商売人ではないが。


――――――――――


 午後四時過ぎ。


 結局、なんとか場を持たせる事ができた。……具体的な策は言えないけど。


「皆お疲れー」

「「「お疲れース」」」

「はいじゃあ解散!」

「え!?今のホームルームだったの!?」

「はよ帰れー。帰るか先生の授業受けるかどっちだー」

「うーし皆帰ろうぜー!!」

「「「おっーす」」」


 ……雑な性格の先生のおかげで早めに帰れそうだ。


「愀ー、お疲れー!」


 帰る準備をしていると樂が話しかけてきた。


「なんでも今日一番混んでた時間やってたらしいじゃん」

「……そうなの?」

「そうだな。暇過ぎて全校回った挙句教室に落ち着いた俺が言うんだから間違いない」

「槙何してんの」

「……文化祭なのに暇人とか」

「うるさいな、特にしたい事無かったんだよ」


 ……雑談しながら帰る準備を続ける。

 明日もまたあるのか。……先が思いやられる。



二日目に続きます

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