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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
七月、文月、July…
58/240

58.天気

そういえば今梅雨ですね、一応。



「……安定しないな」


 放課後の槙の部屋。窓の外を見ていた槙が突然そんな事を言った。


「え?何が?身体?」

「なんでだよ。俺はエコ◯か」

「違った?」

「あぁ。全力で違う」

「じゃあ何?キャラ?」

「安定し放題だよ。ボケたいツッコミ係だよ」

「違った?」

「凄まじい勢いで違う」

「じゃあ何?足元?」

「床がっちりだよ。そして俺は別に覚束ない訳じゃねぇよ。というかそろそろこのノリやめろ」

「じゃあ何?黒◯薇裏のノルマ?」

「やめろって。あとついでだからツッコんでやるけど黒薔◯裏は安定云々はともかくほとんどやらないから」

「じゃあ何――」

「やめろって」


 なんだつまらないな。このまま延々とボケ倒そうと思ってたのに。……まぁそろそろネタも尽きて来てたから助かったけど。


「それで、何が不安定だって?狩猟環境?」

「どうして何かが乱入してきそうな雰囲気なんだよ。天気だ天気」

「あぁ、天気ね。……確かに晴れたり曇ったり雨降ったりしてるね」

「下校中は降ってなかったから良かったんだけどさ……」

「大事なところソコだよね」

「濡れるか濡れないかで大きくその後の行動変わるからなぁ」


 濡れたカバンとかも拭かないといけないし。すぐにシャワー浴びないと気持ち悪いし。


「それにしても……」

「あぁ……まったく」


「「登下校中は雨とか降らなければ良いのに」」


「……二人してずいぶん勝手な事言ってるね」

「あ、柚起きたのか」

「うん。おはよう」

「おはようは良いけどなんでそこで寝てるの」


 槙の布団で寝てた柚が起きた。

 繰り返す。槙の布団で(・ ・ ・ ・ ・)寝てた柚が起きた。まぁ流石に掛け布団の上に転がっているが、槙の布団の上で寝ている事がある。ついでに言うと僕の布団の上で寝ている事もある。……僕や槙もたまにやるから柚の事言えないけど。

 普段はスキの欠片もない柚でも寝ている間は無防備。槙いわく「猫と同レベル」。


「良いじゃないか。ボクがここで寝てて何か困る事ある?」

「布団の真ん中で寝てられると俺が布団に入れない」

「確かにそれは困るだろうね」

「分かってるなら端に寄れよ」


 世間一般から見ると凄い会話をしているように聞こえるが、そもそも僕達三人は同じベッドで寝てたりしたレベルで“幼馴染み”なのだ。


 ……何が言いたいのか要領を得ないが、かいつまんで言うと“もはや兄弟同然”。故に合鍵も持ってるし、親も何も言わない。


 ちなみに、物語でよくある“幼馴染みと恋に落ちる”というのはまずあり得ない。“きょうだい”に恋はしないだろう。……僕達の場合の話なので一概には言えないが。


「というかそろそろ帰らなくて良いのか?そろそろ7時だぞ」

「親には一応言ってきたから大丈夫」

「まぁ流石に夕飯までご馳走になるのは気が引けるからね。その頃には帰るよ」

「あれ、帰るのか?夕飯お前らの分用意してたぞ?」

「いやいやいやいや……」

「じゃあなんで帰らなくて良いのか?とか言ったんだい」

「ボケの一環」



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