表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
六月、水無月、June…
55/240

55.設計する

設計するようです

視点 愀



「…………むう」


 ……現在、文化祭のクラス展示の製作を進めている。結局クラス展示は射的に決まったのだが、使う銃は手作りらしい。工業高なので納得できなくは無いが、ゴム鉄砲の内部構造を考えなければならないようだ。……その役割を押し付けられた。


 正直言ってまったく分からない。どんな構造にすればどう言う可動をするのか。……今一応設計してみてはいるのだが、これで正しく作動するのか不明。誰かに代わって欲しい。


 ……何故この仕事を引き受けたのだろう?自分の性格がいけなかったのか?頼まれると、強く断る事ができないこの性格が……。……そういえば、槙もそんなふうに拒否があまりできない性格のようだ。周りの槙をよく知る人からは“お人好し”と揶揄されているらしい。……パッと見、性格悪そうなのに実際はお人好しって、どんな層を狙っているんだ?


 槙といえば、昨日の槙と樂は凄かった。……見る間に作品が完成していった。どうやら“幼馴染み”という特殊ポジションを利用して呼吸を合わせていたようだ。……おかしい。“幼馴染み”と呼べる者とでもそこまで息は合わないはずだ。それはもう自らが実証済みなので知っている。なのに二人は余裕で成し遂げた。


 ……もう考えるのはよそう。謎の劣等感に苛まれるだけだ。


 ところで内部構造だが一応書き上がったが……正常に動作するだろうか?


「速水ー、設計できたかぁー?」

「……いや」


 もう少し詰めたい。しばらく待ってくれ。……と言おうとした矢先。


「お、もうできてんじゃん!ナイスナイス!」

「……え」


 ……勝手に話を進められた。まだ動く確証は無いというのに。あとで文句言おう。……あとで。


「なんだ、もう上がったのか?」

「…………」


 いつの間にか槙が隣に立っていた。毎度毎度瞬間移動するのをやめて欲しい。


「……まだ、正常に動くか分からない」

「まぁ、そんなもんだろ。試作して動くか確認すれば良い訳だし」

「……そう」


 確かにそうだ。まずは試作するという段階を踏む訳だから、そこまで根詰める事なかった。……本気でやる事には変わりないが。


「じゃ、俺達はもうやる事ないから帰るわ。またな」

「……応」


 槙と樂は帰るようだ。……数分ぼんやりしてから、自分もやる事がない事に気付く。


 ……帰ろう。



相変わらずマイペースな愀君です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ