51.怪奇現象
短いです
「う〜〜〜〜ん……」
「どうしたんだ樂?」
朝。学校の教室で唸っていると、それを敏感に察知した槙がきいてきた。
僕とて理由もなく唸っていた訳ではないので事情を説明する。
「えっと。夢の話なんだけど」
「ふむ」
「金曜日の夜、なんか変な夢を見たんだ」
「……へんな空間で不審者がしゃべってたり?」
「そうそう。愀が不審者から食べ物貰ってたり。…………えっ?」
なぜ槙が僕の夢の話を知っているのだろう。僕はまだ話していなかったはず。驚いて槙を見ると、頭に手を当てて
「マジかよ……」
と小さく呟いていた。
「……えっと、ひとつ聞いて良い?」
「……あぁ」
「槙も変な夢見たの?」
「ばっちり」
「…………謎だね」
「あぁ。謎だな。この調子だと愀も、あるいは」
「………………」
僕と槙はすぐそこで気配を消して話を聴いていた愀を見る。
「愀も見た?」
「見た……」
「「……………」」
「いよいよこれは……」
「ただの変な夢では済みそうに無いな」
「どっちでもいい……」
「愀も考えるの手伝って」
「……」
参考人は多い方が良い。
「まず一説としては、宇宙じ――」
HR開始の鐘が鳴る。
「うーい席着けーHR始めるぞー」
時間とは残酷だ。僕達は話を中断せざるを得なくなった。この話はまた後でするとしよう。
――よし。時間調整はオーケ………
…………なんですか。私は何もしてませんよ?




