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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
六月、水無月、June…
49/240

49.朝でも暇人

テスト勉強くらいしたらどうでしょう……


「雨だねぇ」

「そうだな……」


 朝。超・朝。だいたい6時前くらい。

 暇だったから槙の家に来てダラダラしてる。


「ねぇ槙」

「ん?」

「学校、休みにならないかな」

「無理だろ。テストだし」

「……夢が無いなぁ」

「やかましいわ」


 それにしても凄い雨だ。自転車はほぼ使えないだろう。


「雨合羽あったっけ?」

「俺はあるが」

「よし」

「よしじゃねぇよ。明らかに奪う気だろ」

「ダメなの?」

「俺の衣服とその他諸々が大変な事になるからダメだ」

「傘さしなよ」

「この強風でか?」

「…………」


 窓の外を見ると木の枝が横に流れている。完全に横殴りの雨。傘、意味なし。


「雨、早く止みなよ」

「まったくだ。この調子だと親の送迎が必要になる」

「それ自体は悪く無いんだけどね……」

「待ち時間がな……」

「それね……」

「仕方ないとは言え30分待たされるのはちょっとなぁ」

「30分あれば家に着くもんね」

「あぁ……」


 雨さえ降っていなければね。


「そういえば、今年って梅雨はどうなったんだろう」

「さぁ……あんまり聞かないよね」

「無いなら無いで良いんだけどな」

「通学の迷惑にしかならないもんね」

「チャリ通だとなおさらな」

「行きはよいよい帰りはこわい状態とか最悪だよ」

「ふふっ、そうだな」

「ふふっ、そうだね」


 槙の隣から聴こえるもう一つの声。いつの間にここに?


「柚、おはよう」

「うん。おはよう」

「いつからそこに?」

「さっき来たところさ」

「……」


 あ、槙が“いまいち信用できない”みたいな顔してる。


「“いまいち信用できない”みたいな顔してるね」


 ……柚も同じ感想のようだ。


「それは良いけどお前ら何なの?雨降ってるのにわざわざ俺の家来て」

「雨について語り合いたかったから」

「ボクも同じく」

「その気持ちは分かるけどな」

「あ、分かっちゃうんだ?」

「よく濡れずに来たな」

「横殴りだから大変だったよ」

「まぁ、執念かな」

「どんな執念だよ」

「ボクだって雨に濡れたくは無いからね」

「女の子は大変だろうねぇ……」

「男子みたく服脱ぐ訳にもいかないからな……」


 この前の僕達なんて全身濡れながら強引に帰ってきたし。僕はその後…………黒歴史か……。


「ボクも家に帰るだけならそれくらいやるけどね」

「…………」

「…………」

「?」

「「水も滴る良い女……?」」

「え、なんでそこで二人して同じ感想?」

「いや、そんな感じかなと」

「僕も」

「でも水に濡れたくらいで矯正できる容姿じゃないから」

「見てくれ()良い癖に何言ってるんだ」

「うんうん。見てくれ()良いよね」

「さりげなく酷い事言ってるよね!?」


 接続詞だけでここまで意味が変わる。


「いや、性格も頭も良いと思うぞ?」

「上手くいけばいわゆる“ギャップ萌え”も狙えるし」

「狙えなくて良いよ!悪かったね裏表があって!」

「全体的にスペック高いからモテると思うよ」

「ボクは好きな人が一人落とせればそれで良いよ!」

「スペックは高いけど……」

「高いけどね……」

「な、何だよ。人が気にしてる事をわざわざ言う事無いだろう!」


 両腕で胸を隠しながら言う柚。


「俺達は何も言ってないぞ?」

「高いけど……って言っただけだよ」

「っ……!悪かったね貧乳で!」

「何も言って無いって」

「早とちりだよ」

「うぅ……」


 まだ時間的にも余裕あるし、もう少しのんびりしていこう。




槙「まぁ世の中には“貧乳萌え”ってのもあるらしいしな」


樂「そうそう、大丈夫だよ」


柚「フォローになってないから!!」

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