46.てすべん~破綻~
テスト勉強、してますか?
朝。だいたい6時くらい。
目覚まし時計の音で目が覚める。
「ん……」
眠い。かなり眠い。でも支度しなくちゃ……。
布団からもそもそと這い出てカバンの中身を整理する。今日使わない授業のものはカバンの外に放り出す。あっても邪魔なだけだ。
雨の音はしないので降ってはないだろう。一安心。
そういえば金曜日、槙がずぶ濡れで帰って来たらしいけど 何かあったのかな?
カバンの準備終了。着替えればいつでも出れる。
というわけでもう一眠り……。
―――――――――
「……さ。……ぃ…さ。……」
ん……誰だ……僕の眠りを妨げるのは……。
「お……さ。おい…さ。お…ろよ。遅刻するぞ?」
おぼろげにしか聴こえてなかったその言葉のなかで、なぜか“遅刻するぞ”だけ鮮明に聴こえてビビる。おそらくこういうのを『跳ね起きる』と言うのだろう。
「起きたな。早くしろよ、もう8時過ぎだぞ」
「うぇぇ!?もうそんな時間なの!?」
「あぁ。しかもテスト期間だし」
――――ん?テスト期間……だって?
「……?何不思議そうな顔してるんだ?」
「槙……それ本当?」
「ん?テスト期間の話か?嘘ついてどうする」
あはは。詰んだ。僕テスト勉強してないよ。もう期末考査なのに。
「……おやすみ」
「寝るな。なんだそれは」
現実逃避開始。さようなら、僕は寝るよ……。
そのあと結局槙に起こされて学校に行きましたとさ。めでた……く、無いけど。
槙「そもそもなんでやってないんだ」
樂「忘れてた」
槙「……まぁ樂ならどうにでもなるだろ!」
樂「無責任だ!」




