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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
六月、水無月、June…
44/240

44.暇とか言ってるから……


課題はお早めに……


「槙〜、……あれ?」


 放課後。暇だったので槙の部屋に行ってみると、何故か机に向かっている槙が居た。


 一体何をしているのだろう。槙が、机に……まさか、なにか良くないモノの精製!?


「槙!」

「なんだ」

「良くないよ、そういうのは!」

「はぁ?」

「法に触れるような事は避けようよ!」

「じゃあ俺は名誉毀損で訴えて良いかな?」

「ごめん」


 人の事言えなかった。僕はボケるためなら結構なんでもするからな……槙に訴えられたら勝てない気がする。良い弁護士見つかるかな……?


「で、何を思って法がどうのって言うんだ?」

「いや、槙が珍しく机に向かってたから」

「失礼だよな、それ」

「え、でも槙が勉強とかしてるの見た事ないよ?」

「そりゃ、人が来てる時に課題とかやらないだろ。それこそ失礼だわ」


 確かに。


「じゃあ今はなんで?」

「提出期限が明日の、数学の課題あるだろ?」

「あぁ……そんなのもあったねぇ」

「あれやってる」

「うん……うん?」


 それだけ?それだけでやるって、どんだけ切羽詰まってるの?


「一つ、聞いて良い?」

「あと21ページ残ってる」

「多っ!ほとんどやって無いじゃん!てか読心!?」

「言いたい事なんて分かる。どれだけ残ってるかだろ」

「そうだけど!思考の先読みまでできるようになったの君は!」

「できたら良いな」


 希望形か。ならまだ使えないのか。


「そのへん柚はどうなんだろうね」

「呼んだ?」

「「うわぁ!?」」


 ドア(スライド式)から柚がひょっこり顔を出した。いつの間にそこにいたのだろう。今回は槙も気付いていなかった様子。


「言っておくけどボクは読心も先読みもできないよ」

「エスパーなのに?」

「エスパーでもできない事はあるのさ」

「いやエスパーを否定しろよ」

「でもどうせ君達、ボクがエスパーだと言ったら信じるだろう?」

「ああ」

「うん」

「だったらエスパーを名乗っても良いじゃないか。本物のエスパーさんには悪いけど」

「結局違うんだな」

「ふふっ」


 なんだろう、この意味深な笑い方。少し怖いよ……?


「ところで、槙が勉強なんて珍しいじゃないか」

「樂にも言われた」

「知ってる」

「知ってるの!?」

「いつから居たんだよ……」

「樂の後ろに付いてこの家に入って来たけど?」

「いや気付けよ」

「面目ない」


 いやでも柚に気付くのとか無理ゲーでしょ。10年程一緒に過ごして来た僕が言うんだから間違えない。


「数学で20ページって苦行だよね。明日までに上がる?」

「さぁ?」

「さぁって槙……ていうか、それ出されたの結構前だよね」

「少なくとも一週間は前だな」

「それやってない君が悪い」

「分かってるよ……」

「まったく君って奴は。昔からそうだけど、とことん計画性が無いな」

「少しは僕達を見習ったらどう?」

「できないからこうなってんだよ……」


 不甲斐ない槙を柚と二人で弄って遊ぶ。多少槙が可哀想な気がしないでもないが遊ぶ。



 ……最終的に飽きて帰ったけど。




槙「ふぅ……」


柚「終わったみたいだね」


樂「割りと早かったね」


槙「まだいたのかお前ら」

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