41.僕達は何者にも縛られたく無い
何度も言いますが
タイトルと内容は関係ありません。
放課後。槙の家。
「ちょっ槙酷い!挟まないで!」
「ボムキックすら取ってないお前が悪い」
「うわぁもう体力が!」
「………………」
「愀は淡々と爆弾蹴らないで!」
ただ今三人でボン◯ーマン対戦中。槙の戦略プレイが鬱陶しいです。
体力を設定で増やして壁以外の障害物の無いステージ、制限時間3分で戦闘中。僕は既に残り体力が1。次でアウト。
「仕方ないな。コンピューター焼き払うから気ぃ付けろよ?」
「危ないから!ほぼ全面カバーの爆破でしょ!?僕死ぬよ!」
「冷静なお前なら避けられる」
「そんな信頼いらない!」
「というか敵同士なんだから爆破しても良いだろう?」
「フルパワー状態で言っても弱い者いじめにしか聞こえないよ……!」
「………………」
「愀!蹴るのがダメだからって投げないで!」
「……なら囲もうか」
「ごめん僕が悪かったよ」
キック無い状態で爆弾に包囲される。すなわち死亡。回避不能。
「よし、雑魚殲滅完了」
コンピューターの事雑魚って言ったよ。確かに弱い設定だけどさ……。
「さて、暇になったから樂でも燃やそう」
「酷い!」
「何も酷くない。これは勝つ為に必要なんだ」
「なんか良い事言ってるっぽいけど酷い!」
「ふはははは大人し―――あれ」
「……隙だらけ」
「え、ちょっ……ぬわーーーーーっ!」
「槙、ドンマイ」
「いや良いから出たアイテム取れよ。俺の遺産」
「遺産!?死んだ時に残してくから!?」
「そう。早くしないと味噌で消えてくぞ」
そういえばそんなシステムあったなぁ……って、亡き槙の手によって次々とアイテムが消されて行く!回収しなければ――愀が回収に回ってる!?もうほぼ無いし!
「ひ、酷い!」
「だってなぁ?」
「……これも、戦略のうち」
「そうだけど……っ」
「不利な状況は打開できなかったな」
「残念でした……」
「これもう負けるよね」
残り体力1。ステータスも中途半端。対して愀はフルパワー。どうしろと?
「そんな樂に朗報があるんだが、聞きたいか?」
「……この状況で何か?」
「愀、残り体力1だから」
「えっ、そうなの?」
「………………」
「樂の技術次第では勝てる」
「いや僕そんなに上手くないし」
「運要素も追加」
「……うん、それならいけるかも」
なるほど。ステータスと技術差を考慮しなければ対等な条件だ。
――全っ然対等じゃないよね。負け放題だよね。
「ボサッとしてると味噌が飛んでくぞ?愀のところに」
「いや、それ別に僕には関係ないから」
「愀は爆弾を蹴れるぞ」
「関係あったね。すごく危険だよ」
「だろ?」
それはそれで危険だ。火力は低いけど攻撃判定はあるんだから。
「だから槙やめて」
「やめるも何も、もう時間が」
時間?残り40秒。ステージの周りの方から硬いブロック(※壊せない)が出現してくる。出現位置に立ってると潰れて(?)死ぬ奴。
あれが出現し始めると味噌乱射する外野が消える。狭い中に味噌投げ込まれても困るもんね。
「さぁあと20秒ガンバレ」
「そんな事言ったって……」
「…………あ」
愀が壁に挟まれた。
「……良かったな、勝てて!」
「おめでとう……」
「なんだろう、この嬉しくない感じ」
槙「じゃあ次行こうか」
樂「次こそは実力で……




