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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
33/240

33.そういえばそろそろ梅雨に…まだ早いか

雨はそこまで嫌いではありませんが梅雨の季節は嫌いです


「うーわぁーー!!」

「くっそだいぶ降ってる!」


 放課後。下校中なう。


 現在の状況を一言で。“死ねる”。

 雨が酷いったらありゃしない。しかも僕達は自転車(チャリ通)。傘なんて差せない。カッパも持ってない。結論。


「急ぐぞおおぉぉぉぉ!!」

「分かったから騒ぐな!近所迷惑だから!」

「うおおおおぉぉぉぉ――ぷっ、ぷふぇっ」


 騒いでたら口に!口に!


「口に雨水入ったっ!」

「騒ぐからだろ」

「良いじゃん騒いだって。だいいち――冷たい!?」

「どした?」

「……今度は頭に電線?いや、木?から水垂れてきた」

「ははっ、ドンマイ」

「うるさいよ!ははっじゃないよ ははっじゃ!」

「ははっ」

「くっ……槙にも雨水の塊落ちて来れば良いのに」

「残念だったな。俺には効かん」


 そうのたまう帽子持参の槙。毎度思うが、色々どこから召喚しているのだろう?


「なんで君だけ帽子持参なのさ!僕にも使わせてよ!」

「一つしか無い。それを二人で使うと?」

「僕にくれれば良い」

「断る」

「うぅ……柚、君の幼馴染みはひとでなしだよ……」

「お前もそのひとでなしの幼馴染みだからな?」

「僕はそれが残念でならないよ」

「酷い言い様だなぁ」

「否定は?」

「しない」


 しないんだ。

 もちろんこの辺りの発言はすべて冗談で言っている。幼馴染みな事が残念と本気で言えるような相手と登下校したりゲームや談笑したりしない。その辺は槙も理解しているが故の冗談だ。


「樂も帽子持ってこいよ。これから日差し強くなるし」

「そうだねぇ……でも無理かな」

「なんで?」

「なんか失くした」

「失くしたのかよ……」

「うん。この前登山行った後に」

「それだいぶ前だぞ!?」

「うん。卒業前だね」


 卒業前に家族と登山に行った時だ。

 どうでもいいが槙が家族と登山に行くと山菜を採ってくる。何故だ。


「てかそれだけ前に失くしたなら買いに行けよ」

「いや、なんか別に必要無いかなと」

「思うなよ。これから暑くなるぞ」

「直射日光がきついだろうね」

「まぁ、別に要らんなら良いがな……」

「とりあえず考えとくよ」

「それが良い」


 前方で信号機が赤になる。停止する僕達。


「……雨の日に信号引っ掛かるとか最低だよな」

「まったくだね。ただでさえ早く家に帰りたいってのに」

「しかもさっき変わったばっかだからな……」

「停止時間も長いしね……」

「「はぁ……」」


 そろってため息を吐く僕達二人。自転車通学の人は一度は思った事があるだろう。


「信号自分で操れたら良いのに」

「信号機の意味無くなるから」

「僕が我が道を行ける」

「なんて身勝手な」

「良いんだよ!人は得てして身勝手な生き物なんだよ!」

「それは一理あるがな。……と、変わるぞ」


 信号が青に変わる。自転車を漕ぎ始める。


「そういえばなんで信号って青って言うんだろうね?あれどう見ても緑でしょ」

「気にするなよ。そんなん言い出した人の勝手だろ」

「なんて身勝手な」

「人の台詞盗るなし。そもそもお前が“人は身勝手なもの”って言ったんだろ」

「でもね槙――」



――――しばし論議―――



「――じゃあ結論は“どうでもいい”で決定だね?」

「異論はない」


 と、およそ十分におよぶ論議の結果、人が身勝手なのは最早どうでもいい。もう自然現象の一つだわ という事になった。


「でもあれ緑だよね」

「いきなり話戻すなよ。てかそんぐらい調べろ」

「面倒臭い」

「おい……あ、俺レポート用紙買わないといけないからジャ◯コ寄るわ」

「そう?じゃあ、また明日」

「おーう」


 そして僕はこれ以上雨に濡れないように家へ急いだ。



後日


樂「で、その後僕は気分が良くてその辺走り回ってたんだ」


槙「家帰れや」


樂「その時、僕は風になったのさ」


槙「風邪にならなくて良かったな」

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