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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
32/240

32.ジュウロクシン……いないだろ

2の4乗!


「どうして16進数ってあるの?」


 放課後。ジャス◯のベンチ。


 昨日から考えていた事を言った。


「コイツ面倒臭ぇ……」

「私昨日自分で調べろって言ったよね……?」


 本日は愀も紅季もおらず、槙と柚がいる。

 その二人が呆れたように呟く。


「だいたい二進数だけでも分からないのになんで16なんて意味不明な数字使うかなぁ」

「いや樂、17よりマシだと思うぞ……」

「ふふ、17進数……」

「あれ?柚、なんでツボった?」

「普通に10進数使えば良いじゃない!僕には理解できない!」

「ふふふ……17進数……」

「笑い過ぎじゃね?それと樂、自分で調べろと」

「めんどい!」

「ダメ人間め……」


 槙が何か言っている。ダメ人間?そうだけど?


「ふふ、17……あのね樂、ちょっと聴いてくれるかな?」

「良いよ」

「良いのかよ」

「例えば……そう、今から私が二進数の数字言うから、復唱してくれる?ふふっ、17……」

「良いよ」

「良いのかよ」

「1110010100110100」

「……え?何?」

「1110010100110100」

「……ごめん分かんない」

「てかなんで柚はその桁数を間違えず二度言えるんだ」

「よかった、同じように言えた」

「まさか即興だったのか……?」

「で、これだけ桁数あると伝えるのも大変だよね?」

「確かに……」

「字にしても読みづらいな」

「これを16進数にすると……槙。よろしく。ふふふ17進数……」

「だからなんで計算俺に振るの?……予想してメモっといて良かったよ」

「予想してたんだ」

「ふふふ17……」

「ええ……E534だと思う」

「17……ん?じゃあ樂、E534。復唱」

「E534」

「簡単だろう?」


 確かに簡単だ。なんかもう簡単だ。意味不明。


「つまり、二進数を簡略化して楽に伝えるために16進数ってのは考えられたんだよ」

「へ〜」

「あくまで私の考察だけどね」

「考察かよ」


 考察でも一応筋は通ってる。柚はやっぱりすごい。


「でも16進数の変換って面倒臭くない?」

「ふふっ……17進数」

「しつこいわ!どんだけツボったんだよ!」

「ふふ……だって17だよ?偶数じゃないどころか素数だよ」

「それでそんなに笑うなよ……」

「じゃあ13進数とか言ったらどうなるの?」

「13……っ!素数……っ」

「お前素数大好きだな」

「別に素数が好きな訳じゃないよ。その、進数で素数というところに謎の魅力を感じているだけで」

「素数の進数に謎の魅力を感じているお前の方が謎だわ」


 槙は微妙に毒舌入る時がある。そこまであからさまではないが。


「良いじゃないか。私にだって思うところがあるんだよ」

「どうでもいいよ……」

「酷いな。少しくらい聞いてくれてもいいだろう?」

「そういえば素数同士の公倍数ってやたらと大きいよね」

「13年ゼミとか17年ゼミは同時に発生する回数を減らすためにあの年数らしいな」

「私の言い分は無視なんだね」

「で、最初の話題なんだっけ」

「なんだっけ?」



考案者はどういう意図で作ったのでしょう……?

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