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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
22/240

22.部活、どうなったの?

そういえばいつだか槙君が何か言ってましたね…


「……」

「……」


 放課後。某スーパー。ゲームコーナー。


 槙の太鼓の◯人に付き合っていたら、すぐそこの階段を登ってきた奴がいる。誰だろうと思って見ていたらソイツと目が合った。

 で、今二人して硬直中。


「……」

「……」

「樂、固まるな。それは幻覚だ」

「……」

「……」


 槙のボケを華麗にスルー。ミス。槙にダメージを与えられない。

 槙のセリフを無視して依然固まったままの僕と奴。

 奴が唐突に口を開く。


「…お前らほんと暇人だな」

「「ありがとう」」

「いや褒めてねぇよ」


 硬直を解いて階段を登り終える。

 そして僕達を“哀しいものを見るような目”でみる。失礼な奴だな。僕達は残念なものだ。


「…やっぱり太鼓やってんのかよ」

「まぁ、暇だしな」

「その金はどこから出るんだよ…」

「財布」

「そうじゃなくてな」

「で、お前は何しに来たんだ?」

「……いや、うん」

「お前もか…」


 どうやら太鼓やりに来たようだ。


 一応紹介しておこう。

 彼は蔀 紅季(しとみ こうき)。中学の頃同じクラスで仲も良い。学力もそこそこで(槙なんかと比べると)それなりに真面目。癖毛で槙よりも荒ぶった頭をしている。


「旋◯ノ舞天がさ、どうしても不可1出るんだよ」

「はぁ…」

「フルコンできなくてさぁ」

「お前どんだけ暇なんだよ」

「これくらい」

「おい」


 槙と太鼓談義を始める。そして僕は蚊帳の外。


 一ゲーム終わる頃。時間にしておよそ五分。


「そういや紅季は部活何入ったんだ?」

「んー、美術部。面白そうだったし」

「美術か…」

「樂と槙は?」

「あー、俺達はまだ」

「僕達はね、槙が顧問見つけてこないからまだ部活入ってないんだ」

「そうなんだよ…」

「あぁ、なんか同好会立ち上げるとか言ってたっけ?顧問に向いてそうな先生いないの?」

「一ヶ月じゃ人の適正なんか分からん」

「適正はあんまり関係ない気がするんだ」

「言うな」


 槙の適当な性格も相まって未だに部活が始まらない。もう少ししっかりして欲しいものだ。


「で、今度いつ遊べるよ?」

「…俺ん家?」

「そうだ」

「さぁ…とりあえず今週末は無理」

「とことん都合つかないな」

「だな」

「だね」


 友達全員の都合がつく日が無くてなかなか遊べない。あるあるかな。


「話戻すけどさ、同好会って…確か和太鼓とか言ってたよね?どうするの」

「そうだったの?」

「テキトーにポリバケツひっくり返して叩けば良いんじゃない?」

「テキトー過ぎるだろ」

「仕方ないだろ。和太鼓高いんだから」

「大体いくら?」

「一尺二寸…36.36センチだな、だいたい。の、長太鼓が15,800円也。安いの見繕ってコレだぜ全く」

「調べたんだ…」

「どこで調べたの?」

「楽◯市場」

「むぅ…」

「その一尺二寸ってどの長さなんだろう」

「径か胴の長さだろ」

「鋲の直径…」

「ねぇよ。どんな巨大さだよ。鋲が36センチあったら面の直径が4メートル半は必要になるだろうが」

「でか…」


 でっかいねそりゃ。さぞ響き渡るだろうなぁ。


「でもその4メートル半って数字はどこから出したの」

「一尺二寸の太鼓の鋲を径2センチと仮定して、その比が約12倍。で、鋲が36センチならそこに代入して36かける12で432センチ。少し大きめに取って4メートル半」

「「?」」

「槙…つまり?」

「面倒な計算させるなという事だ」

「計算しなければ良かったんじゃ…?」

「ていうか計算早すぎだろ…」

「馬鹿言うな。計算しなきゃツッコミできないだろ」

「どんな執念だよ…」

「そのツッコミのせいでグダグダだよ」

「お前が変なところ掘り返したからだろ。ちなみに36.36で計算すると436.32になるはず」


 どうでもいいよ!


「話戻すぞ。で、それだけ高い代物だから。明らかに部費で落ちるわけない だろ。同好会だし。数必要だし。そこでポリバケツ」

「確かどこかでポリバケツ叩く学校あったよね」

「そうそれ。参考にさせてもらう」

「自由な奴だな」


 で、槙。いつ同好会はできるのかな?




槙「あ、フルコンした」


樂「喋ってたのに!?」


紅季「ホント何者だよお前」

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