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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
20/240

20.やや蚊帳の外

槙君は弄られキャラに近い。


 視点 愀 


 

「槙っ…まさか君、柚までそんな目で…!」

「心外だよ槙。よもや私のことをそういう目で見ていたなんて」

「もう反論面倒臭いんだけど」

「でもまぁ…槙が正しい道に戻ってくれただけで僕は」

「そうだね。少し前、槙は男色な感じだったらしいじゃないか。対象が私とはいえ…良い事だよ」


 …放課後。某スーパー。フードコート…。


 …三人で屯していたら何故か、いつの間にか天城が参戦していた。


 …分からない。色々分からない。最早樂の脳内の謎さ加減を超越している。

 いつからここにいた…?どこから椅子持ってきた(元々椅子は三つだったはず)…?何故違和感なく会話に参加している…?

 …分からない。本当に分からない。槙の性癖よりも分からない。


「でもね槙」

「…なんとなく予想できるが一応聞いてやろう」

「私は君をそういう目で見る事はできないんだ。長い間、近くに居すぎたのかもしれないね。だから――」

「完璧に予想通りだよ!一言半句違わなかったわ!」

「でも槙、それが予想できたならなんで」

「それだけ柚に対する想いが強かったって事?」

「槙…ごめん、その気持ちに私は答えられない… 」

「誰か助けてくれ」


 …二人で槙を弄り倒して遊んでいる。面白いからもう少し見ていよう。しかし本当に分からない。


「悪いけど槙、僕達にはその想いから君を救い出す事はできないよ」

「そうだよ…当事者の私が言うのもアレだけど、私達には君の想いを……」

「その気持ちとは、槙自身が向き合って、その上でどうするかを考えていくべきだと思うよ」

「なんかムカつくなコイツら」


 …樂と槙、それと天城は古い仲だというのは理解した。槙が二人に遊ばれてて憐れだというのも。…助け船を出すつもりは無いが。


「ところで槙はどんな娘が好みなのかな?」

「話の飛躍加減が竜騎士レベルだよ!」

「僕も気になるな」

「…早く吐きな」

「突然の参加だな速水」


 たまに話に参加しておく。その間も考える。


「ほらほら早く〜」

「さっさと言っちゃいなよ〜」

「うわうぜぇ」

「どんな娘が好きなのさ?男の子?女の子?」

「大前提がおかしい」

「具体的に!クラスのあの娘が好みだとか!」

「クラス男子しか居ないだろが」

「ヘイヘイ」

「ホイホイ」

「ヤイヤイ」

「イェイイェイ♪」

ノリ(テンション)混沌(カオス)…!」


 …気のせいかもしれないが…というより、むしろ気のせいであれば良いが…一人称の“私”にも若干の違和感を覚える。何故だろうか…。


「そうだな…まずこのテンションに付いてこれる奴じゃないと無理だな」

「槙テンション低いよね」

「外だからだ」

「屋内だよ?」

「家の外だからだ。お前らみたいに騒ぎ続けられる図太さは無いんだよ」

「確かに家だとテンション高いよね」

「今の私達より高くなるね」


 …槙の家でのテンション、想像できない…。


「言い換えるなら、ボケとツッコミの切り替えが上手くできる奴かな」

「君はいつも嘆いてるもんねぇ」

「その苦労、よくわかるよ」

「だったらもう少しポジション代われ」

「「貴様になどツッコミがお似合いだわ!!」」

「ツッコミ放棄するぞこの野郎…」


 …樂と天城がハモった事についてはノータッチの槙。何故だ。


「ふっ、何を馬鹿なことを」

「君はツッコミ放棄なんてできないだろう?」

「一緒になってボケ続ければできる」

「それが槙の最後の言葉だった…」

「おい」

「ふふっ、ほらツッコんだ」

「槙にツッコミ担当は無理だよ」

「…逆だ、逆」

「なんで俺らの周りにツッコミ担当は居ないんだっ…!」


 …まぁ、いずれわかるだろう…。



槙「ツッコミ担当居ないけど両刀多いよな」


柚「私達三人ともそうじゃない?」


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