2.高校生達は暇さが爆発だ
誤字脱字等ありましたら
指摘、お願いします。
始業式 翌日。
教室での槙との会話。
「昨日さ、天〇欲しくて思いきって竜王の〇譜行って来たんだけどさ」
「なんで今頃2〇dGやってるのさ…」
「いいじゃないか。3r〇から入ったけどG級やりたかったんだよ」
「新しい方で出てるじゃないか」
「何言ってんだよ。本体とソフト合わせて18,000円以上するようなモン買えるか」
「たかが高校生の財力じゃね…」
「でさ、頑張って四十分もかけてクリアしたらなんか〇鱗がレ〇スとレイ〇合わせて三枚も出てきたんだよ!」
「あぁ…竜〇の系譜ならよくある事だよ」
「えぇっ!?嘘っ!?」
「というか僕としてはよく四十分耐えたなって言いたいよ」
「あーうん。大変だった。煙玉とか効果あんのか」
「系〇は入ると二匹ともこっち向いてるからねぇ…煙玉じゃなくて閃光玉の方がいいよね」
「………!その手があったか!!」
「閃光も無しで〇譜やったの……?」
「あぁ。すっかり忘れてた。」
そんな話をして朝の時間を過ごす。槙には変なところでゲームセンスがあって困る。この調子だといつかフロン〇ィアにまで手を出しそうだ。そうなったらもう僕はついて行かれない。
「樂。アブラムシの存在意義ってなんだろうな?」
話というのは極めてフリーダム。すぐに脱線する。
「人に不快感を与える」
「それだ!って違うだろ!」
「名実共にそれが真理だと思う」
「蟻と天道虫の餌っていう大役は何処へ消えた!」
「だからアブラムシとか消えれば良い」
「蟻はともかく天道虫は!?何を喰って生きろと!?」
「アブラムシが無いならケーキを食べれば良いじゃない」
「どこのマリーなんちゃらだ!てか天道虫はケーキ喰えねぇし喰わねぇよ!?」
「ついでに蚊も消えろ」
「ウスバカゲロウはああぁぁぁ!?」
「蚊が無いならケー―――」
「もう良いよそれは!」
槙はツッコミ返してくれていいなぁ。他の人だとこうは行かないからな…。ちなみに“消えれば良い”は本心。
「いい加減脱線した話戻そうぜ」
「脱線させたのは君だよ」
「馬鹿な…俺がいつ置き石などしたと?」
「三年前の一昨々日、午後四時半過ぎ頃にスーパーから東南東へ五百メートルちょっと行ったところの踏切の手前側の線路の上に五センチ大の石を」
「オイ、なんでそんなに細かく言った?」
「言い逃れできないように」
「言い逃れも何も俺元々やってないし!」
話が元に戻らずまたあらぬ方向へ向かっているが面白いので放っておく。
今の僕らは冗談で言ってるけど実際にやったら大惨事なので置き石なんて馬鹿なイタズラはしないように!
「そういやあそこの踏切って一度捕まるとかなり長い間拘束されるよな…」
「付近じゃ“開かずの踏切”って有名だね」
「待ち時間といえば国道も基本長いよな」
「サ〇ゼリアのところとか特にね… 」
「国道横断するだけで五分くらいかかったりするし…」
あの待ち時間は理不尽だと思う。下手すりゃ一狩り行ける。
「ところでさ…」
「うん…」
「「誰も来ない」」
綺麗にハモったよ。
そうなのだ。今の教室には僕と槙の二人しか居ない。僕達が早すぎるのか、はたまた他の皆が遅いのか。あるいは両方?
まぁ、来ても来なくても何も変わらないけどね。
「どういう事だよ…アイツすら来てないじゃないか」
「そうだね。ところで、その“アイツ”の名前は?」
「……………」
なんで忘れるんだよ…。君の頭は鶏並みか?
ちなみに私は閃光無しで系譜クリアはできません。