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196.短い月
二日ほどね
「2月だああああ」
「やかましい」
「はい」
起こられた。なんかこんなやり取り多い気がするけど気のせいかな。
朝。家の玄関を出たところ。
衝動的に叫びたくなって、叫んだらちょうど槙が来た。なにこれ呪い?
「だいたい2月になっても特になんも変わらんだろ」
「甘いね、槙……」
「ん?」
「2月は、日にちが少ないんだよ!!」
「な……なんだってー!?」
「槙どうしたの? 頭大丈夫?」
「蹴っ飛ばすぞ」
「ごめん」
やめて、チャリ蹴らないで。ただでさえオンボロなんだから。これ以上ダメージ受けたら死んじゃうよ?
「僕のチャリのライフはゼロよー」
「そりゃもう乗れんな」
「や、乗れるけど」
「大破しろ」
「なんでそういう事言うのさ」
「なんとなくだ」
お、おう。
なんとなくで人の自転車をツブそうとするのか。こわいよ。
「さて、行こうか!」
「おう」
「んぎゃ!? んん?」
スタンドを蹴り上げて出発しようとすると、なんかひっかかった。タイヤの下あたりを見ても何もない。砂利しかない。
「……なんで動かないんだ?」
「鍵外せ鍵」
「あ」




